令和3年第2回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和3年7月24日

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6月14日の本会議で、4名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 畠山 晋一議員

  • 現役世代への円滑なワクチン接種
    質問 
    現役世代のコロナワクチン接種はこの間の経験を十分に生かし進めるべきだ。予約から接種後の経過観察までの流れを効率的かつ円滑にするなど一層工夫せよ。
    区長 システム改善など不断の見直しを加え安全迅速な接種を行う。 
  • 区内事業者への経営支援策の拡充
    質問 長引くコロナ禍で事業継続を模索する区内中小事業者に対し、区は業態転換への補助や伴走型支援を拡充したが、希望者が殺到し行き渡らない。早急に再拡充せよ。
    副区長 今後のニーズの高まりを見据え早急に拡大を検討していく。
  • 区内小売業者を守る政策展開
    質問 感染症拡大により売上げが激減した区内小売業を守る対策が必要だ。区内業者が区内小売店を利用する際にインセンティブを与えるなど経済循環を一層促進せよ。
    経済産業部長 せたがやペイによるインセンティブ設計を検討する。
  • コロナ収束後を見据えた起業支援
    質問 
    新しい生活様式に対応した事業形態の普及を見据え、起業創業支援を強化すべきだ。実効性ある独自の支援策を積極的に講じ区内産業の更なる活性化につなげよ。
    副区長 
    事業者の要望などを含め検証し有効な施策体系を構築する。
  • 非接触型行政の実現に向けた方策
    質問 行政手続の電子化はリスク管理に優れており、利便性も高まるマイナンバーカードを活用して進めることが有効だ。区は非接触型行政をどのように実現するのか。
    副区長
    手続の電子化はカードの普及が鍵であり普及促進に努める。
  • 障碍(しょうがい)理解促進と差別解消への取組
    質問 障碍(しょうがい)者理解と差別解消を一層促進すべきだ。認知症とともに生きる希望条例で区が示したように、障碍(しょうがい)者施策についても区の取り組む姿勢を明確に条例で示せ。
    副区長 障害当事者や区民の声を聞き条例の在り方の検討を進める。
  • コロナ禍のがん検診の受診促進
    質問 感染症蔓延(まんえん)の長期化に伴い、感染を恐れる区民ががん検診の受診を控えることが懸念される。がんの早期発見、早期治療につなぐため、検診の受診率向上を図れ。
    保健所長 個別勧奨や様々な媒体を活用し検診の重要性を啓発する。
  • 子どもの活動の場の確保
    質問 スポーツや文化活動は子どもの心の成長に大変重要だ。子どもが属する地域団体が校庭や空き教室を有効活用できるよう実態調査し利用しやすい仕組みをつくれ。
    生涯学習部長 利用状況を把握し学校施設活用の在り方を検討する。
  • 校庭の砂じん対策の推進
    質問 コロナ対策で窓の開放時間が増え、校舎内や学校近隣への砂じんによる汚れや健康被害が懸念されている。校庭の芝生化やゴムチップ舗装整備を早急に検討せよ。
    教育総務部長 環境への影響も含め他自治体の例を参考に検討する。
  • 区内都市計画道路網の着実な整備
    質問 震災に強い街の実現には建築物の不燃化とともに、避難路や緊急輸送道路の整備が不可欠だ。区長は消極的な姿勢を改め区内の都市計画道路網の整備に尽力せよ。
    技監 財源確保と効率的な事業執行に努め着実に整備を進めていく。
  • 生産緑地減少への対策強化
    質問 区内の生産緑地は減少の一途をたどっており、根本的な対策が必要だ。区は生産緑地の取得を目的とした基金の創設など財政出動による農地保全政策を打ち出せ。
    副区長 基金や寄附、都の補助金なども検討し農地保全に取り組む。
  • 社会が激変した中での行財政運営
    質問 新型コロナの大流行以降、区民ニーズや社会経済状況は急速に変化している。次期実施計画を策定するに当たり、今後の行財政運営に関する区長の見解を示せ。
    区長 中長期視点で持続可能な区政へと発展させていく決意である。

