令和元年12月17日 第2回世田谷区地域包括支援センター 運営協議会 (要約版) 午後7時開会 ○介護予防・地域支援課長 世田谷区地域包括支援センター運営協議会を開催する。  初めに、今回の運営協議会で新たに委嘱された委員を紹介する。現在、協議会委員の任期は平成30年4月から令和2年3月までの2年間であるが、新委員は前任者を引き継ぐ形で今回より令和2年3月までの委嘱となる。なお、新委員の委嘱状については、略式で申しわけないが、机上の手元に配付していることを了承願う。  それでは、今回新しく委嘱された委員を紹介する。 (委員紹介) ○介護予防・地域支援課長 委員は欠席の連絡が入っている。委員は少しおくれている状況である。本日の会議は、ただいま16名の出席により成立していることを報告する。 ○会長 それでは、事務局から資料の確認をお願いする。 (資料確認、省略) ○会長 議事に入らせていただく。  議事のあんしんすこやかセンターの評価点検について、事務局より説明をお願いする。 ○介護予防・地域支援課長 では、資料1、あんしんすこやかセンターの評価点検について説明する。  1 令和元年度の評価点検について。  (1)区では介護保険法による評価実施の規定、令和元年度からの運営事業者選定における提案内容の実現、保健所機能強化推進交付金の評価指標を踏まえ、あんしんすこやかセンター事業の質の向上を図るため、今年度から評価点検に取り組むこととし、今年度の評価点検を実施したので、結果等について報告する。  (2)あんしんすこやかセンターの評価点検については、3月の地域包括支援センター運営協議会で確認したとおり、次回の事業者選定までの6年間をワンクールとして行う。令和元年度からの3年間については、あんしんすこやかセンターによる自己評価点検を行った上で、区の採点を行い、また、地域包括支援センター運営協議会の委員によるヒアリングを実施し、これらを踏まえ、まとめた評価点検結果を運営協議会で確認することとしている。  2 自己評価点検について。  (1)各あんしんすこやかセンターの自己評価点検については、5月20日にあんしんすこやかセンター宛てに自己評価点検表を送付し、6月24日までに提出され、その内容を8月6日の運営協議会に報告した。  (2)自己評価点検の結果概要については、7月開設の二子玉川あんしんすこやかセンターを除く27カ所のあんしんすこやかセンターから自己評価点検表の提出があった。自己評価点検表は、各あんしんすこやかセンターが評価指標に対する今年度の予定を含む取り組み状況について、説明と採点を記載していただくものであった。回答時点では、評価すべき取り組みに着手したばかりであり、また、示した採点基準も抽象的であったため、採点のばらつきがあった。自己評価点検を行ったことで、今回取り組むべき課題の明確化、確認ができたとの記載があった。  3 区の評価点検の状況。  (1)提出された自己評価点検の記載内容について、採点基準に基づき事務局において採点を行った。採点は、5点満点として採点していたが、各事項の業務内容を踏まえ、具体的な採点基準を別紙1のとおり設定している。  評価点検実施初年度ということもあり、今年度は3点以上を求めるのが適当だと考えている。また、今年度の評価点検において、評価指標やその記述方式に伝わりにくい部分等があり、必ずしも想定した範囲の回答ではないものがあった。このため、採点に当たっては、3の適用範囲を可能な限り広くして行っている。なお、全てのあんしんすこやかセンターでヒアリングを実施したわけではないので、ヒアリング内容については採点対象にはしていない。  (2)採点の状況。事務局での採点の状況については、別紙2のとおりである。評価内容の大項目ごとの点数をあんしんすこやかセンターごとに表示して、一番下の欄に合計点と得点率をパーセントで表示している。区が求める最低基準は3点、合計で117点以上である。195点満点に対し、全あんしんすこやかセンターにおいて117点以上になっている。  採点をごらんになる上で、今年度は、松原については4月からの事業者変更があり、用賀については7月からの二子玉川開設、その他にも移転等の事情があり、職員体制や地域づくり等、事業の取り組み状況に影響があることを理解いただきたい。