喜多見地区ミニコミ紙「のがわ」 発行号、第103号 発行日、2023年3月発行 発行者、編集委員会 事務局、喜多見まちづくりセンター、03-3417-3401 管内データー 2023年2月1日現在 人口33,153人、前号比11人増 男16,352人、女16,801人 世帯数15,876世帯、前号比2世帯増 次回の古着・古布回収は5月21日日曜日の予定です。 ご協力ありがとうございました。 共同募金(赤い羽根) 393,350円 赤十字活動資金募集結果990,664円 古着・古布リサイクル11月回収量12,830㎏ 1面 新年こどもまつり喜多見西部町会 昔の子どもあそびを体験 コロナ禍で、自治会・町会では夏のまつりやイベントを中止して3年。 西部町会では、子どもたちが楽しめる催しを実施したいと企画し、 西部町会まちづくり協力員、明正小学校、喜多見小学校の各校外班、喜多見まちづくりセンタ―のご協力のもと、1月14日(土)、初めて冬のまつり「こどもまつり」を開催しました。 テーマは昔の子ども遊び。竹馬、羽根つき、メンコ、紙芝居、輪投げ、紙風船、おはじき、お手玉という昔の遊びを自由に体験。 当日、昼前から雨がポツポツ降りだし、肝心の子どもたちが来てくれるか心配されましたが、子どもたちは雨にも負けず、開会宣言とともにそれぞれのコーナーへ散らばり遊び始めました。 会場の滝下橋緑道中央広場には、久しぶりに子どもたちの歓声が響きました。 保護者の方からは、『子どもたちが喜んでいた、家に帰ってからもメンコで遊んでいるなど、うれしい感想をいただきました。 当日の様子です。 人気の竹馬は町会理事たちの手作り。竹は地元の民家から提供していただきました。最初は支えられて乗っていた子も、だんだん上達。 輪投げは、大きい子は遠くから、小さい子は近くから、的をめがけて、それっ何点とれたかな メンコは牛乳パックを貼り合わせた手作り。自分でシールや絵を描いて世界に一つだけのメンコ 力いっぱい、バシッ 決まった 紙風船は、膨らまし方を知らない子どもが多い。スタッフが吹いて見せると、上手に空気を入れられるようになりました。 紙芝居は喜多見小、明正小のお母さんと高校生の3人が担当。テントの中では、子どもたちもしっかりとマスク着用 食べ物は肉まんのみを販売。熱々の甘酒は無料。美味しかったね スタッフの皆さん、ありがとうございました。 2面と3面 次大夫堀公園民家園へ行こう 続編 ぶらり歩いてみた 春の訪れが間近な暖かなある日、前号に続き、民家園に行ってみました。 すると、旧加藤家住宅主屋の庭でなにやらお餅つきをしている様子。 こんな時期に何でお餅つき?見ると「暮らしの歳時記」で民間暦の三月節句お供え用の菱餅を作っていました。 「暮らしの歳時記」 かつての世田谷にみられた農作物や、家々で行われていた保存食などの農産加工を再現した「農事暦」と、 年間を通じて農家や村の職人などが行っていたハレの日の行事を再現した「民間暦」を再現展示する行事です。(世田谷区ホームページより) 今日は土曜日、平日より人の数が多い。人の集まっているところに行ってみると、「木挽きの会」と「鍛冶の会」が活動中でした。 この会は「民家園ボランティア」で、他には藍、綿、機織り、紙すき、そば等々全部で10団体が活動しています。 かつての世田谷にみられた伝統技術を習得しながら、民家園で行われる催しに携わっています。 毎年ボランティアの募集も行っているそう(令和5年度募集は終了)。 ご興味のある方はぜひ一度見学されてはいかがでしょうか。 写真の大きなのこぎりは、おがというそうです。おがくずの「おが」はこれなんですね。 「鍛冶の会」のボランティア最年少は30代とか。ここで作られたものは民家園の事業に活用されるそうです。 ここは江戸時代以来の 筏道をイメージ! この「さかや」の看板がある建物は、旧城田家住宅主屋で、江戸時代末には酒屋を営んでいたといわれている。 