まず、冊子の概要を説明します。 A4サイズの冊子 全16ページです。 1ページ 表紙 2、3ページ 冊子の目的やページ案内 物語の設定の説明や登場人物の紹介 4ページ 道路から玄関の場面 5ページ 玄関の場面 6ページ 廊下の場面 7ページ 階段の場面 8ページ トイレの場面 9ページ 洗面・脱衣室の場面 10ページ 浴室の場面 11ページ 台所の場面 12ページ 部屋の場面 13ページ 夢から覚めたせたっち 14ページ 家づくりにおけるユニバーサルデザインの考え方 15ページ ユニバーサルデザインのチェックリスト(例) 16ページ うらびょうし                                          これより各ページの説明をします。 まず表紙の説明です。 タイトル いつまでも快適に暮らせる家づくりのヒント サブタイトル ユニバーサルデザインの家づくり 表紙上部には、おなかに UD と書かれた さるが右手を挙げて笑っているイラスト。さるの名前は せたっちです。 せたっちが話しています。 「ぼくはユニバーさるのせたっち。この冊子にはだれもが長く住み続けるためのヒントが満載だよ。」 表紙下部には、中央のせたっちの家に向かって、さまざまな人たちが集まってくるイラストが描かれています。 せたっちは4人家族で、家の前にはせたっちのほか、奥さんと娘、ベビーカーに乗った息子がいます。 その周囲から、妊婦さんや子ども、車いすに乗った男性、盲導犬を連れた女性、聴覚に障害のある男性が集まってくるイラストになっています。 表紙の右下には音声コード ユニボイスがあります。 音声コードは、スマートフォンアプリ や 専用の読みあげ装置 を使用して読み取ることで、音声で内容を聞き取ることができます。 なお、コードの横にはその位置が確認できるよう、きりかきを入れてあります。 左下にはユニバーサルデザインの説明文があります。 ユニバーサルデザイン(UD)とは、年齢、性別、国籍、能力等に関わらず、できるだけ多くの人が利用しやすい生活環境にする考え方です。 次に2ページ、3ぺージです。2ページ、3ページには、冊子の説明と、物語の設定の説明や登場人物の紹介が載っています。 2ページ上部では、せたっちがこの冊子の説明をしています。 この冊子は、家づくりを考えているかたや家のリフォームを考えているかたが、いつまでも快適に暮らせるための ヒント をまとめました。 あなたの家づくりに何か役立つことがあると思います。建築士や、工務店のかたと相談する時にも活用してください。 2ページ中段では、物語の設定の説明があります。 せたっちは、家を建てることにしました。さて、どんな家にしようかな。こんな家に住みたいなぁと、せたっち家族が考えています。 せたっちは「リビングを広くしたいなぁ。趣味の部屋がほしいなぁ」と言っています。 せたっちの奥さんは「収納の多い家がいいなぁ」と言っています。 せたっちの娘は「おしゃれな家具を置きたいなぁ」と言っています。 せたっちの息子はおしゃぶりをくわえながら「友達をたくさん呼べるといいなぁ」と言っています。 2ページ下部では、これまでいろいろと家のことを考えていたせたっちが、眠くなりウトウトし始めているイラストが描かれています。 せたっちは「あれっ、でも、長く住んでいると、いろんなことがありそうだなぁ、年をとっても快適な家ってなんだろう。」と考えながら眠ってしまいます。 3ページからせたっちの夢の中の物語が始まります。 3ページ上部に「どんな家を建てるかを考えながら眠ってしまったせたっち、夢の中では30年後。」という夢の中の物語上の設定の説明があります。 3ページ中段では、登場人物の紹介をしています。 30年後のせたっちが「今日は我が家で孫の誕生会があるんじゃよ。」と言っています。 せたっちの奥さんが「子ども家族や友達がたくさん集まるのよ。」と言っています。 せたっち夫婦の下には、子ども家族が描かれています。娘と旦那さん、ベビーカーに乗った男の子です。そして、その周囲に誕生会に参加する友人たちが 描かれています。車いす使用のいちろうさん、聴覚に障害があるすすむさん、視覚に障害があるめぐみさん、妊婦のよしえさんとその息子のたかしくん。 これらの人物がこれからのページで登場します。 