また、記載内容を基準に採点しているので、ヒアリングの評価がよかったあんしんすこやかセンターの得点が高いとは限っていない。  4 運営協議会によるヒアリングの状況。  (1)ヒアリングの実施状況。令和元年度は8月6日の運営協議会での確認に従い、各運営法人につき1カ所ずつのあんしんすこやかセンターへのヒアリングを行った。表のとおり、10月23日、11月1日、5日、6日の4日間にわたり運営協議会委員によるヒアリングを行った。  (2)ヒアリングの実施方法。ヒアリングでは、あんしんすこやかセンターのプレゼンテーション、運営方針や職員体制、地区の特性、アピールポイント等を約5分間の後、委員によるヒアリング、共通の質問、個々の質問を約20分間行い、評価をまとめて行った。  (3)ヒアリング内容及び評価・意見。  ヒアリングの全体的な評価・意見は別紙3−1のとおりである。全体的によく取り組んでいるとの評価であった。専門3職種の連携による相談や、職員の相談情報の共有、出張相談等も評価されていた。認知症や精神障害への相談対応に応じた職員配置や、地域障害者相談支援センター等を加えた四者連携での取り組み、また、認知症徘徊模擬訓練や大規模団地での見守り、地域づくりの活動、三者で作成したわかりやすいリーフレット等の取り組みなどが評価されている。一方で、職員の定着や育成が進んでいないあんしんすこやかセンターでの運営体制や、三者連携、地域づくりへの影響への心配という意見もあった。  ヒアリングを行ったあんしんすこやかセンターと主な質疑と評価・意見については、別紙3−2を後ほど確認いただきたい。また、後ほどヒアリングに参加された委員の皆様から話を伺えたら幸いである。  5 評価点検のまとめ。各あんしんすこやかセンターと地区の状況等に応じた運営の取り組み、地区の課題等への対応にも努めており、各業務への取り組み状況については各あんしんすこやかセンターによる一層の取り組みが必要である。以下にも記載しているとおり、ほかのよい取り組み事例も参考にして充実を望みたいと考えている。  (1)好事例等。自己評価点検表の記載内容及びヒアリングの中で、次のようなものが好事例や望ましい事例として列記している。  ヒアリングの説明で触れたもの以外で、@運営管理に関するものとして、事務職員の配置や法人での会計・実績等の一括処理により事務処理負担を軽減させている、運営法人内施設、例えば地域障害者相談支援センター、グループホームなどのノウハウの提供や協力により、福祉の相談窓口での相談対応、認知症サポーター養成講座、見守り活動を行うなど、運営法人のバックアップなどが行われている。法人指定のユニホームを着用することで地区内の住民等によく認識され、地区での信頼向上に寄与しているなどである。  A事業運営に関するものとして、例えば、三者連携やあんしんすこやかセンターの取り組みとして、サロン・カフェの運営、買い物支援、見守り、青空保健・相談室、まちの保健室等の活動に取り組んでいる。また、地域の困り事を住民や多様な関係機関の参加で考える会の運営、立ち上げに取り組み、地域づくりが推進されている。広報紙の発行やいきいき講座を毎月行い、あんしんすこやかセンターでのPRをしているなどがある。  (2)課題・改善事項。自己評価点検表の記載内容、ヒアリングの中で次のような課題・改善事項があった。  @運営管理に関することとして、運営管理に必要な個人情報保護、接遇・苦情処理、災害時対応等の各種マニュアルなどについて、これまで未整備のあんしんすこやかセンターがあった。今年度全てのあんしんすこやかセンターにおいて整備が進んだ。あんしんすこやかセンター用マニュアルの整備や内容の随時見直しなど、今後の拡充が望まれている。あとは参照いただきたい。  A事業運営に関することとして、複合的な課題等への総合相談の対応には専門3職種などがチームで対応することが望まれている。見守り等の支援を的確に行うため、実態把握や民生委員との連携強化に一層取り組むことが望まれている。あとは記載のとおりである。  (3)今後の改善について。