2023年(令和5年)3月25日発行第164号 気になる地域のいま 改築中の池之上小学校は?いけせいは? 令和3年から解体工事が始まり、ただいま改築中の池之上小学校の現在の様子とこれからのことを教育環境課にお話を伺いました。また、小学校の向かいにある「いけせい(池之上青少年交流センター)」のいまの活動を取材しました。 改築中の池之上小学校のいま 工事の状況 池之上小学校は令和2年に旧北沢小に移転し、令和3年に解体が始まり、現在改築中です。気になる新校舎解説の予定は、令和6年の2学期(夏休みに引越し)となります。詳しくは、世田谷区のホームページ「池之上小学校の改築状況」で検索してください。これからの工事工程は、令和5年4月から10月に1階から4階の躯体工事、続いて内装と外装の仕上げ工事、屋上プール工事。令和6年1月から6月には外構工事の予定です。現在の小学4年生の子どもたちは卒業式を新校舎で迎えることになります。 旧北沢小学校までの通学 令和2年から、通学路がとても長くなっていますが、学校の職員、保護者、地域の方、シルバー人材センター会員などが子どもたちを見守っています。今まで事故もなく、安全に登下校ができています。池ノ上駅横の踏切が閉まると、駅の階段を上がり、駅舎を通って通学している朝の時間帯もあります。毎年4月から当面の間は新1年生のために、入学式の翌日から集団登校を希望制で行っています。校長先生を先頭に長い列を作って登校しています。 保育施設が併設 学校の正門とは別の入り口(池ノ上商店街方面)から(仮称)代沢二丁目保育施設が併設されます。0歳から5歳児対象、定員48名の施設です。(令和7年4月開設予定) 駐輪場、移動して開設 以前から井の頭線沿いに区立の駐輪場がありましたが、場所が東に移動して、令和4年12月にすでにオープンしています。利用料金は、利用した時間から14時間以内で100円です。 新校舎の完成イメージ 校庭には、アカマツの木が移植され、無事に育っています。1階に職員室、体育館、新BOP室など。2階のアプローチデッキを通って昇降口から入って、教室、多目的ルームなど。4階にはプール、屋上菜園、太陽光パネルが設置されます。新校舎の完成を学校のみなさんはもちろん、地域でも大変心待ちにしています。 「いけせい」のいま いけせいワゴンがオープン 「いけせいワゴン」とは令和4年6月に始まった売店の通称です。P−work(ピーワーク)という就労支援プログラムによって売店の運営をしていて、収益を目的とせず、物を売る体験、就労する楽しさを実感し、いけせいと若者と地域をつなぐことを目指しています。池ノ上商栄会のお店が商品の準備などの協力をしています。取材に行った日は、うまい棒やチョコパイ、ポテトチップスなどのお菓子が15円から70円で販売されていて、買いに来た小学生が「ここのはうまいんだよ」と教えてくれました。P−workとは世田谷区の3つの青少年交流センターが、就労を希望する高校生以上の若者を対象に実施している取り組みです。この売店運営では、研修でビジネスマナーや衛生管理、レジ操作を学んだあと実際に販売を行います。接客、会計、商品の陳列、新商品の提案など仕事も広がっていきます。今後の活躍がとても楽しみです。 中庭にはバスケットコート ブルーの真新しいバスケットコートで、3×3(スリーバイスリー)をやっています。昨年、NBAのバスケットボール選手がデモンストレーションを行いました。小学生から社会人まで、活気あふれる交流の場となっています。 認知症の治療と最新情報について くらしと健康づくり部会 2月14日(火曜日)に東京都立松沢病院の大島健一先生を迎えての講演会があり、当日は28人の参加でした。初めに、加齢に伴う聴覚の変化による、聴こえにくい様子や対策を。視覚の変化では駅の案内板の見え方を画像にして、通常・50代前半、70代後半と、それぞれの水晶体で見えづらい様子の違いがわかりました。これらは認知症の要因となる可能性があるそうです。認知症とは、後天的にいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまうなどして、脳の司令塔の働きに不具合が生じ、心身にさまざまな障害が起こり、生活する上で支障がある状態です。そして4大認知症と呼ばれる4つの種類があり、カッコ内は発症の割合です。 アルツハイマー型認知症(50%から70%) 血管性認知症(10%から20%) レビー小体型認知症(10%から20%) 前頭側頭葉変性症(約5%) それぞれの特徴なども学びました。アルツハイマー型認知症は、正常な脳と萎縮した脳の様子の比較画像もありました。薬で症状を緩和する対症療法により、進行を遅らせることは可能ですが、まずは早期診断で適切な治療を開始することが一番です。それに、認知症の人との接し方や対応等を事前に知っておくことも大切です。認知症予防としては、運動をすること、社会に参加し、人とのつながりを持つことなどがあります。そのためにも、地域の活動に参加することができるような情報発信をしなければならないと思いました。高齢社会を生きる私たちにとって、認知症は誰もが避けて通れないものになりつつあります。認知症の理解を深めるためにも、機会がありましたら、ぜひ学んでみませんか。 環境学習会 ごみ減量・リサイクル推進委員会 2月22日(水曜日)に代沢まちづくりセンターで、環境学習会「私たちの暮らしはこのままでいいの?