世田谷区新型コロナウイルス感染症陽性者における後遺症に関する調査(その2)報告書(概要版) 【調査の目的】 第1回目の調査以降、新型コロナウイルス感染症の変異株による感染者の急増やワクチン接種の促進により、新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況が大きく変化した。これを受け、現状における後遺症の実態を把握し、社会的な理解を進めるとともに、治療方法の早期解決などにつなげるため、本調査を実施することとした。 【調査対象】 令和3年4月16日から9月30日までに世田谷保健所に提出された発生届でかつ当保健所にて管理しているもの(死亡者を除く)18,553名 【調査期間】 令和3年12月10日から令和3年12月28日 【調査方法】 郵送による配布、郵送・インターネット回収 【回収状況】 郵送回答分、回収数 4,128件、有効回収数 4,118件、有効回収率 22てん2% インターネット回答分、回収数 2,171件、有効回収数 2,171件、有効回収率 11てん7% 合計、回収数 6,299件、有効回収数 6,289件、有効回収率 33てん9% 【回答者の属性】 (1)性別 「男性」49てん3%(3,099件) 「女性」49てん9%(3,138件) 「その他・答えたくない」れいてん3%(18件) 「無回答」れいてん5%(34件) (2)年齢 「10歳未満」6てん6% 「10代」8てん8% 「20代」19てん4% 「30代」19てん4% 「40代」19てん7% 「50代」15てん2% 「60代」5てん7% 「70代」3% 「80代」いってん5% 「90代」れいてん4% 「100歳以上」れい% 「無回答」れいてん1% (3)身長・体重(平均値) 【性・年齢別】 「男性 10歳未満」調査数212件 身長111てんニーナナセンチメートル 「10代」調査数302件 身長164てんナナキューセンチメートル 「20代」調査数514件 身長172てんキューニーセンチメートル 「30代」調査数553件 身長172てんキューニーセンチメートル 「40代」調査数609件 身長172てんヨンロクセンチメートル 「50代」調査数465件 身長171てんキューナナセンチメートル 「60代」調査数207件 身長170てんサンナナセンチメートル 「70代」調査数76件 身長166てんキューナナセンチメートル 「80代」調査数39件 身長163てんヨンヨンセンチメートル 「90代」調査数4件 身長161てんナナゴーセンチメートル 「男性 10歳未満」調査数212件 体重20てんロクロクキログラム 「10代」調査数299件 体重54てんハチナナキログラム 「20代」調査数513件 体重66てんヨンキューキログラム 「30代」調査数551件 体重69てんハチヨンキログラム 「40代」調査数606件 体重72てんゴーニーキログラム 「50代」調査数464件 体重71てんキューニーキログラム 「60代」調査数207件 体重70てん9キログラム 「70代」調査数76件 体重65てんハチキューキログラム 「80代」調査数40件 体重61てんナナハチキログラム 「90代」調査数4件 体重53てん5キログラム 「女性 10歳未満」調査数195件 身長109てんサンゴーセンチメートル 「10代」調査数239件 身長156てん4センチメートル 「20代」調査数678件 身長159てんロクニーセンチメートル 「30代」調査数625件 身長159てんゴーゴーセンチメートル 「40代」調査数553件 身長159てんナナハチセンチメートル 「50代」調査数424件 身長159てんゼロナナセンチメートル 「60代」調査数145件 身長157てんゴーナナセンチメートル 「70代」調査数100件 身長155てん3センチメートル 「80代」調査数44件 身長152てんニーハチセンチメートル 「90代」調査数16件 身長146てんナナロクセンチメートル 「100歳以上」調査数いっけん 身長145センチメートル 「女性 10歳未満」調査数193件 体重19てんニーニーキログラム 「10代」調査数239件 体重47てん3キログラム 「20代」調査数668件 体重51てんキューゴーキログラム 「30代」調査数617件 体重53てんイチサンキログラム 「40代」調査数547件 体重54てんイチキューキログラム 「50代」調査数421件 体重55てんイチキューキログラム 「60代」調査数142件 体重54てんナナナナキログラム 「70代」調査数99件 体重52てんキューロクキログラム 「80代」調査数43件 体重48てんキューハチキログラム 「90代」調査数16件 体重43てんゴーサンキログラム 「100歳以上」調査数いっけん 体重55キログラム (4)基礎疾患 「なし」75てん9% 「糖尿病」2てん9% 「脳血管疾患」れいてん7% 「呼吸器疾患」4てん2% 「肥満」4てん8% 「高血圧」7てん3% 「高し血症」3てん3% 「悪性腫瘍(がん)」れいてん9% 「腎疾患または腎透析」れいてん4% 「その他」5てん6% 「無回答」2てん4% (5)妊娠の有無 「有り」3てん6% 「無し」93てん9% 「無回答」2てん5% 【概要版の見方】 回答は各質問の回答者数(n)を基数とした百分率(%)で示してある。