上記(1)から(2)の状況を踏まえ、次のような方向で改善に取り組むことが必要である。  @職員の定着・人材育成により、一層安定した職員体制での運営を目指していただく。  A管理者を補佐する職員の配置や保健師等の医療職配置の充実に取り組む。  B各事業について、引き続き実施状況を把握し、充実に取り組む。  C総合相談事業の充実や地域課題の把握に努め、地域づくりの推進に取り組む。  D在宅医療・介護連携における情報共有ツールやすこやか歯科健診の普及・活用の推進に取り組む。  (4)その他として、以下のような意見があった。三者連携が人事異動等により停滞する場合がある。執務環境・プライバシー確保等の改善のため改修等が望まれる区の施設・設備等がある。介護予防の効果を知るため、定量的な把握に取り組むことが望ましい。  6 令和2年度以降の評価点検。  (1)今年度の実施状況、運営協議会での議論を踏まえ、令和2年度以降の評価点検の方法の改善案を検討し、次回の運営協議会で令和2年度の評価点検の内容について提案する。  (2)今年度の委員によるヒアリング等で課題となったものについては、状況確認をしていく。  (3)評価点検の方法については、次の点を改善する考えである。  @評価指標については、趣旨がわかりにくいものや、複数の内容の回答を求めるものがあったため、明確に回答できる方法への改善が必要と考えている。また、あんしんすこやかセンターの回答の負担軽減にも配慮していく予定になっている。  A採点は5点満点として実施したが、現段階では要求水準の達成度が第一の評価対象となることから、採点に幅を設ける意義は余りなかったと感じている。今後は、可能な限り単純・明確な基準による採点とすることが適当と考えている。  7 今後の予定等。  (1)各あんしんすこやかセンターの評価点検結果は、運営法人・あんしんすこやかセンター宛てに今後通知をする予定である。なお、今年度の自己評価点検の際に、あんしんすこやかセンターによっては、「今年度中の実施予定」として回答された項目については、確実に実施するようにお願いし、経過を確認することとする。  (2)その他のスケジュールについては表のとおりの予定となっている。12月下旬に評価点検結果を法人とあんしんすこやかセンターにそれぞれ通知する。来年3月にはあんしんすこやかセンターで令和2年度の事業計画の作成、運営協議会があり、4月には各あんしんすこやかセンターへ自己評価点検を依頼する。 ○会長 今年度初めてこのような評価をしたことで、いろいろ課題も出てきたようである。この評価は13名の委員がヒアリングに行っていただいた。せっかくの機会なので、ヒアリングに行かれた委員に感想や意見を話していただきたい。 ○委員 10月23日に私と先生、部長と3人で、3施設を訪問した。  総合相談体制は、それぞれの地域の特性、あんしんすこやかセンターの3職種の体制等にもよると思うが、それぞれの強みを生かして、三者のみならず障害者相談支援の機関と連携をとったり、地域で新たな開発をしていることが見えて、それぞれの特色での活動の大事さと、反対に、今回みたいに他の活動を知るのもとても大事な機会だと思った。 ○委員 今話された同じところ、梅丘、新代田、松沢のあんしんすこやかセンターを視察させていただいた。それぞれの施設が特色のあるやり方で地域との連携をしているのだとよくわかった。人員配置もそれぞれの地域によって微妙に違うし、その特色をうまく生かしながら、あんしんすこやかセンターを運営しているのだと確認できた。いろいろな地域を視察し、それぞれの方向性、やり方等が勉強になり、大変ありがたかった。 ○委員 私どもも玉川地域の3あんしんすこやかセンターを回らせていただいた。先生と全く同意見で、正直そんなことになっているのかと結構勉強になった。委員が回ることは非常にいいのではないか、今後もぜひ続けるべきではないかと感じた。  あんしんすこやかセンターの評価点検採点表はこの会で了承されたが、回ってみて思ったのは、あんしんすこやかセンターが力を入れている方途と現在の配点が合っていない。例えば、権利擁護事業の15点と総合相談支援の中15点が同じではないのではないか。総合相談支援の実態把握、24時間連絡体制でとても労力を割いている。