令和5年第1回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和5年4月29日

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2月20日及び21日の本会議で、4名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 おぎの けんじ

  • 区長の場当たり的な物価高騰対策
    質問 区長は物価高騰に伴う緊急措置として学校給食費無償化の実施を表明した。92万区民が等しく物価高に苦しむ中、区立校に通う世帯限定の施策とした根拠を示せ。
    区長 公立学校の設置者である区ができる措置として実施を決めた。
  • 広く区民生活を支える経済対策
    質問 区の給食費無償化は極めて対象が限定的だ。都の18歳以下への月5000円給付に区独自で上乗せするなど、同じ予算規模でより経済効果が行き渡る施策に切り替えよ。
    区長 都などの支援と併せて無償化の効果を見極め適切に対応する。
  • せたがやペイの今後の展開
    質問 せたがやペイの30%ポイント還元事業は区民生活を支えた一方、突然の終了など課題も残った。区は事業をどう総括し、5年度はどのようなコンセプトで臨むのか。
    経済産業部長 日常の買物での消費喚起をコンセプトに実施する。
  • せたがやペイによる商店街支援
    質問 せたがやペイを商店街の活性化に一層活用すべきだ。商店街加盟店への手数料減免、独自の還元ポイント設定など、商店街加入促進につながる施策を展開せよ。
    経済産業部長 ポイント上乗せ還元など幅広い取組を予定している。
  • 虐待事件への区長の不適切な対応
    質問 区は認可保育園で虐待事件があった事実を知りながら、報道があるまで一切公表してこなかった。区長はなぜ虐待隠しとも言えるこの状況を放置していたのか。
    区長 何らかの形で報告する必要があったと反省している。
  • DX推進による区民サービス向上
    質問 民間からDX専任副区長が着任したものの、期待外れと言わざるを得ない。待たない窓口をはじめ区民が利便性向上を体感できる施策の早期実現に全力を注げ。
    副区長 窓口改革を含めたDX加速への指針を早急に作成する。
  • 学校改築の優先順位の整理
    質問 現在の学校改築に係る計画は、35人学級対応など改築順を決める上で勘案すべき新たな事情を加味していない。改築を的確に進めるため、選定基準を整理せよ。
    教育総務部長 改築順を決める際の基本的考え方を早急にまとめる。
  • スポーツ施設の整備拡充
    質問 区民のスポーツ需要の高まりに応えるため、区は施設整備に一層注力すべきだ。大規模なスポーツ施設の確保に向けて、国公有地の積極的な活用を検討せよ。
    政策経営部長 情報を収集し総合的視点で活用の必要性を検討する。
  • 東急大井町線の開かずの踏切解消
    質問 自由が丘駅周辺での再開発事業、品川区では連立事業が始まる。この機を捉え、区は隣接する目黒区と連携を密にし大井町線の開かずの踏切解消に全力を挙げよ。
    技監 都や目黒区などと連携し、5年度に調査などを実施予定だ。
  • 多摩川河川敷の歩行環境整備
    質問 多摩堤通りの一部は路側帯が狭く危険な状態だ。歩行者などが安全に通行できるよう、多摩川河川敷内に歩道や自転車走行レーンを整備するよう国と都に求めよ。
    土木部長 関係所管と連携し、河川敷内への整備を要望していく。
  • 二子玉川公園の更なる魅力向上
    質問 二子玉川公園は人気スポットになっているが公園が持つポテンシャルを十分生かし切れていない。パークPFIなどの民間活用も視野に更なる魅力向上に努めよ。
    副区長 官民連携による様々な方策で公園の価値向上に努める。
  • 特養整備計画への区の認識
    質問 区は1000人分の特養ホームの整備を着実に進めてきているが、高齢化率の上昇に伴い依然として入所待ちの方は多い。特養整備に係る今後の区の整備方針を示せ。
    副区長 要介護高齢者の需要などを把握し必要な定員数を検討する。

