北沢地域経営方針 方針  北沢地域は、古くからある神社仏閣や由緒あるおまつりが継承されつつ、子どもたちや若者を中心とした新たな文化や交流の場が生み出されている多様性に富んだまちです。  また、広域生活・文化拠点である下北沢駅周辺において、小田急線の地下化に伴い新たなまちの形成が行われ、ソフト面では、エリアマネジメントといった新たなコミュニティ形成への動きがあるなど、進化途中のまちでもあります。  多種多様なひと・ものが混在しながら新たなものを生み出す力を秘めたまちが“きたざわ”であり、これを地域の魅力とし、それらをつないでいくまちづくりを進めていきます。 (1)概要 ・小田急線、京王線、井の頭線の3線が通っており、下北沢などの乗換駅は交通の要所となっています。 ・梅ヶ丘駅周辺では、「福祉のまちづくり」が進められてきましたが、「うめとぴあ」「児童相談所」等の開設を受け、さらなる取組みが進められています。 ・下北沢駅周辺では小田急線地下化に伴う上部空間を活用したまちづくりが進められています。 ・「せたがや梅まつり」や「下北沢音楽祭」など特色ある行事やイベントが行われています。 ・「まもりやまテラス」や「さくら花見堂」など、学校跡地を活用したコミュニティづくりが進められています。 <基礎データ> 人口 154,025人 うち外国人人口 4,751人 年少人口 14,553人 年少人口率 9.45% 高齢者人口 30,913人 高齢化率 20.07% 世帯数 91,288世帯 平均世帯人数 1.69人 人口密度 (1Kuあたり) 17,802人 高齢者がいる世帯数 22,652世帯 高齢単身者世帯数 10,370世帯 高齢者のみ世帯数 5,718世帯 その他高齢者がいる世帯数 6,564世帯 高齢者がいる世帯率 24.81% うち高齢単身・高のみ世帯率 17.62% 介護保険認定者数 6,981人 介護保険認定率 22.58% 身体障害者手帳 2,976人 愛の手帳 642人 面積 8.652Ku 道路率 17.2% 令和3年度世田谷区土地利用現況調査より 不燃領域率 59.4% 令和3年度世田谷区土地利用現況調査より 地域活動をしている人の割合(令和5年度区民意識調査) 北沢東部 18.2% 北沢西部 15.2% 人口等は令和5年4月。   (2)課題 ・高齢化とともに高齢独居世帯が増加しており、孤立防止のための居場所の確保や、健康づくりなどの取組みの強化が必要です。 ・子育ての悩みや不安に対し、子育て世代・多世代間での交流の機会の確保が必要です。 ・木造住宅密集地域が多いため、建築物の不燃化や延焼遮断帯となる道路の整備が必要です。 ・下北沢駅駅前広場整備、京王線連続立体交差事業に伴う駅周辺のまちづくり等を通じ、安全でにぎわいと活力のある市街地の形成を図る必要があります。 ・防災について、木造住宅の密集や多く見られる細街路、急な坂道の連続などの地区の現状を踏まえ、より実効性の高い対策が必要です。 (3)まちの将来像と課題への対応方針 ともに支えあい、絆をはぐくみ、健康で活力あるまち    ・保健・医療・福祉の拠点施設「うめとぴあ」を活用しながら、地域との連携を図り、誰もが住み慣れた地域で生き生きと暮らせるようにします。 ・健康で活力ある北沢地域を目指して、地域の方々による主体的活動を支援します。 ・地域や関係機関との連携を深め早期発見・早期対応により、児童・障害者・高齢者などの虐待やDVのない予防型の地域づくりに努めます。 ・複雑化・複合化した課題を抱えた方や制度の狭間の支援ニーズを抱えた方等、一人も取り残さない地域包括ケアシステムの構築に取り組みます。 ・子育てを楽しいと感じられるよう、SNSを活用した情報発信など、地域とつながりながら子育てしやすいまちづくりの取組みを進めます。 夢(未来)と歴史が共鳴する、多様な人々が交流できるまち                             ・地域の伝統あるお祭りや地域主体の新たなイベントを支援し、高齢者から子どもまで様々な世代が交流する、活力に満ちたまちづくりに努めます。 ・区民主体・区民参加の地域活動を支援し、持続可能なコミュニティの形成、連帯意識の醸成に努めます。 ・子どもや若者、子育て世代を含め、多様な世代が交流し、ともに地域活動に参加しやすい魅力あるまちづくりを推進します。 ・下北沢駅周辺においては、地域主体のエリアマネジメント等の取組みを支援し、さらなる街の魅力向上や地域の課題解決のためのまちづくりを推進します。 災害に強く、安全・安心で住みよいまち        ・下北沢駅周辺においては、駅前広場や道路の整備により、にぎわいのある安全で安心の空間として整備し、街に新たな魅力を創り出します。 ・京王線の連続立体交差事業に合わせ、都市計画道路や駅前広場の整備、駅周辺街づくりを進めます。 ・木造住宅密集地域の不燃化や建物の耐震化の向上、狭あい道路の拡幅整備などをはじめ、延焼遮断帯となる道路や公園の基盤整備を進め、災害に強い街をつくります。 ・日ごろから防災・防犯に対する意識を高め、参加しやすい工夫を凝らして防災訓練・避難所運営訓練、防犯活動に取り組むことで、地域の防災力・防犯力を強化し、誰にとっても安全・安心なまちをめざします。 ・地区の特性を踏まえた、在宅避難の推進ならびに避難所運営の充実等を図ります。