あと、介護予防・日常生活支援総合事業や認知症ケアも結構時間を割いていると思うが、もう少し配点を上げてもいいのではないかと感じた。  特に認知症ケアとか介護予防に関しては、やっているか、やっていないかで評価点をつけるよりは、具体的にその効果がどうあったかをみると良い。例えば、介護予防で何人の人にやって、筋肉量がどれだけ上がった、福祉の相談窓口の地域包括ケアの地区展開などで、実際にネットワークづくりをしたことによって会に人がいっぱい来た等、効果を指標にできると今後よいのではないかと感じた。  認知症の早期対応、早期支援の評価で、世田谷区の初期集中支援チームの相談件数みたいなものを評価の指標にしているが、個人的には、あんしんすこやかセンターが初期集中支援チームに頼まなくても、自分たちで解決した数のほうがよっぽど評価項目として高いのではないかと思う。少し細かいが、そういった中を見直していけたらと思った。 ○委員 11月1日に4人の先生方と一緒に3カ所を回らせていただいた。自分の住まいと違う地域を拝見して、私もむしろ勉強になったというのが正直なところである。  自分は地域の薬局に対してメインに質問した。とても細かく丁寧に、しかも足を使って直接薬局に赴いてくださっていると大変感心した。この3カ所は地域特性が違うが、その特性を捉えて的確に活動しているのが非常に印象に残った。  また、それぞれ違う建物の特性も生かして、いかに効率的に地域の住民の皆様のニーズに応えるか。例えば、狭いところだったら、ホワイトボードなどに細かく書き込む箇所をつくって、その担当者がいなくても、地域の皆様から連絡があったときに的確に応えられるようにされていて、とても感心をした。  一方、事前に送っていただいた資料を読んで伺ったが、とても資料が多い。あんしんすこやかセンターの皆様の資料提出がとても大変ではないかというのが正直な印象である。もちろん必要な資料であるし、最初に簡略化する旨の説明も区からあったが、それが少し必要かと思った。当日の時間の中では、資料が全部生かせないかと。区がまたその辺を評価するであろうが、いろいろな仕事の中で書類を書くことが多い。必要なものは必要として、より地域の皆様に力を注げるような環境に、なおかつ的確な評価ができればと思ったので、今後ともどうぞよろしくお願いする。 ○委員 私も玉川地域の3法人を回らせていただいた。まず、率直な感想として、やはり相変わらずあんしんすこやかセンターの業務は大変だ、求められていることが多いとの印象であった。その中でも、各あんしんすこやかセンターの皆さん独自で地域に何がマッチングするのだろうと取り組んでいる。また、地域の方々を含め私ども事業所も含めて、つながろうということをすごく意識してくださっているなと感じた。これから人員体制も含めて、地域包括ケアの中核を担っている部分もあるので、私ども事業所も含めて、さらに協力していければいいなと感じた。 ○委員 皆さん長時間評価していただいて感謝する。10月23日に先生と3人で、北沢地域の3カ所のうち、私は他の仕事と重なり、梅丘だけ行かせてもらった。もともと前の職場が北沢の地域振興課だったので、大体知っていると思いながら、具体にヒアリングをしたところ、結構深い話を聞くことができた。専門職を複数配置して工夫しているとか、「かえるかーど」等、高齢者の見守りだけではなくて子どもも含めて幅広くやっているという話も直接聞くことができて興味深く、参考になった。非常に緊張感もお互いにあって、先生たちも大変だったと思う。今回初めての試みだったが、お互いに大変勉強になったのではないかと思っている。今後ともぜひまたよろしくお願いしたい。 ○委員 私は、11月5日に砧、船橋、烏山の3あんしんすこやかセンターを回らせていただいた。この3つの地域は、私は昔から住民であったり活動したりしていた場所なので、地域としては非常になじみがある。昔から私が感じるあんしんすこやかセンターは、なかなか行きづらい面があったが、今回3つのどのあんしんすこやかセンターとも、区民が相談しやすい配置になっていると感じた。各事業所とも相談しやすい机、見やすい配置である。