公明党世田谷区議団 いたい ひとし

  • 公共工事の着実な執行
    質問 昨今の物価高騰で資材調達の見通しが立たないなど公共工事を取り巻く環境は厳しい。入札不調を起こさぬよう状況に応じた工期設定や独自の単価導入を進めよ。
    施設営繕担当部長 
    事業者の不安解消に努め円滑な公共工事に取り組む。
  • がん患者を支援する助成事業創設
    質問 がん治療による外見の変化に悩みを抱える患者に向けた支援を充実すべきだ。都の補助を活用し、ウィッグや乳房補正具などの購入費助成制度を創設せよ。
    保健所長 都の補助の有効活用も含め、区の支援の考えをまとめる。
  • 介護人材確保に向けた支援の強化
    質問 
    都は介護人材の確保に向けて奨学金返還を支援しているが、人材不足は深刻なままだ。区独自の上乗せ支援など対策を強化せよ。
    保健福祉政策部長 支援拡充について、効果や財源など総合的に検討する。
  • 環境性能に優れた自動車の普及策
    質問 
    国は個人や中小企業を対象に環境性能に優れた自動車や充電設備の購入費を補助している。脱炭素社会の実現に向け国の補助への上乗せや独自の支援策を講じよ。
    副区長 国や都の動向を見据え、他区での取組も参考に検討する。
  • 健康寿命延伸に向けた外出支援
    質問 健康寿命の延伸には、高齢者が安心して外出できる環境づくりが重要だ。買物への行き帰りに一息つけるベンチを設置するなど、誰にでも優しいまちを整備せよ。
    都市整備政策部長 安心して外出できるようベンチの普及に取り組む。
  • 出会いの支援
    質問 
    経済的な理由などから結婚をためらう方々を後押しする取組は少子化対策の観点からも重要だ。新婚世帯への住居支援など新生活を応援する多様な施策を検討せよ。
    副区長 他自治体や民間団体の取組を参考にしながら検討を進める。
  • 多世代交流に資する拠点の整備
    質問 
    核家族化や高齢化が進む中、孤立防止策は喫緊の課題だ。旧都立玉川高校跡地を活用し温浴施設や児童館を含む多世代交流の拠点、仮称「たまとぴあ」を整備せよ。
    政策経営部長 跡地活用案をまとめ、時期を逸さず都に働きかける。
  • 補聴器の購入費用助成の拡充
    質問 
    障害まで至らないが耳が不自由な18歳以上の中等度難聴者を区は補聴器購入補助の対象外としている。日常生活はもちろん働く上でも必要なため支援を検討せよ。
    副区長 働く上での課題を踏まえ助成について具体的に検討する。
  • 防犯カメラの設置促進
    質問 
    狛江市で起きた強盗殺人事件を受け、防犯対策の強化を望む声を数多く聞く。町会自治会などで防犯カメラの設置が進むよう区の設置補助を一層拡充せよ。
    危機管理部長 民間事業者と連携した手法も活用し設置促進を急ぐ。

世田谷区立憲民主党区議団 藤井 まな

  • 学校給食費無償化の恒久的実施
    質問 
    区は5年度の単年度事業として給食費無償化を実施する方針を示した。子どもの教育を受ける権利を保障するため、普遍的かつ恒久的な制度となるよう検討せよ。
    区長 6年度以降は社会情勢や国の少子化対策も踏まえ判断する。
  • 公契約条例に基づく取組の推進
    質問 労働者の適正な労働条件の確保に向け、公契約条例で定める労働報酬下限額の周知や事業者への条例遵守の状況調査に注力すべきだ。5年度の取組方針を示せ。
    財務部長 事業者に条例の理念を粘り強く説明し、理解促進を図る。
  • 区民の防災用品の備蓄促進
    質問 在宅避難に備えた備蓄支援を強化すべきだ。蓄電池の購入補助の拡充に加え、新たに携帯トイレの購入補助なども実施せよ。
    危機管理部長 都の補助事業とも連携し支援拡充に取り組む。
  • 保育の質の確保に向けた取組
    質問 区は認可保育園で起きた虐待事件を猛省し早急に対策を講じるべきだ。園への見回り体制の強化や保育士の精神面のケアに力を入れ区全体の保育の質を担保せよ。
    保育部長 人権意識の向上や人員体制強化、園への支援充実を図る。
  • 医療的ケア児者への支援強化
    質問 医療的ケアが必要な方を支える環境を充実すべきだ。受皿となる施設の増設はもちろん、ケアを担える人材の育成に注力せよ。
    障害福祉部長 現場の声に基づく講演会などを通じ育成を支援する。
  • 正規教員の増員に向けた対応
    質問 国が導入を進める小学校高学年の教科担任制は児童に専門性の高い指導ができる反面、教員不足の加速化が懸念される。都に正規教員を増やすよう強く求めよ。
    教育長 増員を強く求めるとともに区独自の人材確保策を検討する。

