SETAKEN newsletterno.57 2026March 特集!研究活動報告会を開催! 当日の様子は2次元コードからご覧いただけます! 特集 01 研究活動報告会を開催しました!P3 02 次期計画の報告P4 Topic 03 せた研ゼミP5 「現役部長が伝授!“考える力”が仕事を変える仮説思考法」 04 せた研ゼミP5 「ゼロから始める統計分析〜クロス集計とその結果の分析方法〜」 連載 05 社会調査マスターへの道《質的調査編》P6 特集1 研究活動報告会を 開催しました! 令和8年1月20日(火)13:30〜17:00に教育総合センターで開催し、一般参加者11名、職員12名の合計23名でした!ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました! 研究活動報告会とは、せた研が年度内に行ってきた調査・研究・分析結果を報告する場であるとともに、その年のホットなテーマについて庁内外問わずいろんな主体が集まり意見交換できる場として、毎年度開催しております。 せた研の目指すべき姿として掲げている「頼れる研究所」「開かれた研究所」を成すべく、価値ある調査・研究成果を示し、多様な主体が集まる場の提供を行っています。 今年度は、「参加してみたいキモチをカタチにしよう―ともに考える地域参加のデザイン―」と題し、第1部では、地域活動参加に関する研究報告を行いました。第2部のグループワークでは、 「地域活動に参加したいという思いを持ちながらも参加していない人たちが、実際に地域活動に参加するようになるために、どんな仕組みや工夫が考えられるか」を議題とし、区内外在住者、有識者、区職員らで意見交換をしました。 第1部の研究発表では、せた研の研究員3名それぞれから研究報告をしました! @地域活動参加者/非参加者の属性把握と地域活動への参加につながる要因の探索 西田祐志郎 A世田谷区民の町会・自治会の認知と加入認識 鈴木颯太 B世田谷区におけるコミュニティ・モラールの傾向に関する分析 堀江博昭 クロス集計による回答者の傾向把握だけでなく、統計的手法を用いた分析も行っており、分析結果の解釈をより客観的なものに近づけた内容となっております! 皆様の所管でも行っている調査・分析があれば、参考になること間違いなしです★ 第2部のグループワークでは、4つのグループに分かれて意見交換をしました! どのグループも、参加者の心理的要因、時間的制約、地域コミュニティの捉え方についての意見が挙がっていたように感じます。 最後の総評・閉会においては、コメンテーターとしてお招きした先生方より大変貴重なお言葉をいただきました! まちの未来のために必要なことについて考えさせられる、公務員必見の内容です! 特集2 次期計画の報告 これからの 研究所ビジョンはこれだ! 令和7年度でいまの活動計画はひと区切り。令和8年度からは、新たな2か年計画でプロジェクトをグッと前に進めます。 スローガンは――組織の枠にとらわれず、innovativeな視点・発想で新たな未来をつくる―― 。 そのためにせた研は「開かれた研究所」「頼れる研究所」そして「人づくりを重視する研究所」を目指します! 次期コミュニティ調査の検討 @地域コミュニティの歴史と変遷、機能・実態 ―これまでを見直し、これからを見据えます。 Aこれまでの区の地域コミュニティ施策の検証 ―やってみて実際どうだった?を検証します。 B区民にとっての地域コミュニティの実態 ―暮らしの中の“つながり”を、多面的に可視化。 C行政と地域コミュニティのつながり方 ―伴走のしかた、連携のかたちをアップデート。 データ整備と活用 @「地域生活とコミュニティに関する調査2024」 ―オープンデータ化+Power BIでダッシュボードを作成・公開! A研究所が保有するデータの整備 ─ 過去の調査・研究成果を二次利用しやすい形に整理します。 B将来人口推計に向けた勉強会と現状分析 ─ 世田谷区基本計画の中間見直しに合わせ、令和9年実施予定の将来人口推計に向けて考え方・手法の検討と人口動向の分析を着実に。 人材育成 @「せたがや版データアカデミー」 ─ EBPMの講義+演習で、政策形成能力とデータ活用を実戦強化。 A「せた研ゼミ」 ─ 講演・講義・ゼミ・ワークショップで、人材育成と交流を加速。 B研究員育成カリキュラムの作成 ─ 研究員といえど、ふつうの行政職員。異動に左右されない運営のため、必要スキルを体系化し、“育つ仕組み”を整えます。 その他 @庁内との連携を強化し、政策立案支援を行います! A研究所の研究成果を、区民や職員が交流する機会を設けるために、今年度に引き続き区民参加型研究活動報告会を実施します! 研究員一同、来年度も 精進してまいります! せた研ゼミ 「現役部長が伝授!“考える力”が仕事を変える仮説思考法」 仮説思考ってつまり何?? 問題解決や意思決定の場面で、最初に“仮の答え(=仮説)”を置いてから検証を進めることが仮説思考です。 重要なのは、思いつきではなく、これまでの経験と知識を土台にすること。外れていれば修正していくことができます。 むしろ速く外して、速く学ぶのが勝ち筋です。 現役部長が伝授! 昨年10月の本ゼミでは、数々の困難を乗り越えてきた政策経営部・有馬秀人部長に講義いただき、 ・これから創り上げたい組織の姿 ・組織の意義や役割 ・その背景にある体験談 を、語っていただきました! 当日は係員級から部長級まで約20名が参加し、大変好評な講義となりました! 