3ページの下部では、4ページ以降の家づくりのヒント(視点)となる4つの項目が書かれています。 ひとつめは、ニーズの変化。建てる時やリフォームの時に、変化するニーズへの対応を考える。 ふたつめは、安全・安心。安全性を考える。例えば、転ばない、滑らない、大ケガしない。 みっつめは、快適。住む人の使いやすさや快適性を考える。 よっつめは、つながり。外とのつながりを考える。例えば、外出しやすい、訪問しやすい。 次に4ページです。 4ページ以降は、家での各場面のページを設けて、それぞれの場面でのいえ作りのヒントが書かれています。 4ページには、道路から玄関(階段とスロープ)の場面が載っています。 ページ右上では、せたっちが「最初にみえるのは誰だろう。おっ、娘が孫とベビーカーでやってきた。その後ろから、いちろうさんもみえたぞ。」と言っています。 4ページ中央のイラストでは、娘が孫をベビーカーで連れて、車椅子に乗ったいちろうさんが家に訪ねようとしているところです。 しかし、今の家の入口は家の前の通路より2段上ったところに玄関があるので、ベビーカーや車いすでは家に入るのが難しいようです。 そこでせたっちが「いちろうさんも時々遊びに来るし、スロープにしようかな。」と考えています。 中央右側には、せたっちが玄関脇にスロープを設置した状態を思い浮かべているイラストが描かれています。 4ページ下部には、道路から玄関における家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、スペース、敷地の高さ という2つの項目で説明されています。 スペース については、将来スロープにする場所を考えておくといいね。 敷地の高さ については、雨水が浸入しないよう注意をした上で道路から玄関までがあまり高くないといいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、手すりをつけて安全に、階段やスロープの仕上げ という2つの項目で説明されています。 手すりをつけて安全に についてはスロープや階段には手すりがあると安全・安心だね。 階段やスロープの仕上げ については、床は滑りにくい材料がいいね。急な階段やスロープは危険だね。と書かれています。 つながり という視点では、使いやすいインターホンについて、モニター付きインターホンは聞こえにくい人にとっても便利だね。と書かれています。 次に5ページです。 5ページには、玄関の場面が載っています。 5ページ右上では、せたっちが「おっと、いちろうさんが上がれない。おばあさんや、よしえさんは玄関の段差に気をつけないとなあ。」と言っています。 5ページ中央左のイラストでは、いちろうさんが玄関の段差部分に設置されているスロープを下ろうとしているところです。 「僕の家では、スロープで上り下りできるよ。」と言っています。 せたっちはそれを見て「なるほど、家の中でスロープが使えるのか。玄関を広くしておいてよかった。」と言っています。 5ページ中央右のイラストでは、椅子が置いてある広い玄関を見て、妊婦のよしえさんが喜んでいます。 せたっちの奥さんが「玄関を広くしておいたからいすを置いて楽に靴を脱いだり履いたり出来るわ。妊婦さんにもやさしいね。」と言っています。 5ページ下部には、玄関における家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、玄関は広く、手すりの下地補強(壁の裏に合板などを入れて補強すること)をしておく という2つの項目で説明されています。 玄関は広く については、 靴を脱いだり履いたりするための椅子が置けるよ。スロープが置けて、車いすの人にとっても便利だね。ベビーカーも置けるね。と書かれています。 手すりの下地補強をしておく については、必要になった時に手すりを付けられるように、壁に下地補強があるといいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、玄関の段差に注意、手すりを付けて安全に という2つの項目で説明されています。 玄関の段差に注意 については、踏みはずさないように、段を分かりやすくしておこう。と書かれています。 