家の中の化学物質をみなおそう  私たちが使う日用品には、さまざまな化学物質が使用されています。特に、においの強い商品ほど、多くの化学物質を発散します。体質によっては微量の化学物質を吸い込んだだけでも、目やのどの痛み、頭痛などがおきることがあります。そこで化学物質にたよりすぎない生活スタイルを考えてみませんか。 いいにおいのはずが健康被害?  近年、香りブームといわれ、いいにおいの商品が多く流通していますが、使用して具合が悪くなったという相談が増えています。独立行政法人国民生活センターによると、においに関する相談が大幅に増え、なかでも柔軟仕上げ剤の相談が急増しています。本人以外が使った柔軟仕上げ剤による相談が多いのも特徴です。ラベンダーなどの香り成分が、ぜんそく発作のきっかけになる例もあり注意が必要です。 国民生活センターの相談例 柔軟仕上げ剤を使用したところ、せきが止まらなくなり、医師に複数の薬を処方された。(30歳代 男性) 近隣の洗濯物や電車内等で柔軟仕上げ剤の香料で頭痛や気分が悪くなる。このように苦しむ人がいることを知ってほしい。(40歳代 女性) 国民生活センターホームページより シックハウス症候群について相談を受け付けています お問い合わせ先 世田谷保健所 生活保健課 生活環境衛生 電話番号  03-5432-2903 ファックス番号  03-5432-3054 殺虫剤・防虫剤の使い方にご注意 家庭用殺虫剤は安全性を確かめた上で製品化されていますが、成分のほとんどが農薬と同じため、使い方を誤ると健康を害することがあります。「使用上の注意」をよく読み、使う場面を最低限にしましょう。 ○閉めきった部屋で殺虫剤を使い続けない  室内に拡散した殺虫剤の成分を人が吸い続けることになります。殺虫剤を使用した後は必ず換気しましょう。また電気蚊取り器を長時間使うと殺虫剤が揮発し続け、濃度が徐々に高くなるので、スイッチを入れたままにせず、こまめに換気しましょう。 ○くんえん剤は万能薬ではありません  隙間にもぐりこんでいる虫には、くんえん剤はあまり効果がありません。すぐに薬剤を使うのではなく、まず虫の種類をつきとめて発生源をなくしたり、発生しにくい環境を作ったりすることが大切です。 ○防虫剤の使い方を見直しましょう  防虫剤に多く使われるパラジクロロベンゼンは揮発性が高く、シックハウス症候群の原因となることから室内空気中の濃度指針値が設定されています。防虫剤は密閉性の高い容器内で使い、洋服ダンスにつるしたりタンスの引き出しに気軽にいれたりするのはやめましょう。最近増えている無臭の防虫剤は、使用している感覚がないため注意が必要です。 シックハウス症候群について相談を受け付けています お問い合わせ先 世田谷保健所 生活保健課 生活環境衛生 電話番号  03-5432-2903 ファックス番号  03-5432-3054