また、小数点以下第2位を四捨五入しているため、内訳の合計が100%にならない場合がある。 複数回答が可能な設問の場合、回答者が全体に対してどのくらいの比率であるかという見方になるため、回答比率の合計が100%を超える場合がある。 調査結果を図表で表示しているもののうち、グラフ以外のひょうで網掛けをしているものは、最も高い割合のものを示している。 クロス集計の分析の軸(=ひょうそく)とした調査回答者の属性や設問は、無回答を除いているため、各調査回答者の属性の基数の合計が全体と一致しない場合がある。また、分析によっては、必要な選択肢を抽出して使用したり、複数の選択肢をまとめて使用しているところがある。 クロス集計の分析で、分析の軸(=ひょうそく)が性別やついになっている項目については、比率の差を記述している。その表現は%ではなく、ポイントであらわすこととしている。 統計数値を考察するにあたっては、表現をおおむね以下のとおりとしている。 例 17てんれい、から、19てん9%、2割近く 20てんれい、から、20てん9%、2割 21てんれい、から、22てん9%、2割を超える 23てんれい、から、26てん9%、2割台半ば 27てんれい、から、29てん9%、3割近く クロス集計の分析の軸(=ひょうそく)で、基数が30を下回るものについては、調査数が少ないため参考として図示するに留め、文中では言及をしない。(例:「性別」の「その他・答えたくない」等) 1 新型コロナウイルス感染症の療養について (1)陽性診断時期 陽性診断時期は、「令和3年4月から6月(第よん ハ)」が19てん9%、「令和3年7月から9月(第ご ハ)」が79てん2%となっている。 (2)たいいん、または療養終了時期 たいいん、または療養終了時期は、「令和3年7月から9月(第ご ハ)」が79てん5%で最も高く、次いで「令和3年4月から6月(第よん ハ)」が17てん3%、「令和3年10月以降」がいってん6%となっている。 (3)療養期間 (1)と(2)から療養期間を算出したところ、療養期間は平均12てんロクにちとなっている。回答割合でみると、「8から10日」が33てん4%で最も高く、次いで「11から12日」が17てん4%となっている。 (4)一番長く療養した場所 一番長く療養した場所は、「自宅」が71てん8%で最も高く、次いで「病院」が15てん2%、「ホテル」が12てん4%となっている。 (5)療養中の症状 療養中の症状は、「熱、咳、味覚障害などがあった・点滴程度の入院をした」が53てん3%で最も高く、次いで「特になし」が37てん4%、「入院中に酸素が必要であった」が7てん5%となっている。 (6)たいいんび、または療養終了日以降の症状(後遺症の有無) たいいんび、または療養終了日以降の症状は、「症状があった・症状がある」が54てん2%、「症状はない」が44%となっている。 性別でみると、「症状があった・症状がある」は女性(62てん2%)が男性(46%)よりも16てん2ポイント高くなっている。 年齢別でみると、「症状があった・症状がある」は30代(63てん3%)、40代(62てん2%)が6割以上と高く、20代(55てん5%)、50代(59てん1%)、60代(54てん7%)も半数以上と高くなっている。 基礎疾患の有無別でみると、「症状はない」はなし(45てん2%)があり(41てん9%)よりも3てん3ポイント高くなっている。 陽性診断の時期別でみると、「症状があった・症状がある」は第ご ハ(57てん1%)が第よん ハ(44てん1%)よりも13ポイント高くなっている。 療養中の症状別でみると、「症状があった・症状がある」は特になし(31てん8%)が3割台となっている一方、軽症以上では6割以上と高くなっている。 (7)一定期間経過後の後遺症の保有率 一定期間経過後の後遺症の保有率は、「0にち」時点が49てん5%となっているが、「15日」時点では84てん7%と8割台半ばまで高くなっている。「30日」以降は、保有率が低くなる傾向にあるが、「60日」時点でも64てん4%と6割台半ばと高くなっている。 男性では「0にち」時点が44てん2%となっているが、「15日」時点では81てん5%と8割を超えて高くなっている。男性を年齢別でみると、「0にち」時点は20代(48てん3%)、30代(48てん8%)の保有率が半数近くと高く、「15日」時点でも、20代(86てん7%)、30代(87てん6%)の保有率が8割台半ば以上と高くなっている。「30日」時点では、20代(67%)、30代(77てん4%)の保有率が低くなる一方、40代(82てん4%)、50代(83てん6%)の保有率が8割以上と高くなっている。