手すりを付けて安全に については、段差のあるところには、手すりを付けると安心だね。と書かれています。 つながり という視点では、サービスの受けやすさについて説明されています。 出入口の段差、戸の形状など外出しやすいことって大事だね。訪問入浴など介護サービスも受入れやすいし、宅配物や配達弁当も受け取りやすいね。と書かれています。 次に6ページです。 6ページには、廊下の場面が載っています。 6ページ右上では、せたっちが「孫たちが廊下を走り回っている、転んでけがしないで欲しいな。おっと、いちろうさんがやってきた。」と言っています。 6ページ中央のイラストでは、たかしくん、せたっちの娘、いちろうさんが部屋の前の廊下にいます。 たかしくんは「わーい、わーい」と言って廊下を走り回っています。 せたっちの娘は「敷居に段差が無いので、つまずきにくいわね。」と言って扉の前に立っています。 いちろうさんは「幅が広いから、手すりが付いていても廊下が通りやすいなあ。」と言って廊下を曲がろうとしています。 それを見てせたっちが「今は片側だけ手すりがあるけど、もう片方も手すりがつけられる準備があるよ。」と言っています。 6ページ下部では、廊下における家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、廊下の幅について説明してあります。 廊下を少し広くしておくと後で楽だね。例えば目安として幅90センチメートル以上。メーターモジュールにするなど。 廊下と各部屋の床仕上げをそろえると間取りが変えやすいよ。と書かれています。 なお、メーターモジュールとは1メートルを基準として設計することで、今までの木造の住宅は3尺(91センチメートル)を基準にしている住宅が多いです。 快適 という視点では、部屋の扉を使いやすくすることについて説明がされています。 引戸は使いやすいね。扉の幅が80センチメートル以上で広いといいね。取っ手は使いやすい形がいいね。例えばドアノブ型よりも棒状にするなど。 向こうが見通せる扉は内・外の様子が分かって安全だね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、廊下における事故を防ぐ、手すりを付けて安全に という2つの項目で説明されています。 廊下における事故を防ぐ については、 転ばないように滑りにくい床にしておくといいね。廊下のかどをとがらせない工夫があるね。危険な箇所は色の違う材料を使うとわかりやすいよ。と書かれています。 手すりを付けて安全に については、廊下も手すりを付けると安心だね。と書かれています。 次に7ページです。 7ページには、階段の場面が載っています。 7ページ右上では、せたっちが「よしえさんが2階に子どもたちを呼びに行くよ。」と言っています。 7ページ中央のイラストでは妊婦のよしえさんがせたっちの家で2階に子どもたちを呼びに行こうと階段の前に立っています。 よしえさんは「階段の上り下りって大変なの。せたっちのおうちは緩やかでいいわね。」と言っています。 それを見て中央右側のせたっちが「物置の場所は、ホームエレベーターに変えられるようにしてあるよ。」と言っています。 7ページ下部には、階段における家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、 ホームエレベーターの設置空間について、将来、設置したいときのために建築当初から場所を考えたり、基礎を作っておくといいね。と書かれています。 快適 という視点では、器具の交換のしやすさについて、照明器具の交換がしやすいことや、長持ちする省エネタイプを使うのもいいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、手すりを付けて安全に、階段における事故を防ぐ という2つの項目で説明してあります。 手すりを付けて安全 については、階段を安全に上ったり、下ったりするために、両側に手すりを付けると安心だね。と書かれています。 階段における事故を防ぐこと については、 緩やかな勾配や中間の踊り場は誰にとっても優しいね。転ばないように、滑りにくい床にしておくといいね。 段がわかりやすいように、色を変えるなどの工夫があるといいね。