エシカル消費について考える」が開催されました。世田谷区消費生活課の区民講師を招いて、クイズや寸劇を交えながらの講演会となりました。エシカル消費とは、人・社会・環境に配慮した消費行動のことです。普段目にする安価な商品には、途上国の低賃金で過酷な労働状況や、違法な環境破壊、乱獲など、憂慮すべき背景が隠れている場合があるそうです。講演では、そういった問題に取り組み、厳しい基準をクリアした商品につけられる認証ラベルやマークをご紹介いただきました。環境への負荷が少なく、環境保全に役立つ商品につけられる「エコマーク」や、原料の生産、加工、輸送や完成品に至るまで、適正な労働基準や取引を行った商品につけられる「国際フェアトレード認証ラベル」などがその一例です。昨今の物価高騰で、私たち消費者は値段ばかりを気にしてしまいがちですが、何気なく手にする商品のパッケージなどをよく見てみると、思わぬ発見があるかもしれません。エシカル消費を心がけることで、生産者や労働者の支援、環境保全につなげたいものです。 代沢あれこれD 鎌倉通り 「一本の桜の木」 鎌倉通りが小田急線の元下北沢三号踏切にさしかかる手前に、一本の桜の木があります。今から十数年前、この桜の木が切り倒されることになりました。ところが近くに住む代沢小学校の児童たちがかわいそうだと「桜の木を切るのはやめてください」と反対運動を起こし、切られずにすみました。枝は少し切り落とされましたが、今もきれいに咲いています。桜の木にまつわる話は昭和11年頃にさかのぼります。この木の側に「静仙閣」という伝説的なアパートがありました。ここには作家の一色次郎、中山義秀、映画監督の成瀬巳喜男たちが居住、当時の満州國皇帝の弟もここに寄留していたともいわれていました。その建物も空襲が激しくなり、強制疎開で取り壊されてしまいました。また、木の根元には今はありませんが宝暦3年(1753)からお地蔵さんが立っており、一色次郎は朝夕その前を通るたびにおじぎをしていたと自分の小説(東京空襲)に書いています。そのお地蔵さんは今は近くの家の庭に祀られているようです。昭和、平成、令和と渡り行く世の中をこの桜の木はどう見ていたのでしょうか?(参考資料 著者 きむらけん 下北沢X惜別物語より) 新任の民生委員紹介 西尾三枝さん(代沢1丁目12番から22番、30番から33番、36番、37番) 佐野和子さん(代沢2丁目1番から4番、7番から17番) 村上直子さん(代沢2丁目5番、6番、29番から37番) 柴田圭子さん(代沢3丁目1番から5番、4丁目29番から40番) 河上友美さん(代沢5丁目11番、14番から25番) カッコ内は担当区域 秋の古着回収報告 11月20日実施 回収量 代沢小学校 4190s 代沢せせらぎ公園2000s 下代田児童遊園 1230s 合計7420s 収益金51940円(1sあたり7円) ご協力ありがとうございました。 4月から6月の行事予定 歩こう会(身近なまちづくり推進協議会) 小石川の自然、歴史、文化を探訪する  5月18日(木曜日)9時30分から12時頃 雨天の場合、翌日に延期 対象は一般区民 申し込みは3月27日(月曜日)から開始 コースは茗荷谷駅から小石川植物園など(約3km) 問い合わせ先 代沢まちづくりセンター 03‐3413‐0513 古着回収(ごみ減量・リサイクル推進委員会) 不要になった衣類を回収し、リサイクルします。 5月予定 対象は一般区民 会場は代沢小学校(正門)、代沢せせらぎ公園、下代田児童遊園 問い合わせ先 代沢まちづくりセンター 03‐3413‐0513 子育てひろば・ひよこひろば 日によって様々な活動を行います。楽しく親子で交流しましょう。 火曜日 10時30分から11時30分 対象は0歳から1歳と保護者 会場は代田南児童館 問い合わせ先 代田南児童館 03-3419-7192 子育てひろば・ぽっぽひろば 日によって様々な活動を行います。楽しく親子で交流しましょう。 水曜日 10時30分から11時30分 対象は1歳から2歳と保護者 会場は代田南児童館 問い合わせ先 代田南児童館 03-3419-7192 子育てひろば・おひさまタイム 自由遊びです。大型遊具等で遊んだり、最後に体操します。 金曜日 10時30分から11時30分 対象は乳幼児と保護者 会場は代田南児童館 問い合わせ先 代田南児童館 03-3419-7192 いけせいワゴン(売店) 就労支援プログラム「P‐work(ピーワーク)」に参加している若者が運営する売店です。駄菓子などのお菓子を販売しています。ぜひご利用ください。 毎週水曜日、金曜日、土曜日、日曜日 16時から10時 対象は一般区民 会場は池之上青少年交流センター 問い合わせ先 池之上青少年交流センター 03‐3413‐9504 いけせい菜園部 花壇を整備し、野菜や花を育てます。使わない種や苗を譲ってください。 随時 対象は一般区民 会場は池之上青少年交流センター 問い合わせ先 池之上青少年交流センター 03‐3413‐9504 若者が活動するためのアイテムを募集! 電子辞書、アナログゲーム(ボードゲーム、カードゲーム)などを譲ってください。 随時 対象は一般区民 会場は池之上青少年交流センター 問い合わせ先 池之上青少年交流センター 03‐3413‐9504 みにこみ7編集委員 山脇浩子、渡邉真弓、中條郁代、土屋光男、日吉美代子、渡邉靖夫、熊谷和子 事務局 代沢まちづくりセンター 03-3413-0513