50代の保有率は「60日」時点でも71てん5%と7割を超えて高くなっている。 女性では「0にち」時点が53てん4%となっているが、「15日」時点では86てん9%と8割台半ばまで高くなっている。女性を年齢別でみると、「0にち」時点は20代から60代の保有率が半数以上と高くなっているが、「15日」時点では、10代から70代の保有率が8割以上と高く、特に、20代(88てん4%)、30代(89てん4%)、40代(88てん5%)、60代(87%)の保有率が9割近くと高くなっている。「30日」以降は、どの年齢の保有率も低くなる傾向にあるが、「30日」時点の40代(84てん9%)の保有率は8割台半ばと高く、「60日」時点でも40代から70代の保有率が7割以上と高くなっている。 (注)一定期間経過後の後遺症の保有率は、「たいいんび、または療養終了日以降の症状」で「症状があった・症状がある」と回答し、「たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状」で症状の開始日・終了日の両方を記入していたものの結果をもとに、算出した。 2 たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状について (1)たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状 たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状は、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」が56%で最も高く、次いで「味覚障害(味がわかりづらい)」が46てん5%、「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」が45てん6%となっている。 性別でみると、どの症状も女性が男性を上回っており、「脱毛」は女性(39てん5%)が男性(25てん6%)よりも13てん9ポイント、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」は女性(59てん9%)が男性(50てん8%)よりも9てん1ポイント高くなっている。 年齢別でみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」は10代から30代が6割以上と高く、「味覚障害(味がわかりづらい)」も10代から30代が半数以上と高くなっている。一方、「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」は40代から80代が半数以上と高くなっている。 基礎疾患の有無別でみると、「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」はあり(56てん1%)がなし(42てん5%)よりも13てん6ポイント高く、「息苦しさ」もあり(37てん4%)がなし(24てん7%)よりも12てん7ポイント高くなっている。一方、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」はなし(58てん9%)があり(45てん3%)よりも13てん6ポイント高くなっている。 陽性診断の時期別でみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」は第ご ハ(59てん3%)が第よん ハ(38てん7%)よりも20てん6ポイント高く、「味覚障害(味がわかりづらい)」も第ご ハ(48てん9%)が第よん ハ(33てん9%)よりも15ポイント高くなっている。一方、「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」は第よん ハ(50てん1%)が第ご ハ(44てん7%)よりも5てん4ポイント高くなっている。 回答者全員(=新型コロナウイルス感染症の陽性診断者)におけるたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状は、“嗅覚障害(匂いが感じにくい)”(30てん3%)が3割、“味覚障害(味がわかりづらい)”(25てん2%)、“全身の倦怠感(だるさ・おもさ)”(24てん7%)が2割台半ばと高くなっている。 (2)性・年齢別にみたたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状の発症率 性・年齢別でみると、10代から70代の発症率は、女性が男性よりも高い症状が多い。 各症状をみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」の発症率は、男女ともに高い傾向にあるが、女性20代から40代が4割以上、女性10代(33てん3%)、50代(34てん8%)、60代(34てん7%)が3割台半ば、男性20代(32てん9%)、30代(32てん2%)が3割を超えて高くなっている。