足元の照明も有効だよ。と書かれています。 次に8ページです。 8ページには、トイレの場面が載っています。 8ページ右上では、せたっちが 「いちろうさんがトイレに行くよ。ちゃんと使えるかな。年をとるとトイレにも助けが必要になるし、わしの将来も考えてトイレを広くしようかな。」と言っています。 8ページ中央のイラストでは、改修前のトイレと改修後のトイレの2つのイラストが書かれています。改修後のトイレは、改修前より幅が広がっています。 イラストの周囲でせたっち、せたっちの奥さん、いちろうさんがそれぞれ話しています。 せたっちは「壁の位置を変えられるようにしておいて良かった。介助のスペースにもなるね。」と言っています。 せたっちの奥さんは「トイレで、立ったり座ったりするとき手すりがあると楽だわあ。」と言っています。 いちろうさんは「車いすで使えるように出入口も部屋も広くなったね。」と言っています。 8ページ下部には、トイレにおける家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点ではトイレの広さについて説明されています。 将来広くしたいときに壁の位置を変えられるようにしておくといいね。たとえば構造上、取り外し可能な壁にするなど。 最初から広くして洗面器や棚を作り、将来はそれらを取り払って広くする方法もあるね。と書かれています。 安全・安心 と言う視点では、手すりを付けて安全に。緊急時の対応。と2つの項目で説明されています。 手すりを付けて安全 については、便座の立ち座りのために手すりを付けると安心だね。と書かれています。 緊急時 の対応については、 緊急時を知らせる呼び出しボタンなどがあると安心だね。部屋との温度差が小さいと体への負担が少ないね。と書かれています。 次に9ページです。 9ページには、洗面・脱衣室の場面が載っています。 9ページ右上では、せたっちが「そういえば最近、おばあさんが立ったまま顔を洗うのが大変だって言っていたなあ。そろそろ洗面台を取り替えようかな。」と言っています。 9ページ中央のイラストでは、せたっちの奥さんが洗面台の前でつらそうにしていて、いすに座って顔が洗える洗面台を想像しています。 想像の中でせたっちの奥さんは「いすに座って楽に顔が洗えるわ。」と言っています。 9ページ下部には、洗面・脱衣室での家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、洗面台の取替えについて説明されています。 将来洗面台を取り替えやすいように床下の配管工事がしやすい工夫があるといいね。台の高さが変えられる洗面台の製品もあるよ。と書いてあります。 快適 という視点では、使いやすい洗面台について説明されています。 足元が空いているといすに座りながら洗面が出来るね。水栓はシングルレバーなど操作しやすく温度調節が楽に出来るものがいいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、寒さへの対応について、服を脱いだときに急に寒くならないように暖房があるといいね。と説明してあります。 次に10ページです。 10ページには、浴室の場面が載っています。 10ページ右上では、せたっちが「誕生会も盛り上がり、よしえさんが泊まっていくことになったよ。」と言っています。 10ページ中央左のイラストは、またぎ高さが40センチメートル程度の浴槽のほか、手すりなどが設けられている浴室全体のイラストが書かれています。 中央右では、よしえさんとたかしくん、せたっちがしゃべっています。 よしえさんは「おなかが大きくなると足元が見えにくくなって危ないの。それと浴槽をまたぐのって大変なのよね。」と言っています。 せたっちは「わしも最近足腰が弱ってきたから手すりや腰掛けるところがあると安心だな。」と言っています。 10ページ下部では、浴室における家づくりのヒントが書かれています。 安全・安心 という視点では、転倒などの事故を防ぐ、浴槽のまたぎに注意する という2つの項目で説明されています。 転倒などの事故を防ぐについては、浴室の出入口や浴槽の出入りなどでは手すりがあると安心だね。水にぬれても滑りにくい床にしておくことも必要だね。 