職員の方々も、管理者がいないときに区民からどんな質問が来ても、掲示板を見て、継続的なものであってもわかるように、職員同士がわかりやすく説明できるような環境をつくっていると思った。  私は介護予防に非常に興味がある。区民の皆様が、物忘れとか、転ぶ回数が多くなったとか、重いものが持てなくなったというときに、まず最初に行くところはあんしんすこやかセンターではないかと思い、そういう方が来たときはどうするか、私は全部の事業所に質問させていただいた。25項目のチェックシートで、運動が必要な方には運動と、どの地域も運動に物すごく力を入れて、自主的なグループもできている。そして、区からのプログラムもある。区民が来たときに、困ったらこれがあるということを、どのあんしんすこやかセンターもちゃんとやっていると感じた。認知症に関しては、とりあえず運動のグループに入っていただいて、仲間づくりをすることによって認知症の初期の症状が軽減するようなことをしていると答えてくださったあんしんすこやかセンターもあった。  あんしんすこやかセンターは、以前に比べて相談しやすい場所にできていると今回思った。ただ、職員体制であるが、古くからあるあんしんすこやかセンターは、管理者がずうっといて、地域で何が起こっているかわかっている。あんしんすこやかセンターによっては、管理者が二、三年に1回代わったりするので把握するのが大変である。そういうところに限って地域活動が物すごく一生懸命できていて、地域活動でこのあんしんすこやかセンターは助かっていると感じた。  今回このようにあんしんすこやかセンターに直接行っていろいろな話を聞くと、その地域で、あんしんすこやかセンターがいかに住民のために活動しているのかとよくわかって、いい機会になった。 ○委員 11月1日に参加させていただいた3カ所とも私の地元だったので、いいのかと思いながら伺った。今まで民生委員としてかかわっているあんしんすこやかセンターのほかにそれぞれ話を伺ったら、すごく違う面も見せていただけた。それぞれ地域性を生かして活動しているとよくわかった。私たち民生委員だとか町会、地元との連携、情報交換もとてもよくしていることも理解できた。ただ、本当に忙しい。私も民生委員でふれあい訪問などをしているときにはよく会う。私たちがつなげたところをまた足で活動していることもよく理解できた。  少し残念だったのは、行政、職員が代わるとまた1から話をして、中身をつくっていかなければいけない。たとえ異動があってもそこの地域性をわかって来ていただけたら、もっとあんしんすこやかセンターも動きやすいのではないのかという印象も持った。 ○委員 私も11月1日に太子堂、池尻、下馬のあんしんすこやかセンターに訪問させていただいた。池尻あんしんすこやかセンターでは職員の入れかわりがない。太子堂では平均在職期間が長い。下馬では離職率が低い。みんな同じ意味だと思うが、そこがやはり一番印象的で、今どきの言葉で言うワンチームで、いい関係づくりで業務をされていると伝わってきた。  私は歯科医師なので、池尻あんしんすこやかセンターの地区連携事業で口腔をテーマにした勉強会をやった話もじかに聞けてよかった。質問の内容が全く同じではないので、細かく点数化するのが非常に苦労されたかと思うが、どのあんしんすこやかセンターの点数を見ても、余り有意差はないのだろうと感じる。  太子堂も池尻も下馬も、多職種勉強会のお誘いをしょっちゅういただいて、顔を出しているホームに行かせていただいた感じだったので、やりやすいような、やりにくいような感じではあったが、私自身非常に勉強になった。 ○委員 既に先生が報告してくださったように、11月5日にこのお二方と砧、船橋、烏山を回らせていただいた。地域特性はそんなに違わないのではないかと回る前に思っていたが、こんなに近い地域なのにそれぞれが全然違う地域特性と問題を抱えているのだとびっくりした。そして、自分はやはり机上の勉強ばかりしている人間だったのだという反省も起きた。  とにかく職員の皆様は、そんなに多くないのにこの評価指標を全てこなさなければならない。現場を見て、点数をつけるのが申しわけない、皆さんの努力をもっと別の形で何か採点したいというところもあった。本当に頑張っている。