「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」は女性30代から70代で3割以上と高いが、特に、女性40代から60代で4割近くと高くなっている。また、男性60代(27てん3%)も3割近くと高くなっている。「味覚障害(味がわかりづらい)」は女性20代から50代が3割以上、女性10代(28%)、60代(27てん9%)、男性30代(27てん3%)が3割近くと高くなっている。 (注)各症状の発症率は、前述している「たいいんび、または療養終了日以降の症状」と「たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状」の回答状況を整理し、たいいんび、または療養終了日以降の症状について、「症状があった・症状がある」ものだけではなく、回答者全員(=新型コロナウイルス感染症の陽性診断者)におけるたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状の状況を性・年齢別に算出した。 (3)3か月以上、日常生活に支障がある症状 3か月以上、日常生活に支障がある症状を性・年齢別でみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」は女性20代(53てん4%)が半数以上と高く、男性20代(48てん6%)、30代(49てん1%)、女性30代(48てん1%)が半数近くと高くなっている。「全身の倦怠感(だるさ・おもさ)」は男性40代(42てん6%)が4割を超えて高くなっている。 (注)3か月以上、日常生活に支障がある症状は、発症期間が90日以上であり、「日常生活に支障がある」と回答した症状を性・年齢別で算出した。 3 新型コロナワクチンの接種状況について (1)新型コロナワクチンの接種状況 ① 1回目のワクチンの接種の有無、接種時期 1回目のワクチンの接種の有無は、「接種した」が69てん7%、「接種していない」が28%となっている。 1回目のワクチンの接種時期は、「令和3年7から9月」が68てん4%で最も高く、次いで「令和3年10から12月」が18てん9%となっている。 ② 2回目のワクチンの接種の有無、接種時期 2回目のワクチンの接種の有無は、「接種した」が63%、「接種していない」が34てん3%となっている。 2回目のワクチンの接種時期は、「令和3年7から9月」が51てん2%で最も高く、次いで「令和3年10から12月」が40てん2%となっている。 ③ 1回目、2回目のワクチン接種状況 1回目、2回目のワクチン接種状況は、「2回接種した」が63%で最も高く、次いで「接種していない」が28%、「1回接種した」が6てん2%となっている。 ④ 陽性診断時期・ワクチン接種時期 陽性診断時期・ワクチン接種時期は、「陽性診断後に2回接種した」が42てん1%で最も高く、次いで、「接種していない」が28%、「陽性診断前に1回、陽性診断後に1回接種した」が11てん5%となっている。 (2)ワクチンの種類 ワクチンの種類は、「ファイザー社製」が77てん1%で最も高く、次いで「武田/モデルナ社製」が21てん5%となっている。 (3)新型コロナワクチン接種者のたいいんび、または療養終了日以降の症状 たいいんび、または療養終了日以降の症状を陽性診断時期・ワクチン接種時期別でみると、「症状はない」は“陽性診断前に2回接種した”(60てん5%)が全体(44%)よりも16てん5ポイント高くなっている。 (4)新型コロナワクチン接種後の後遺症の保有率 新型コロナワクチン接種後の後遺症の保有率を確認するため、陽性診断前に2回ワクチンを接種したものとワクチンを接種していないものの後遺症の保有率をみると、「0にち」時点は“陽性診断前に2回接種”(58てん9%)の保有率が“接種していない”(53%)の保有率を上回っており、5てん9ポイント高くなっている。「15日」時点でも“陽性診断前に2回接種”(87てん5%)の保有率が“接種していない”(83てん8%)の保有率を上回っており、3てん7ポイント高くなっているが、「30日」以降は、“接種していない”の保有率が“陽性診断前に2回接種”の保有率を上回っており、「60日」時点では、“陽性診断前に2回接種”(58%)の保有率が“接種していない”(65てん6%)の保有率よりも7てん6ポイント低くなっている。 (注)新型コロナワクチン接種後の後遺症の保有率は、「たいいんび、または療養終了日以降の症状」で「症状があった・症状がある」と回答し、「たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状」で症状の開始日・終了日の両方を記入していたものの結果を、新型コロナワクチンを陽性診断前に2回接種しているものに絞って算出した。