緊急時を知らせる呼び出しボタンなどがあると安心だね。と書かれています。 浴槽のまたぎに注意する については、 妊婦さんだけでなく高齢者・子どもにとっても浴槽のまたぎには注意が必要だね。深すぎても浅すぎてもダメなんだよ。 腰掛けいたなど浴室内の動作を楽に出来る用具も活用できるといいね。と書かれています。 快適 という視点では、使いやすさ・快適性について説明してあります。 水栓やシャワーなどは使いやすいものを選ぼう。後からつける事が可能な浴室用の暖房機もあるよ。と書かれています。 ニーズの変化 という視点では、手すりの下地補強をしておくということについて必要になったときに手すりをつけられるように壁に下地補強があるといいね。と書かれています。 次に11ページです。 11ページには、台所の場面が載っています。 11ページ右上では、せたっちが「料理が得意なめぐみさんや、おばあさんが大活躍だ。楽しみだなあ。」と言っています。 11ページ中央のイラストでは、めぐみさん、せたっちの奥さん、たかしくん、せたっちの娘の台所周辺での様子が描かれています。 音声ガイドが「右のヒーターの加熱が終わりました。」とアナウンスしています。 めぐみさんは、フライパンを振りながら「目が見えにくくても音声ガイドがあれば料理が安全に楽しめるわね。」と言っています。 せたっちの奥さんは、いすに座って洗い物をしながら「足元が空いてるから疲れたときに座って洗い物や料理が出来るわ。」と言っています。 たかしくんは、皿を運んでいます。 せたっちの娘は、飲みものをお盆に載せて運んでいます。 11ページ下部には台所での家づくりのヒントが書かれています。 ニーズの変化 という視点では、キッチンセットの取替えについて将来キッチンセットを取り替えやすいように床下の配管工事がしやすい工夫があるといいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、 台所の安全 について子どもや高齢者が安心して使えるように安全装置の備わった器具のほか、ガス漏れ検知器や火災警報器などを設置するといいね。と書かれています。 快適 という視点では、使いやすさ・快適性 について説明されています。 水栓はレバータイプなど操作が楽に出来るものがいいね。調理や後片付けの手順を考えた台所のレイアウトが使いやすいね。 操作手順や調理器の状況を音声で教えてくれる製品もあるよ。音声ガイドは見えにくい人にとっても便利だね。と書かれています。 次に12ページです。 12ページには、部屋の場面が載っています。 12ページ右上では、せたっちが「使いやすくて快適に過ごせる部屋がいいなあ。」と言っています。 12ページ中央のイラストでは、リビングが描かれていて、室内のインターフォンモニター上部のランプが光っています。 イラストの周辺で、せたっちとすすむさんがしゃべっています。 せたっちは「スイッチやコンセントも使いやすい高さや形にしておくといいね。」と言っています。 すすむさんは「僕の家ではインターホンを鳴らすと光で知らせるよ。」と言っています。 12ページ下部には、部屋における家づくりのヒントが書かれています。 快適 という視点では、使いやすさ・快適性について、スイッチ・コンセント、照明、空調 の3つの項目で説明されています。 スイッチ・コンセント については、子どもや車いすでも手の届きやすい位置にあるといいね。ワイドスイッチなど操作しやすい形がいいね。 コンセントはあまり腰をかがめなくても使えるなど、使いやすい位置にあるといいね。と書かれています。 照明 については、その部屋にあった明るさに出来るといいね。明るさを調節できるLED照明もあるよ。と書かれています。 空調 については、温度や湿度など過ごしやすい環境にしたいね。と書かれています。 安全・安心 という視点では、安全性 について説明されています。 ガラス窓が付いて見通しが利く扉は、子どもの飛び出しや聞こえにくい人にも室内を確認できるからいいね。 火災報知器は光で知らせるものもあるよ。寝室などにも有効だね。と書かれています。 つながり という視点では、人とのつながり について説明されています。 縁側を設ける、玄関を広くするなど近所の人が訪問しやすい工夫があるといいね。