事務局の気づき・・・ 開催を通じて強く感じたのは、管理職の思考法や仕事の進め方を直接うかがう機会が、人材育成において非常に重要だということでした。 登壇者求む!! 来年度以降も、引き続きこの場を育てていきます。「我こそ講義してやる!」という管理職の皆さまはせた研までお気軽にご連絡ください! もしかしたら、こちらからお願いに伺うかもしれません… せた研ゼミ ゼロから始める統計分析〜クロス集計とその結果の分析方法〜」 統計って難しそう・・・ アンケートの集計や事業の成果を測るときに欠かせないのが、データの集計・分析。でも、いざ取り組もうとすると―― 「どこから手をつければ?」 「これまでのやり方、正しかったのかな…?」 そんなモヤモヤ、当研究所のスーパーデータアナリスト西田研究員がスッキリ解説しました。 何を学べるの? ・統計の基礎知識 基本統計量(平均・中央値・分散など) 尺度の種類(名義・順序・間隔・比例) ・分析の落とし穴回避法 相関と因果の違い(相関してても因果があると は限らない) ・基本的な分析手法 クロス集計で傾向をつかむ 統計的検定で偶然がそうじゃないか見極める! ・手を動かして身につけるワーク フリーの統計ソフトを使った実践演習! これらが無料で学べます・・・! 当日は約22名の方が参加し、「継続的に学びたい」といった声を多くいただき、大変好評でした。 ここから始めましょう、ゼロから・・・ データの活用方法や分析方法でお悩みなら、まずはご相談ください。私たちが、皆さんと 一緒に考えます。 連載! 社会調査マスターへの道《質的調査編》 特別研究員:鈴木颯太 「迷いの森」をざっくりと把握する 前回は調査研究という「迷いの森」から収穫物を集め、そこから抜け出すための「問い」の重要性を確認しました。 さて、調査研究における問いが設定したころでさっそく調査を開始したいところですが、本格的に調査を開始する前にもう少しだけお付き合いください。 というのも、調査研究という「迷いの森」に足を踏み入れる前に、もう一つ重要な作業があるのです。 それは、「何らかの対象を調べるにあたって、関連するテーマの基本的な前提知識をざっくりでもよいので把握しておく」ということです。 これは、言ってみれば、先に「迷いの森」に足を踏み入れた先人たちの知見を頼りに、事前に森の形を把握する作業です。 例えば、これから考えていこうとする問いが、「世田谷区内の外国人コミュニティはどのように展開してきたのか?」だったとしましょう(あくまでも一例です)。 「それならさっそく区内に住む外国人の方にお話を聞いてみよう!」とはやる気持ちを抑え、ここはもう一度問いを振り返ります。 関連するキーワードは何でしょうか。「多文化共生」、「コミュニティ」といったところでしょうか。 少なくとも、これらのキーワードについての概要が分かる基本的な書籍には目を通しておきたいところです。 とりあえずは難しい専門書でなくても大丈夫です。信頼のおける著者によって書かれた一般向けの入門書や大学生向けの教科書などに目を通しておくと良いでしょう。 あと意外とおすすめなのが事典です。 事典というと図書館の物々しいコーナーにあるイメージがありますが、うまく使いこなせれば端的で概括的な知識が手に入るだけでなく、関連しそうなトピックに関する話題も手軽に把握できます。 例えばちょうど手近に『コミュニティ事典』(春風社)があったので、試しにこれをひもといてみましょう。 目次を見てみると「変容するエスニック・コミュニティ」という総論があります。 続けて、より詳細なトピックについて見開き2ページごとの説明が続きます。 前後のページをパラパラと眺めれば、隣接する分野でどんなことが語られているのかも把握できます。 あるいはもしも個別のトピックについてより深める必要が出てきたなら、見開きのページごとに参考文献が載っているので、それらをさかのぼることもできます。 いずれにせよ、ご自身が業務に際して深く関わっていないテーマであれば、キーワードについてざっくり把握するこうした作業はとりわけ大切です。 細部にこだわらない広く浅い知識がこれからの調査研究をする上での見取り図を提供してくれることでしょう。 それではなぜこのような作業が大事なのでしょうか。 それは、「勉強すれば分かる一般的なことをひとつひとつ調べなくて済む」、「深めるべきポイントを抑えることができる」、「立てた問い自体が適当か判断できる」といった旨味がたくさんあるからです。こうしたざっくりとした作業が、後に続く資料収集の効率性アップや、インタビューの際のお相手の負担軽減にもつながります。急がば回れとはまさにこのことですね。 前回は調査研究という「迷いの森」から収穫物を集め、そこから抜け出すための「問い」の重要性を確認しました。 さて、調査研究における問いが設定したころでさっそく調査を開始したいところですが、本格的に調査を開始する前にもう少しだけお付き合いください。 というのも、調査研究という「迷いの森」に足を踏み入れる前に、もう一つ重要な作業があるのです。 それは、「何らかの対象を調べるにあたって、関連するテーマの基本的な前提知識をざっくりでもよいので把握しておく」ということです。 これは、言ってみれば、先に「迷いの森」に足を踏み入れた先人たちの知見を頼りに、事前に森の形を把握する作業です。 参考文献:伊藤守・小泉秀樹・三本松政之ほか編『コミュニティ事典』春風社 ご覧いただきまして誠にありがとう ございました! よろしければNewsletterについての アンケートにご協力ください!