実はこの酒屋、知行院前に実際にあった建物で、そこから移築されたもの。 さらに、店前の道は本紙101号「古道シリーズ」で紹介した「筏道」をイメージしているそうだ。 筏道を帰っていく筏師が、この酒屋で一杯ひっかけていったのだろうか 。 ぶらりを終えて 静かなたたずまいを見せるここ喜多見は、昭和初期までは豊かな田園の広がる農村でした。 そんな昔を懐かしみ、喜多見という地の素晴らしさを再発見できるのが世田谷区立次大夫堀公園民家園です。 私たちの住む喜多見を知る上で、次大夫堀公園民家園は流れ行く時代の中に、先人達のつつましくも心豊かな暮らしぶりを夢想するにも楽しい場所だと思いました。 「これな~んだ?」の答え合わせ 「肥溜め」です。昔は、 人の糞尿が畑の肥料として使用されていました。 「肥溜め」は糞尿を発酵させ肥料にするために溜めておくところです。 写真は当時の様子を再現したもので、実際には使われていません。 祝砧小学校創立120周年 おめでとう 1902年( 明治35年) に砧尋常高等小学校が誕生、関東大震災や太平洋戦争を乗り越え、今年度創立120周年の記念を迎えました。 「遠く多摩丘陵や富士を望む武蔵野台地の一番高いところに本校は設立されました。どの家からも、田や畑で働いていても学校が見えた事でしょう」(神田光子校長・記念誌より) 多くの古老の方々が、我が子の勉強の姿に思いをはせた事が、また毎日眺める「おらがの学校」に愛情と誇りをもっていることが実感として納得できる一文です。 11月19日、行事の縮小が続く中で、久方ぶり地域の方々も参加しての記念式典・記念行事が行われました。 祝賀会では石井戸囃子(3年生・保存会)里神楽大黒舞(喜多見楽友会)等が披露され、6年生のみごとな鼓笛演奏で送り出されました。 「のがわ」編集委員作成の喜多見「今昔物語」の写真パネルも展示され祝賀会に花を添えました。 なお同日砧幼稚園の創立50周年記念行事も行われました。 砧小学校・砧幼稚園改築事業計画再度見直し 令和元年度に基本構想が策定され、以降設計と工事を担う事業者の選定予定が、擁壁保護等の難しさなどで選定まで至りませんでした。 令和4年4月に基本構想の一部見直し、その後建築資材の高騰などの厳しい状況から、このたび改築事業計画の再度の見直しがはっきりしました。 竣工予定がさらに延びることになる模様です。 おつかれさまでした。中学生職場体験 2022年10月6日 喜多見中学校「職場体験」で、2年生が喜多見まちづくりセンターの仕事を体験 この日は、ミニコミ紙「のがわ102号」の発行日で、編集委員とともに、印刷と紙折り作業に生徒2名が参加しました。 参加された生徒さんの感想 事前の打ち合わせのときに聞いてあまり大変ではないのかなと思っていました。 でも、その作業をした後腰がとても痛かったりと大変な作業でした。 その作業を編集委員の方がしていると思うとすごいと思いました。 この経験はとても貴重な体験になったと思います。(K.Mさん) 普段学校でもらっているプリントがここまで大変だとは思いませんでした。 さばきはプロと違い最後まで慣れず、苦労しました。 紙折りでは折られた大量の「のがわ」を50枚ずつ数えていくうちに、ゲシュタルト崩壊が起きて「今何枚だっけ」となってしまいました。 考える暇もなくどんどん印刷されるので終わりにはヘトヘトでした。でも楽しかったです。(S.Aさん) 4面 駒澤大学駅伝3冠達成 2023年1月2日・3日正月恒例の「第99回東京箱根間往復大学駅伝競走」が、号砲とともに大手町を一斉スタート、母校の名誉を懸けた激戦が繰り広げられた。 駒澤大学は、往路、復路とも全員が盤石な走りで2年ぶり8度目の総合優勝。 また、出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝と合わせて史上5校目、駒澤大学史上初の大学駅伝3冠を達成した。 