無所属・世田谷行革110番・維新 大庭 正明

  • 公職選挙法違反者への罰則
    質問 
    さきの議会で、個人名のみを記載したのぼりを街頭活動で使うことは公選法違反だと述べた区議が同じ違反行為をしていたことが判明した。違反への罰則を示せ。
    選挙管理委員会事務局長 禁錮または罰金の規定があり、公民権も停止になる。
  • 掲示禁止期間中のポスターの撤去
    質問 議員個人の政治活動用ポスターは任期満了日6か月前から掲示禁止であるにもかかわらず、さきの質問で挙げた区議は掲示を続けている。撤去を命じないのか。
    選挙管理委員会事務局長 撤去命令の発出後、撤去されたとの報告を受けている。
  • 過去最高の区基金残高の実態
    質問 区の基金残高は4年度末に過去最高となるが、これは老朽化した学校の改築を先送りした結果だ。仮に築65年超を改築対象とした場合の残高はどう変化するのか。
    政策経営部長 4年度現在、該当の学校はないため額に変更はない。
  • 時限的な給食費無償化への疑義
    質問 
    区が実施する給食費の無償化は5年度だけの措置であり、財源は基金を取り崩す安易なものだ。区長が決断すれば基金に頼らずに事業を恒久化できるのではないか。
    副区長 区長が予算査定を通じ財政への影響などを勘案し決断した。
  • 児童相談所の運営費に関する懸念
    質問 都から移管された児童相談所の運営費について、都区間の財政調整の協議が難航していると聞く。区財政に関わる重大な問題と肝に銘じ全力で協議に臨め。
    政策経営部長 財源保障が適切になされるよう合意に向け取り組む。
  • 区長が仕事に臨む姿勢
    質問 区長は以前から区政と関係のない政治活動に力を入れており、職責を果たしているのか疑問だ。自身の感覚ではどれだけの時間を区政の仕事に費やしているのか。
    区長 政治活動はごく僅かで大半の時間を区政の仕事に充てている。
  • 退職自衛官の登用が進まない理由
    質問 我々は災害対策の強化に向け退職自衛官の登用を求めてきたが一向に進展がない。区長は自衛隊を違憲と主張する共産党と登用しない約束でも交わしているのか。
    区長 政策や組織をめぐり特定の政党との約束は存在しない。
  • 区長公用車の不適切な運用
    質問 区長は区内と狛江市に自宅があり、公用車やタクシーチケットを使い自宅間を行き来している。税金の使途として疑問のあるこの運用を今後も続ける気なのか。
    総務部長 区長公用車の使用基準に沿った適正な運用に努める。
  • 区職員から見た議会活動の評価
    質問 区議の公務は年間60日前後で楽な仕事だと喧伝(けんでん)する人がいるが実際はそれ以上の時間を議会活動に費やしている。区職員に議員の議会活動はどう映っているのか。
    総務部長 議会開催日以外も活動に取り組んでいると認識している。
  • 新庁舎建設の見直しの決断
    質問 新庁舎建設は当初予定から工期が延び、費用も増大している。DXの推進や新型コロナの流行など社会変化が著しい現状を踏まえ、一度立ち止まり整備計画を見直せ。
    庁舎整備担当部長 社会情勢の変化に適宜対応し9年度の竣工(しゅんこう)を目指す。
  • 日米安全保障条約への区長の考え
    質問 日米安全保障条約の廃棄と在日米軍の撤退に関する私の議会質問に対し、区長は自身の考えを述べなかった。区の危機管理政策の責任者として逃げずに答弁せよ。
    区長 国には米国との安全保障体制を軸に外交努力を進めてほしい。
  • 将来的な負債に対する区の認識
    質問 区長の学校改築の先送りにより基金残高は増えているが、今後耐用年数を迎える学校が数多くあり表面化しない隠れ負債も増えていると考える。区の認識を示せ。
    政策経営部長 改築数の増に伴う起債残高の見通しは適宜修正する。 

(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • あんすこ=あんしんすこやかセンター
  • 支所=総合支所

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