青少年成城地区委員会子どもたちを見守る広報紙 平成28年春第16号成城の風 発行者青少年成城地区委員会会長坂出雅海 事務局世田谷区役所成城出張所3482−1348 子どもたちとともに地域に生きる 地域の子どもたちの健全育成にご協力いただき、ありがとうございます。 世田谷区には地域ごとに28の青少年地区委員会があり、私たちは成城の地区委員です。 地域の方々や校長先生、PTAの役員や校外委員など約40名で活動しています。 第16回せいじょう地域文化祭、2015年12月6日日曜日 地域の皆様、おかげさまで16回を迎えることができました。 中学生ボランティアの活躍を中心にレポートします。 ステージは、日ごろ成城地域で活動しているさまざまな団体の貴重な発表の場です。 今回は、砧中吹奏学部の演奏にはじまり、バレエ、エイサー、ゴスペル、ダンス、バンド、児童舞踏、剣術、チア、和太鼓、合唱など計16団体が出場。 未就学児からご高齢の方、常連さんから初出場の団体まで、実に多彩な顔ぶれで充実した内容となりました。 前日のリハーサルでは、入退場、立ち位置の確認から音響、照明の確認など入念な打ち合わせを行いました。 そして迎えた当日。 日ごろの練習の成果を存分に披露してくださり、素敵な時間となりました。 一方、裏方に目を向けますと、出演者同様、委員、中学生ボランティアともに気合十分。 司会、音響、照明、舞台袖と持ち場にわかれ、出演者のサポートに徹しつつ、自分たちも一緒に舞台を作っているという気持ちをもって楽しくのぞんでいました。 特に、手の空いた時間には他の持ち場も積極的に手伝おうという積極性をみせた中学生の頑張りには拍手です。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 次回もまた楽しく素敵なステージをつくりましょう。高取 キッズコーナー 今回は、わりばし鉄砲、バルーンアート、ボウリング、もぐらたたきの4つの案が中学生から出て、それらの準備、運営を多くのPTAのお手伝いの皆さんと一緒に取り組みました。 初回の話し合いからしっかりと意見をだしてくれた実行委員の中学生のみんなに感心しつつ、大人たちは出てきた意見を実現するため、どのようなサポートをしたら良いのかを考え、準備を進めます。 初の試みだったボウリングともぐらたたきも、中学生の意見を上手に取り入れながら、お手伝いのPTAの皆さんもがんばってくださり、あっという間に立派なゲームコーナーが出来上がりました。 当日は、キッズコーナーに来てくれる小さなお客さん達に優しく接している姿、担当のコーナーにお客さんが少なくなってきたら呼び込みをしている姿等々、中学生ボランティアのみんなの頑張っている姿が見られました。 後片付けもてきぱきとこなし、すばらしいの一言でした。 勉強、部活と大変なときですが、中学生にとっては貴重は経験ができる機会だと思います。 その中学生たちのサポートをしてくださった、PTAの皆様にもお礼申し上げます。忙しい日だったと思いますが、次回も是非お手伝いに来てくださいね。林 もぎ店 今回の中学生企画メニューはクレープといそべ焼き。どちらも好評で終了時間より早く売り切れとなりました。 中学生ボランティアが試食会で試行錯誤して選び抜いたメニューが好評なのは、嬉しいことですね。 アップルシナモンのクレープは、幼児や好き嫌いを考慮してシナモンは希望者にのみかけることにしました。 これは試食会に参加してくれた中学生ボランティアの意見。 そんな細やかな気遣いに、スタッフとしての意識の高さが伺えました。 また、コーンクリームスープの下準備では大量の具材切りを中学生ボランティアがてきぱきとこなしてくれ、お母さんのお手伝いをいつもしているという子の包丁さばきは光るものがありました。 当日のスープ販売では、おやじの会の方が大活躍。 大きい寸胴鍋から売る分だけ子鍋に移す力仕事を手伝っていただき、スムーズにできました。 フランクフルトは、区の支援職員の方がお手本となって声を出して販売し、最初は照れていた中学生ボランティアも自然に元気な声が出てくるようになりました。 青少年成城地区委員会だけでなく地域の様々な立場の大人のサポートで、中学生ボランティアが楽しんで文化祭に参加できてよかったと思います。小林 装飾のテーマは今回はクリスマスで、ギフト(贈り物)としてプレゼントの箱などを装飾しました。 そこには、贈り物はものを贈るだけでなく、訪れる方々含め文化祭を通じての人々の繋がりや、学生たちの活躍も有難い贈り物であるという気持ちが込められていました。 プレゼントの箱はキレイな包装紙でラッピングした物を飾ったり、また、雪だるまの風船やクリスマスツリーも飾りました。 