こんなに仕事が大変なのに職員の皆様の顔つきがとても穏やかで、その地域の相談の最初に行く場所として、皆さんが入りやすいところになっているという安心感があった。とにかくいろいろ課題はあるだろうが、乗り越えて解決して、いい方向にしていこう、そのノウハウを勉強していこうという意欲が皆さんにあるので、未来は明るいなと思って、今回のヒアリングはすごく勉強になった。 ○会長 私は、11月1日、既に委員が述べていただいたとおり、4名で3カ所に訪問させていただいた。既に3名の委員が言われたように、3カ所とも離職率などが低く好事例がたくさん書かれているあんしんすこやかセンターで、大変勉強にもなった。こういう工夫を重ねていくことで、また職員もやる気を持って生き生きと仕事をされているのだと実感した次第である。  池尻は前にも行かせていただいたが、もともと地域ケア会議があって、まちづくりに住民の皆さん、関係機関も連携しながら熱心に取り組んでいる。ひきこもりの問題はなかなか解決が難しいということで、これは全区的な課題でもあるという話を伺っているので、全区版地域ケア会議、あるいはこの会議の中でも、今後、なかなか支援が手薄で少ない領域の支援をどうしていくのかというのをひとつ課題として検討していってもいいのかと思った。  太子堂については、三軒茶屋駅のすぐ近くで、今まで行った中で一番都市的な地域にあり、昼間の人口が非常に多く、商店街も非常に多いために、ほかの住宅街にあるあんしんすこやかセンターとは大分違う取り組みをしていて、昼間に災害が起きたときの対応等が今後重要になってくるのではないかという話をさせていただいた。  下馬については、初めてユニホームを採用されており、地域の方から非常にわかりやすい、人が代わってもそのユニホームを着ていると安心感があるという話を初めて伺ったので、それも一つ工夫なのかと感じた。それから、大きな団地の移転があったことで、新しい団地における見守りや、サロンの立ち上げに苦労されつつも、今のところスムーズに、大変な中、対応されているという話を伺った。  新しく伺うときにいつもいろいろな発見があり、非常に学ばせていただくことも多い。来年以降も引き続き行われるとのことで、今回は好事例の非常に多いところだったので、来年は最も困っているあんしんすこやかセンター等に訪問させていただければと思った。また来年もよろしくお願いする。  それでは、全体を通じて改めて質問や意見、あんしんすこやかセンターの改善につながるような意見などはないか。  1点、私から区に確認である。各委員のコメントや区の評価はフィードバックされると思うが、次回の来年度の計画等を出していただくときに、このように対応したいとか、このように改善したいとか、そういうフィードバックはどうなさるのか。 ○介護予防・地域支援課長 12月にはこの評価点検表の戻しを各あんしんすこやかセンターと法人にする予定となっている。今回はこの自己評価点検表を出していただいて、そこで書かれて提案された内容を再確認して実践していただくことが大きな目的でもあった。実際にやっている、やっていないと確認していないので、書き方がいいと少し評価点が多くなっているようなところも今回はあった。そういうところも含めて来年度の計画について、あんしんすこやかセンターに打ち返していきたいとは思っている。  ただ、実際にはやっている事業のほうが大切なので、そういうところを細かく書いていただければ、うちもその評価がしやすい。その辺を含めてもう一度フィードバックをして、実践を行っているところについて評価ができるような形で記入していただく。あとは、先ほど先生からも指摘のあった配点についても、委員の皆様の意見を聞きながら考えていこうかと考えている。 ○会長 別の地域でやっている例としては、評価を行政と委員がして、ポジティブなコメント、課題をこのように改善していただきたいみたいなポイントがあった場合には、次の計画を出していただくときに、このように取り組みたいとかフィードバックしていただく地域もある。試行段階なので、できなければいいが、そのように相互のやりとりをしながら改善していくループをつくっていく地域もあるので、参考程度に申しておきたい。 ○介護予防・地域支援課長 その辺は考慮してやらせていただいたいと思う。  事務局からで失礼かもしれないが、下馬あんしんすこやかセンターの委員に、逆に、受けられた立場として聞かせていただければと思う。 ○委員 まず、自己評価点検の内容だが、目標値等、年度末に出している事業計画と重なるところがあるので、また同じような数を引っ張ってきたりするのが少し大変だった。求められる内容を少し考慮していただければという感想があった。  あと、先ほど先生が言っていただいたように、事業だけではなくて、やはり総合相談での時間や手間が実際膨大にかかっている。あんしんすこやかセンターの規模にもよるかと思うが、下馬あんしんすこやかセンターは、今年度は9月以降毎月1000件以上、総合相談を予防課に実績を出している。そういうところを見ていただける項目がなかったかと思ったりした。  ヒアリングであるが、ドキドキして十分に答えられたかわからないが、なるべくいいところを見ていただけるように頑張った。 ○会長 オブザーバーから意見はないか。  今の意見は、恒常的にやっている数値等は区で持っているものを生かしていただく等、作業が二度手間にならないように、効率的に時間の無駄が生じないようにという部分と、ウェートづけについてはぜひ来年少し考えていただいて、大変なころ、時間を多くかけているところは点数の配分が高くなるなどの工夫をしていただけるといいと思った。  そのほか、委員の皆様、意見、質問等はいかがか。  それでは、本件については、皆様の意見を踏まえ、まとめとしたい。  続いて、報告事項の(1)、(2)について、事務局より説明をお願いする。 ○高齢福祉課長 資料2、第8期世田谷区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定について報告する。  1 主旨。第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について、地域保健福祉審議会の審議等を踏まえ、策定していく。  2 計画の位置づけは記載のとおりである。  3 計画期間は令和3年度から令和5年度までの3年間である。  4 想定される課題及び関連事項。現時点で考慮すべき事項として、次の物がある。国が示している第8期計画の検討事項として、@介護予防・健康づくりの推進、A保険者機能の強化、B地域包括ケアシステムの推進、C認知症「共生」・「予防」の推進、D持続可能な制度の再構築・介護現場の革新がある。その他、介護人材の確保・育成及び定着支援、地域包括ケアの地区展開との整合である。世田谷区の地域包括ケアの対象者は高齢者だけではないが、対象として高齢者の人数が多いという状況がある。高齢者のニーズを的確に捉えた対応が重要と考えている。  5 計画策定の進め方。先月、地域保健福祉審議会に「計画策定にあたっての考え方について」を諮問した。審議会のもと、高齢者福祉・介護保険部会を設置し、審議等を行っていく。その他、この地域包括支援センター運営協議会や医療連携推進協議会、介護事業者等に適宜情報提供し、意見を伺う機会を設けていく。  6 基礎調査として、高齢者ニーズ調査・介護保険実態調査を実施している。対象は区民と事業者であり、アンケート調査を送付している。調査票が届いている委員は、回答に協力いただくようお願いする。調査方法は郵送配付、郵送回収である。なお、3月末に調査結果がまとまる予定なので、この運営協議会にも報告していく予定である。  7 今後のスケジュール。現在、高齢者ニーズ調査・介護保険実態調査を実施中である。来年2月から6回程度、高齢者福祉・介護保険部会による審議を行っていく。9月にパブリックコメント、シンポジウム等を行い、11月に審議会としての答申を受け、令和3年3月に計画を策定していく。  参考として、他の計画との関係のイメージ図を掲載している。 ○介護予防・地域支援課長 資料3、まちづくりセンター、あんしんすこやかセンター、社会福祉協議会の一体整備について説明する。  地域包括ケアの地区展開を推進するための取り組みの一環として、まちづくりセンター、あんしんすこやかセンター、社会福祉協議会の一体整備を下記のとおり進めている。  