リビングと寝室がつなげられるなど部屋の配置の工夫もいいね。と書かれています。 次に13ページです。 13ページには、夢から覚めた せたっちが載っています。 13ページ上部では夢から覚めたせたっちが、これまでの夢の中で感じたことを家族と話し合っているイラストが描かれています。 「ふぅ、夢の中で様々な人の使いやすさについてたくさん気づく事があったなあ。」 「長く住んでいく間にはニーズが色々と変化していくんだなあ。」 「夢の中での話を活かして建築士さんに相談してみよう。」 「世代を引き継いで住んでいけるといいね。」 「家を建てるときに考えておくことも多かったなあ。」と話しています。 13ページ下部には、せたっち家族とその友人たち総勢10人が、料理のたくさんのったテーブルを囲んで楽しそうに誕生会をしているイラストが描かれています。 13ページ左下には、せたっちが、にっこりしている設計士さんと話をしているイラストが描かれています。 せたっちが、13ページ下部のイラストを指差しながら「こうやってみんなが集まれる家っていいよね。」と言っています。 次に14ページです。 14ページには、家づくりにおけるユニバーサルデザインの考え方が載っています。 14ページ全体に、3階建ての住宅のイラストが描かれています。 住宅イラストの3階部分には、快適に住み続けられるためのヒント として4つの項目が説明されています。 (1) 変化するニーズへの対応 (2) 安全・安心(転ばない、滑らない、大けがしない。) (3) 使いやすさ・快適性 (4) つながり(外出しやすい、訪問しやすい) と書かれています。 住宅イラストの2階部分には、家の基本性能 として5つの項目が説明されています。 (1) 耐震性能、防災・防火性能。 (2) 耐久性能、維持管理。例えばメンテナンスのしやすさなど。 (3) 防犯性能。 (4) 省エネルギー対策。例えば断熱性・省資源など。 (5) 健康。例えば、シックハウス対策など と書かれています。 住宅イラストの1階部分には、家のつくり方の全体のポイント として5つの項目が説明されています。 (1) 通路の確保と広さ、1階床の高さなどの外とのつながり。 (2) 将来の改修を考えておく。 (3) 日当たりや風通しが良い。 (4) 部屋の収納が確保されている。 (5) 玄関以外の避難経路の確保など緊急時の安全性。が書かれています。 1階部分右側には、家の間取り例のイラストとして、家づくりの全体のポイントが表現されています。 14ページ右側では、設計士さんとせたっちが住宅イラストを見ながら話しています。 設計士さんは「長く住み続けるためには、家の基本性能も重要だよ。うらびょうしの情報も参照してね。」と言っています。 せたっちは「なるほど。みんな大事なヒントだね。」と言っています。 次に15ページです。 15ページには、ユニバーサルデザインのチェックリスト例が載っています。 15ページ全体に、ユニバーサルデザインのチェックリスト項目として4つの家づくりのヒント(視点)と家の基本性能の項目が分類されて書かれています。 また、全ての項目には、新築・購入時、将来対応という、いつ対応するかチェックできる欄があります。 まずは家づくりのヒント(視点)毎のチェックリスト。 1 快適に住み続けられるためのポイント (1) 変化するニーズへの対応 ・道路から玄関までの高さおよび距離、空間を考える ・玄関の広さを確保 ・間仕切壁や配水管設備など間取りの可変性 ・寝室とトイレ・浴室が近いなどシンプルな動線の間取り ・手すりを設置するための壁の下地補強 (2) 安全・安心 例えば転ばない、滑らない、大けがしない ・滑りにくい床材、緩やかな階段など転倒によるけがを防ぐ。 ・出入口の戸の敷居、段に色をつけるなどつまずかないための工夫 ・玄関、トイレ、浴室、階段、廊下での手すりの設置または将来の設置を考える ・出入口の段差、浴槽の高さと深さ、脱衣室との温度差など浴室の安全性 ・緊急時を知らせる呼び出しボタンなどの設置 (3) 使いやすさ・快適性 ・設備機器。例えば、足元の空いてる洗面台、音声案内のあるキッチンセットなど。 ・照明器具。例えば、適度な明るさの確保、器具の交換のしやすい形など。 ・スイッチ・コンセント。例えば、手が届きやすい位置、操作しやすい形など。 ・水栓金物。例えば、操作が楽に出来るレバータイプなど。 ・建具。例えば、引き戸などの形状、使いやすい取っ手、ガラス窓つきの戸など。 (4) つながり 例えば外出しやすい、訪問しやすい ・家族や訪問者とのコミュニケーションがしやすい。例えば部屋の配置、出入口の形状、モニター付きインターホンなど ・サービスを受入れやすい。例えば介護サービスなど 2 家の基本性能 (1) 耐震性能、防災・防火性 (2) 耐久性能・維持管理。例えばメンテナンスのしやすさなど (3) 防犯性能 (4) 省エネルギー対策。例えば断熱性・省資源など (5) 健康。例えば日当たり・風通し、シックハウス対策など 15ページ下部には、設計士さんとせたっちがしゃべっているイラストが描かれています。 設計士さんは「今はどこに重点を置くか、チェックリストも参考にしてね。」と言っています。 せたっちは「できているかなあ。」と言っています。 16ページは、うらびょうしです。 この冊子は区民参加のワークショップで検討しました。 16ページ上部に区民参加ワークショップの写真が3枚横並びにあります。 左の写真には、ワークショップでの検討風景。 中央の写真には、人にやさしい住まいづくり体験館(ハウスクエア横浜)での見学会の様子。 右の写真には、高齢者疑似体験で浴槽をまたいでいる様子。 16ページ中央には、家づくりに関する情報提供が6ヶ所掲載されています。 1 世田谷区住まいサポートセンター   住まいに関する相談について、総合的にご案内します。   電話 03-6379-1420   ファクシミリ 03-6379-4233 2 世田谷区 都市せいびせいさくぶ きょじゅうしえんか   区の住宅政策や制度についてご案内します。   電話 03-5432-2504   ファクシミリ03-5432-3040 3 一般財団法人 住まいづくりナビセンター   住まいづくりをお考えのかたへ専門家が相談に応じます。   電話 03-5166-8300   URL https ころん すらっしゅ すらっしゅ s u m a n a v i どっと i n f o すらっしゅ 4 フラット35S   耐震性、耐久 可変性、省エネルギー性などの基準   問合せ先 独立行政法人 住宅金融支援機構   電話 0120-0860-35   URL https ころん すらっしゅ すらっしゅ w w w どっと f l a t 3 5  どっと c o m すらっしゅ 5 長期優良住宅の普及の促進に関する法律   居住環境、耐震、省エネルギー性、維持管理などの認定基準   問合せ先 世田谷区 都市せいびせいさくぶ 建築審査課   電話 03-5432-2466   ファクシミリ 03-5432-3036 令和3年5月6日より    電話 03-6432-7166   ファクシミリ 03-6432-7985 6 一般財団法人 建築環境 省エネルギー機構   住宅の省エネルギー基準の概要など   電話 03-3222-6690   URL https ころん すらっしゅ すらっしゅ w w w どっと i b e c どっと o r どっと j p すらっしゅ  16ページ下部には、ユニバーサルデザインに関する情報提供として、これまで世田谷区 都市せいびせいさくぶ 都市デザイン課が発行している冊子が3冊紹介されています。 ・ユニバーサルデザインって何だろう? どこでもだれにでも暮らしやすい、すてきな世田谷 ・だれもが楽しめるイベントにしよう!! ・みんなが嬉しくなるお店 ユニバーサルデザインの工夫 冊子の閲覧方法としては、都市デザイン課のホームページからご覧いただけます。また都市デザイン課、各総合支所まちづくり課窓口で配布しています。 16ページ最下部に編集・発行者情報が書かれています。 編集・発行 世田谷区 都市せいびせいさくぶ 都市デザイン課 令和4年3月 広報印刷物登録番号 ナンバー2052 郵便番号 158-0094  住所 世田谷区玉川1-20-1 電話 03-6432-7152  ファクシミリ 03-6432-7996 インターネットでは、 世田谷 と ユニバーサルデザイン で検索してください。 再生紙を使用しています。 以上