上北沢・八幡山 まちの防災ニュース 平成30年3月 上北沢地区区民防災会議 発行(事務局:上北沢まちづくりセンター) 「避難所」をご存知ですか?  発災時には、「まずは安全で安心できる避難所へ行こう」「避難所に行けば何か貰える」と考えている方は多いと思います。しかし、避難所は、自宅が全壊・半壊してしまった、火災で焼け出された方など、自宅での生活ができない方のために開設されます。 上北沢地区の「避難所」の状況 収容人数は?  上北沢小学校は、約1,900人です。八幡山小学校は、約2,900人です。   ちなみに、上北沢地区の人口は、約2.5万人です。 トイレは?  避難所に設置できるマンホールトイレは、10機程度です。  トイレを流す井戸水は、1時間近くポンプを漕いで貯める必要があります。排便収納袋やトイレットペーパの備蓄は、わずかしかありません。 生活環境は?  居住スペースは、1人約1畳分(荷物置場含む)の広さしかありません。  見ず知らずの人との慣れない避難所生活では、今後の生活への不安やストレスが貯まり、心身ともに疲れますし、生活環境は良好ではありません。 食糧や水の備蓄は?  備蓄している食料は、収容人数に対して1日分だけです。飲料用の水はなく、よし根公園(船橋)まで取りに行きます。 「避難所」に行かない。「在宅避難」という選択も  自宅での居住が継続できる状況であれば、「在宅避難」が考えられます。避難所では、環境の変化などで体調を崩す人も少なくありません。慣れ親しんだ自宅であれば心は休まりますし、プライバシーも確保できるといったメリットがあります。そのためには事前の準備が必要です。 必要な生活物品を備蓄  家族の1週間分の水と食料を備蓄しておきましょう。  簡易トイレ、カセットコンロ一式、常備薬、携帯電話のバッテリーなど最低限生活に必要だと思うものを事前に用意しておきましょう。 家具類の安全対策  家具を突っ張り棒で固定するやたんすと壁を金具で固定するなど家具の転倒防止対策を行いましょう。災害を想定して、寝る場所の近くや避難通路となる重要な場所には家具を置かないようにすることも有効です。 平成29年度の取組み 八幡山小学校避難所運営訓練(平成29年6月24日) 上北沢小学校避難所運営訓練(平成29年9月24日)  今年の両校の訓練では、各担当に分かれて「避難所の開設〜受付設置」「居住スペースの区画や投光器の設置検討」「バーナーを使用したアルファ米の炊き出し」「マンホールトイレの設置・井戸水を貯めて流す」といった実践的な訓練を行いました。 上北沢地区防災塾(平成29年11月9日)  上北沢地区の区民防災会議委員や避難所運営委員が集まり、「上北沢地区防災計画」を題材に、「地区で取り組む具体的な内容」について検討しました。  「初期消火」、「負傷者等の救出・救助」「被害状況の把握・報告」「要支援者の避難支援」といった課題をグループで話し合いました。最後はグループで話し合った内容を発表し、課題に対する取組みを全員で共有しました。 上北沢地区区民防災会議(平成30年3月1日)  地域の関係団体が集まり、今年度の防災事業の報告と情報交換を行いました。  会議では、福祉避難所に指定されている上北沢ホームの防災の取組み、抱えている課題などを紹介しました。  最後に、減災・防犯アドバイザーの菊池講師による、「今日から始める防災対策」の講演を行いました。実際の被災地での経験をもとに、今までの常識にとらわれない具体的な取組みの説明がありました。 平成30年度の予定 八幡山小学校避難所運営訓練 6月23日(土) 上北沢小学校避難所運営訓練 9月15日(土) 上北沢地区防災訓練(八幡山小)11月25日(日)