1 令和元年度の状況。一体整備されている地区は24地区で、今年度、来年1月に梅丘あんしんすこやかセンターが一体整備される予定である。3月には奥沢あんしんすこやかセンターも新しく一体整備される予定である。梅丘、奥沢あんしんすこやかセンターの移転については裏面を参照していただきたい。  2 令和2年度以降の一体整備の予定。残る2地区については、令和2年度に若林あんしんすこやかセンター、令和3年度には松原あんしんすこやかセンターが一体整備される予定である。  3 庁舎改築等による移転。等々力あんしんすこやかセンターは、玉川総合支所改築のため、現在、仮庁舎、等々力庁舎へ移転中であるが、令和2年8月に新たな玉川総合支所庁舎へ再移転する予定である。また、成城あんしんすこやかセンターは、令和2年6月以降に成城まちづくりセンターの再配置に伴い、砧総合支所から向かいのビルの成城6丁目事務所棟1階へ移転する予定である。 ○会長 本件について質問、意見等はあるか。 ○委員 フレイル予防について聞きたい。今回、介護保険事業について、令和3年から5年ということでなっているのか。それで記載されていないのか。今、厚生労働省及び他の区市町村では、来年度のフレイル事業に向けての実施箇所等、厚労省から求められていると思うが、その計画の中では3年から5年だから入っていないのか、フレイル事業は余りここに載せるものではないのか。 ○高齢福祉課長 資料2、4番、想定される課題及び関連事項の中で介護予防・健康づくりの推進という項目がある。この中でフレイル予防も含めて検討していきたいと考えている。 ○委員 世田谷区の高齢者保健福祉計画等に関する質問であるが、4番の想定される課題及び関連事項として国が示している第8期計画の検討事項は、多分第7期と第8期で少し違うのではないかと思っているのが、地域ケア会議をやるようになったことかと感じている。先日、玉川地域の地域ケア会議の結果として、玉川地域の地域課題といった資料を拝見したが、多分そういうものがまとまっていて、世田谷区の課題みたいなものも明らかになってくるのではないかと想像しているが、そういったものもこの計画の中に反映されていくのか。 ○高齢福祉課長 4の中に「「地域包括ケアの地区展開」との整合」という項目を入れている。第7期の介護保険事業計画でも、各地区の地域課題から地域に、そして全区的な課題に昇華させていくという図を示している。地域包括ケアの地区展開については、障害や子ども等を全般を取り扱っているが、着実に高齢者の課題も含まれているかと思うので、そういったものは当然検討していきたいと考えている。  資料であるが、手元のボックスの中の第7期の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の37ページをごらん願う。こちらが世田谷区の地域ケア会議の体系である。地区版地域ケア会議、地区包括ケア会議で抽出された個別課題の分析、地区課題の課題抽出、地区で解決困難な事例などを地域版地域ケア会議に上げ、全区で取り組むべき課題等を、全区版の地域ケア会議は世田谷区地域保健福祉審議会に上げる構成としているので、この取り組みが進んでいる。そこで受けとめられた課題は当然反映していくという理解である。 ○介護予防・地域支援課長 事務局から訂正をする。先ほど説明させていただいた資料3の裏面であるが、奥沢あんしんすこやかセンターは社会福祉法人奉優会様に委託をしており、老後を幸せにする会が間違っていた。移転開設日も、平成31年3月と書いてあるが、令和2年3月の誤りである。訂正してお詫びをする。 ○会長 そのほか、意見、確認事項、情報交換などはないか。  ないようであれば、時間の会議の日程について事務局から調整をお願いする。 ○介護予防・地域支援課長 次回の日程の候補として、3月24日火曜日か、3月26日木曜日、いずれも午後7時からの開催を考えている。委員の皆様の予定はいかがか。 (日程調整) ○介護予防・地域支援課長 では、3月24日火曜日午後7時からの予定とする。忙しい時期であるが、よろしくお願いする。 ○会長 以上で本日の運営協議会を終了する。 午後8時5分閉会