また、新型コロナワクチン接種後の後遺症の保有率の傾向を明確にするため、陽性診断時期に関わらず、新型コロナワクチンを接種していないものの後遺症の保有率も算出し、掲載することとした。 (5)陽性診断時期・ワクチン接種時期別にみた新型コロナワクチン接種者のたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある各症状 陽性診断時期・ワクチン接種時期別でみると、“陽性診断前に2回接種”の発症率がその他の発症率よりも低い症状が多くなっている。 各症状をみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」の発症率は、“陽性診断後に1回のみ接種”(39てん4%)が4割近くと高くなっている。「味覚障害(味がわかりづらい)」の発症率も“陽性診断後に1回のみ接種”(33てん1%)が3割台半ばと高くなっている。 (注)各症状の発症率は、前述している「たいいんび、または療養終了日以降の症状」と「たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状」の回答状況を整理し、たいいんび、または療養終了日以降の症状について、「症状があった・症状がある」ものだけではなく、回答者全員(=新型コロナウイルス感染症の陽性診断者)におけるたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状の状況を陽性診断時期・ワクチン接種時期別に算出した。 4 中和抗体薬による治療について (1)中和抗体薬による治療の有無 中和抗体薬による治療の有無は、「治療を受けた」が3てん2%、「治療を受けていない」が92てん9%となっている。 (2)中和抗体薬による治療を受けた方のたいいんび、または療養終了日以降の症状 たいいんび、または療養終了日以降の症状を中和抗体薬による治療の有無別でみると、「症状があった・症状がある」は“治療を受けた”(66てん5%)が“治療を受けていない”(53てん8%)よりも12てん7ポイント高くなっている。 (3)中和抗体薬による治療を受けた方のたいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状 たいいんび、または療養終了日以降にあった・ある症状を中和抗体薬による治療の有無別でみると、「嗅覚障害(匂いが感じにくい)」は“治療を受けていない”(57てん3%)が“治療を受けた”(34てん8%)よりも22てん5ポイント高くなっている。一方、「息苦しさ」は“治療を受けた”(39てん3%)が“治療を受けていない”(27てん6%)よりも11てん7ポイント高くなっている。 5 療養生活中や終了後の生活において困ったこと (1)療養生活中や終了後の生活において困ったこと 療養生活中や終了後の生活において困ったことは、「体調や健康面への不安」が42てん1%で最も高く、次いで「家族への感染の不安」が35%、「自宅待機中の生活」が33てん4%、「療養生活での不安やストレス」が33てん2%となっている。 性別でみると、どの困りごとも女性が男性よりも高く、「体調や健康面への不安」は女性(48てん7%)が男性(35てん4%)よりも13てん3ポイント高く、「療養生活での不安やストレス」も女性(38てん7%)が男性(27てん5%)よりも11てん2ポイント高くなっている。一方、「特になし」は男性(31てん2%)が女性(20てん2%)よりも11ポイント高くなっている。 年齢別でみると、「体調や健康面への不安」は30代(50てん9%)、40代(50てん2%)、50代(48てん6%)が半数前後と高くなっている。「特になし」は80代(48てん5%)が半数近くと高くなっている。 1番長く療養した場所別でみると、「体調や健康面への不安」は病院(47てん7%)が半数近く、自宅(42てん4%)が4割を超えて高くなっている。 療養中の症状別でみると、「体調や健康面への不安」は症状なし(24てん9%)が2割台半ばとなっている一方、軽症以上の症状が半数以上と高くなっている。「療養生活での不安やストレス」、「仕事の不安」、「経済的な不安」、「治療に関すること」は症状が重いほど高くなる傾向にある。 後遺症の有無別でみると、「体調や健康面への不安」はあり(56てん6%)がなし(25てん3%)よりも31てん3ポイント高くなっている。「療養生活での不安やストレス」、「仕事の不安」、「治療に関すること」、「経済的な不安」、「自宅待機中の生活」もありがなしよりも10ポイント以上高くなっている。一方、「特になし」はなし(39てん3%)があり(14てん7%)よりも24てん6ポイント高くなっている。 世田谷区新型コロナウイルス感染症陽性者における後遺症に関する調査(その2)報告書(概要版) 令和4年3月発行 発行:世田谷区 編集:世田谷保健所 地域保健課 〒154-0017  東京都世田谷区世田谷4-24-1 電話 03-5432-2624   FAX 03-5432-3022 広報印刷物登録番号:ナンバー2069