自由民主党世田谷区議団・新風=小松 大祐議員 自由民主党世田谷区議団・新風=小松 大祐議員 自由民主党世田谷区議団・新風=小松 大祐議員 (

公明党世田谷区議団 福田 たえ美議員

  • コロナワクチンの問合せ対応
    質問 区のワクチンコールでは接種予約のみならず全般的な問合せが増えている。予約に支障を来さないよう、問合せもキャンセル専用の電話で受けるよう変更せよ。
    副区長 状況を見ながら最適な電話受付体制の整備などを検討する。
  • ワクチン接種会場への移動支援
    質問 接種会場までの移動が困難な高齢者の支援が急務だ。要介護度などの要件を緩和し福祉タクシー券の給付対象を拡大せよ。
    高齢福祉部長 福祉移動サービス利用者への追加給付を決定した。
  • 個別接種などの予約方法の一元化
    質問 今後始まるワクチンの個別接種の予約受付を医療機関に委ねれば通常診療に支障を来す。負担軽減に向け区の既存の予約システムと一元化して予約を受け付けよ。
    区長 区の予約システムで集団接種と同様に予約できるようにする。
  • 福祉・住宅総合相談窓口の創設
    質問 生活困窮者の多くは就労や住まいなど複合的な悩みを抱えている。支援の強化に向け、ワンストップで相談できる「福祉・住宅総合相談窓口」を創設せよ。
    保健福祉政策部長 福祉や住宅の総合的な相談体制を引き続き検討する。
  • 若年女性の自殺対策強化
    質問 性暴力や貧困など声を上げづらい困難に苦しむ若年女性の自殺が増えている。支援体制強化に向け民間と連携したアウトリーチ型の相談や居場所確保に注力せよ。
    生活文化政策部長 個々の状況に寄り添った伴走型の支援を展開する。
  • 気候変動問題を担う専管部署創設
    質問 気候非常事態宣言で掲げるCO2排出量実質ゼロを2050年までに達成するには全庁を横断した長期的な戦略が必要だ。気候変動問題を全庁的に担う専管部署を創設せよ。
    区長 環境政策部を核に全庁一体となって成果を出していく決意だ。
  • 区立保育園の定員調整
    質問 現在、区内の保育園の入園申込が大幅に減少しており、欠員が出ている私立園は経営難に陥っている。私立園の存続に向け、区立園の定員を減らして調整を図れ。
    副区長 保育需要などを十分見極め区立園の定員見直しを検討する。
  • 地域図書館の民間活用の進め方
    質問 魅力的な図書館づくりに向け、区が地域図書館で民間活用を進めることを評価する。本格導入に先立ち指定管理者制度をモデル実施する2館はどう選定するのか。
    生涯学習部長 規模や課題改善の見込みなどを総合的に勘案する。
  • BOP(ボップ)学童クラブの民営化
    質問 コロナ禍の厳しい財政状況に鑑みると教育現場でも行財政改革は急務だ。時間延長などの区民ニーズにも応えられるよう新BOP(ボップ)の民営化に向けた道筋を示せ。
    副区長 最適な運営方法について民間事業者の活用を含め検討する。

世田谷立憲民主党区議団 中塚 さちよ議員

  • 将来の税収減を見据えた区政運営
    質問 区はコロナ禍での出生数減に伴う人口減少や地域経済低迷などによる税収減にしっかり備えるべきだ。不断に事業を見直し、区民生活を最優先に区政運営を行え。
    区長 時代の変容を捉え世田谷区政の持続的な運営に向け取り組む。
  • 訪問介護事業者の優先接種の拡充
    質問 区は区内在住の在宅介護サービス従事者をワクチンの優先接種対象とした。利用者の命を守るため区外在住者も優先対象とせよ。
    障害福祉部長 安心して訪問介護を提供できるよう検討する。
  • 感染経路不明者減少に向けた工夫
    質問 感染対策の強化には感染経路の分析が欠かせないが、区内のコロナ患者の約半数が経路不明だ。行動履歴を答えやすいよう無記名アンケートを行い結果を公表せよ。
    保健所長 無記名アンケートについては有効性を含め検討していく。
  • 東京2020大会開催反対への区の見解
    質問 東京2020大会開催が迫る一方、世論調査では中止延期の意見が8割超に達し区内でも反対の声を聞く。区はどう受け止めているのか。
    副区長 不安払拭に向け区として感染症対策の徹底が必要と考える。
  • 産業振興基本条例改正の進め方
    質問 改正予定の産業振興基本条例が豊かな区民生活実現に資するには労働者の実態把握が不可欠だ。非正規雇用の増加や税負担による家計圧迫の現状を分析し公開せよ。
    経済産業部長 地域経済などのデータを分析し白書などにまとめる。
  • 様々な困窮世帯への居住支援強化
    質問 長期失業や親と子双方を養うひとり親など様々な困窮世帯をカバーする居住支援策を構築すべきだ。関係所管が連携し低廉な住宅供給の仕組みを早急に実現せよ。
    都市整備政策部長 多様なニーズに対する更なる支援策の検討を進める。

無所属・世田谷行革110番・維新 桃野 芳文議員

  • コロナワクチン接種の加速化
    質問 区は都内で一番早くワクチンが配分された自治体にもかかわらず総接種数が芳しくない。一人30秒で接種を実施している他自治体の例を参考に回数増に取り組め。
    住民接種担当部長 事例を参考にしつつ接種数増に向け一層改善を図る。
  • ワクチンの先行接種対象の拡大
    質問 区は各年代への接種を進めているが、先行接種の拡大も検討すべきだ。先行接種対象には医療的ケア児に接する方や教員などのエッセンシャルワーカーを加えよ。
    住民接種担当部長 今後接種を進める中で区の考え方をまとめる予定だ。 
  • 区長が固執する社会的検査の中止
    質問 今はワクチン接種に注力すべきであり潜伏期間を考慮しない無意味な社会的検査に区長は固執している場合ではない。中止せよ。
    区長 接種後の施設の感染状況などを見定め検査体制を判断したい。
  • 虐待事件を起こした保育士の処遇
    質問 区立園で起きた虐待事件について有識者による検証報告書が公開された。今後の人事に係る記載もあったが、区は当該保育士を現場復帰させないと考えてよいか。
    保育部長 幅広い福祉職の職域の中で本人の適性を考慮し判断する。
  • 先行接種実施に向けた区長の決意
    質問 区長は個人ツイッターでは、エッセンシャルワーカーへの先行接種枠拡大を検討中だと発信している。ツイッターではなく、この議会でこそ区長として公言せよ。
    区長 エッセンシャルワーカーへの先行接種は現在検討中である。
  • ワクチン先行接種の早期実施
    質問 先行接種は早期開始が肝心だが、我が会派の質問に対し、区は今から考えをまとめると悠長な答弁をした。開始時期を明示せよ。
    副区長 会場特定や打ち手の確保などが整い次第早期に実施したい。 


代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 東京2020大会=東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • あんすこ=あんしんすこやかセンター
  • 支所=総合支所

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