長年指揮を執られた大八木監督は3月で勇退、路線を継ぐ藤田ヘッドコーチが4月から新監督に就任する。 3冠達成後の重責は並々ならぬ決意が秘められている事だろう。 来年、第100回箱根駅伝に更なる活躍を期待する声が高まっている。(写真提供:水上俊介) 藤田ヘッドコーチのコメント 第99回箱根駅伝では、多くの皆様方ご声援もあり、総合優勝および学生三大駅伝三冠を達成することができました。 たくさんのご声援をいだき誠にありがとうざました。 次年度より大八木が築き上げた大きなものを引き継ぐにあたり、重責を担うこととなりますが、大八木がそうであったように、子どもたちと向き合い、また強い駒澤を作っていけるよう精進して参りますので、今後も変わらぬご声援を宜しくお願い致します。 駒沢大学陸上競技部ヘッドコーチ 藤田敦史 1月15日鎌田南睦会のどんど焼きに、監督・コーチらが特別ゲストとして参加。 挨拶の中で大八木監督は、たくさんの方に応援いただいたと感謝を述べ、また𦚰会長は、選手の食事や洗濯などの世話をしながら、町会のことにも協力してくださった監督の奥様を、影の功労者だと称えた。(どんど焼き写真撮影:のがわ編集委員) 春の主な行事、お問い合わせ先は、喜多見まちづくりセンターで、電話は03-3417-3401 喜多見北部町会主催、総会は、4月16日(日)で、喜多見地区会館 喜多見西部町会主催、総会は、5月予定 喜多見中部町会主催、総会は、4月29日(土)19時で、喜多見東地区会館 喜多見東部町会主催、総会は、5月予定 喜多見上部自治会主催、総会は、4月30日(日)17時で、自治会集会所 喜多見2丁目団地自治会主催、総会は、3月26日(日)10時で、団地集会所 宇奈根町会主催、総会は、4月30日(日)で、宇奈根地区会館 鎌田協和会主催、総会は、4月16日(日) 鎌田南睦会主催、総会は、4月23日(日)予定で、鎌田区民集会所 喜多見児童館宇奈根の渡し実行委員会主催、宇奈根の渡しは、5月14日(日)10時で、多摩川河川敷駒澤大学玉川校舎付近 新型コロナウイルス感染症の影響等により、内容が中止や変更になる場合あります。 編集後記 気がつけば、喜多見に生活基盤を置いて、瞬く間に58年の月日が過ぎ去って行きました。 30歳で喜多見の地に入り、70歳までは仕事に追われ自宅から喜多見駅までの往復と小田急線での通勤に一気に駆け抜けていった気がいたします。 今は人生の終盤に入り、まるで近くを流れる野川のように、私の時間だけはゆったりと流れています。 ただ、仕事を卒業したらこれだけはやっておこうと決めたのが、夕方の野川の辺りを散歩することでした。 以来、今年米寿を迎える今日まで、ほぼ日課として歩き続けています。 この野川の散歩に、重ねて思う川が二つあります。 まず一つは、今から約八一〇年前、鎌倉前期の歌人鴨長明の方丈記の冒頭「行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」 野川の流れをじっと見ていると、長明は鴨川の流れを見事なまでにリアルにとらえ、当時天変地異が次々起こった人の世の無常を鮮やかに説いていると感じます。 そして今一つは、私の生まれ故郷島根県松江市の南部、実家近くの天神川です。 幼少期(戦時中)いつもこの川で水遊びやフナ、長手エビ、ハゼなどの魚釣りをしていました。 野川の風景が実に天神川と似ていて、川幅といい、曲がりくねった土手といい、時々故郷の天神川を歩いているのかと錯覚するほどです。 私は「人生は晩期にあり」と思っており、約1時間の散歩を終え、夕食には晩酌を唯一の楽しみとしています。晩酌は言わば一日の句読点です。 日常をしなやかに且つたくましく生きていければとの思いを胸に、人生行路を歩み続けたいと思っています。 石倉靖久 編集委員会 編集長、荒川真佐子 副編集長、鈴木好子、森谷みどり 編集委員、奥田多佳子、田村弘美、石倉靖久、佐藤壽夫、尾川史子、髙階有香、安澤秀曻