終了時間が近づくと、それらを欲しいと持ち帰られる方もいて、ゴミにならずさらに喜んでもらえたので、一石二鳥、嬉しく思いました。 また、近隣の各学校や中学のイラスト部のポスター等を4階に飾りましたが、見ていただけたでしょうか。 かわいい絵からかなりの力作まであり、華やかに会場を盛り上げてくれました。 当日担当した正面玄関の受付では、目の前を行き来する方々が、楽しまれていたり、活躍していたりと皆さんの顔を見る場所に居られてなんだか得をした気分でした。 文化祭には何度か来ていましたが、開催する立場での参加は今回が初めてです。 この文化祭が数ヶ月かけて、たくさんの方々の協力や支援、苦労で当日の成功を迎えている事を間近に見ることができ、かかわる方々に感謝するとても良い機会になったと感じています。宮本 くすみしゃランド クイズ、スタンプラリー、ミサンガ、射的 砧中学校一年生の学生スタッフ12人の手による中学生のエンジョイくすみしゃランドは、せいじょう地域文化祭では画期的なことでした。 支所4階のフロア全体を使ってのスタンプラリーは、クイズが少し難しかったけどスタンプを集めたら棒落としゲームで景品あり。 ミサンガはカラフルでおしゃれ、作るのに時間がかかったけど、中学生の丁寧な指導あり。 射的はキッズコーナーで作った割り箸鉄砲での腕試し。 輪ゴムで的を倒すにはコツがいるけれどもこちらももれなく景品付。 中学生はいつも忙しく、準備の時間も人手も十分ではありませんでしたが、中学生自身でなんとかこの3コーナーを企画し、実施できました。 いろいろ反省点もありますが、各コーナーともに予想以上に来客があり、お客様も楽しんでくれたようです。 やってよかった、楽しかった、感謝されてうれしかったというのが中学生たちの感想です。 中学生は想像以上に豊かな感受性とエネルギーを持っています。 今後も地区委員会が中学生を中心とした青少年とどのように関わっていけるのか、大変楽しみです。永田 合同研修会、2016年1月29日金曜日 1月29日に地区委員自身の勉強のための研修会を行いました。 今回は昨年度に引き続き砧地区委員会との合同で子どもの自我の形成、子どもはどうやって大人になっていくのか、思春期編というテーマで行いました。講師は秋山邦久先生、株式会社越谷心理支援センター代表取締役、常盤大学大学院心理臨床センター教授です。 思春期の子どもはとにかく大変という思いで聞き始めたお話は、体が大人になることと、それを受け止める社会との関係で思春期が生まれることから始まりました。 赤とんぼの歌にあるねえやは15で嫁にゆきのころは、思春期はなかったのです。 第二次反抗期真っ只中のわが子にうるさい、あっちに行っててと言われたら、親は子離れの時期として、子どもと上手に距離をとり、親の自立を考えるときなのです。 趣味を持つ、夫婦間のメンテナンスを図る、というのも大事だそうです。 そして、子どもにはユーモアをもって接し、問題を起こしたときは良いチャンスと考えて、逃げずに対峙する、それが大切だと伺いました。 また、思春期は現実化を促す時期であるという話もありました。 学童期につくったたくさんの夢を次々に壊し、現実の社会の中に自分を定位する、アイデンティティーの確立、様々な価値観を持つ、大人は良いモデルになってほしいということでした。 思春期は子どもの問題ではなくて、私たち自身の問題でもあったのです。 幅広い年齢層の地区委員会たちはそれぞれに自分自身の問題として話を受け取り、また、地域の大人として子どもたちを支える役割を再確認しました。 二つの地区委員会をはじめ、地域の小中学校のPTAの方々、校長先生、他地区の地区委員会会長、青少年委員の参加もあり、笑いの中にも真剣で熱い2時間の研修会でした。辻 ごあいさつ 私たちは、せいじょう地域文化祭を主催している青少年成城地区委員会です。 世田谷区の地区委員会は、各地域の実情に合わせて自主的に活動内容を決めることになっていて、成城地区委員会の活動もすべて成城のオリジナルの発想で企画運営されています。 このせいじょう地域文化祭も、十数年前、建て替え前の砧総合支所のエントランスで閉館後の明かりの消えた建物のガラスを鏡に見立ててダンスの練習をする若者たちに、ステージでの発表の場を与えてはどうだろうか、という提案からスタートした事業です。 今は学生たちとともにつくる文化祭を目指していて、今回は中学生を中心に約80名の学生スタッフ、ボランティアと、約140名の大人のスタッフが力を合わせて運営を支えていました。 本年度の事業も無事に終了致しました。地域の皆様のご理解、ご協力に感謝申し上げます。 青少年成城地区委員会会長、坂出雅海