【1ページ】 せたがや風景PRESS - 風景づくり通信第47号 平成25年8月26日発行 より身近に風景を感じてほしいから、「風景づくり通信」を10年ぶりに大リニューアル。 この通信は、世田谷区風景づくり条例に基づき、世田谷らしい風景づくりの推進を目的に、風景づくりに関するその時々の話題をお伝えします。 世田谷区の都市デザインを巡る vol.1 今なお新しさを感じる用賀のいらかみち 世田谷美術館と用賀駅を結ぶ、約1kmの「用賀プロムナード」。そのうち約600mの範囲を「いらかみち」と呼びます。 昭和61年の世田谷美術館オープンと同時期に完成したこの道は、一面が黒い瓦敷き。瓦に刻まれた百人一首や、矢沢川上流を表現した水の“流れ”のデザイン、点在する鬼瓦や区内初の試みであった道路に造られた親水空間などは、「歩く・感じる・楽しむ・憩う」といった、自由で、五感に訴えかける空間を想定し、散りばめられたものです。 歩みを進める度に様々な魅力を発見できる「いらかみち」は、今なお新しさを感じる、区民に親しまれる素敵な道です。 【2ページ】 自転車で風景を探そう! 世田谷ちょっと深景(たんけい) 世田谷区内には、各電車駅から歩いていくには少々遠い風景が少なくありません。世田谷の風景をより身近に感じるため、自転車を使って出かけてみませんか? 世田谷区のコミュニティサイクル「がやリン」を利用した、オススメコースを紹介します。 第1回は桜新町から等々力へ [移動距離]約4.5km  [所要時間] 約1時間 日差しの厳しい夏、涼を求めて深沢や等々力の、みどり豊かな空間を探してみました。 IHIがやリン桜新町ポートを出発し、深沢の杜緑地、呑川親水公園、園芸高校の並木や等々力駅近くの寺社かいわいをめぐり、IHIがやリン等々力ポートまでのコースを紹介しています。 コミュニティサイクルがやリンとは世田谷区内にある4か所のポート(桜上水南・経堂駅前・桜新町・等々力)で、どこでも借りられどこへでも返却ができるコミュニティサイクルシステムです。 【3ページ】 風景づくり百話第46話 地域風景資産の選定は、区民のみなさんが「身近で大切にしたい風景」を推薦することをきっかけに、地域で風景を守り、育て、つくる「風景づくり活動」を応援していく風景づくり条例に基づく制度です。現在、世田谷区内で66カ所選定されています。 「風景づくりプラン」が提出され、第3回選定は後半戦へ! 今年度に入り、各資産候補を巡り、現地で推薦人の方々の想いを聞いていく「現場確認まち歩き」や、地域風景資産で活動を行っているサポーターの皆さんの協力を得ながら、プラン作成の「公開作業日」が行われ、各資産候補の「風景づくりプラン」の内容の充実が図られました。 そして、平成25年8月16日、第3回地域風景資産の選定に関わる「風景づくりプラン」の提出期間が終了しました。 今後は提出された「風景づくりプラン」を基に、その候補地の「現場確認」や、最終的な「公開選定会」を経て、第3回地域風景資産となる風景を選定していきます。 第3回地域風景資産・選定までのスケジュール 【4ページ】 風景づくり info & column 「世田谷の花や農と共にある暮らしの風景」コンクール あなたが想う“農のある都市の風景”“花や農のある風景”を表現した作品を応募してみませんか? 区では、(一社)日本建築学会関東支部と共催で提案競技(コンペ)を開催しています。提案競技は、@「建築・まちづくり提案」、A「写真コンクール」、B「絵はがきコンクール」の3部門です。 応募資格・方法など詳細につきましては、区のホームページをご覧ください。 【応募締切】 @:9月20日(金) A B:9月13日(金) 第3回風景づくり検討会開催 風景づくり検討会では世田谷の風景づくりを広めていくため、区民の皆さんと協働で、風景づくりの推進について検討を行っています。今年度は地域風景資産での風景づくり活動のフォローアップについて、具体的な検討を進めています。 【日時】平成25年9月28日(土)10時〜12時 【場所】世田谷産業プラザ 大会議室(太子堂2-16-7、三軒茶屋分庁舎3階) 【対象】風景づくり活動をされている方、風景づくり活動に興味・関心のある方など いつかの風景 ここはどこ? 縦横無尽に張り巡らされた電線、その下を走る玉電...今では首都高が立体的に交差する、三軒茶屋交差点付近の昭和33年頃の写真です。当時はまだ低層の建物が並んでいました。 せたがや珍百景 その1 一触即発!?祖師ケ谷大蔵の静かな戦い 祖師ケ谷大蔵駅周辺の商店街は、近隣に円谷プロダクションの旧本社があったことから、「ウルトラマン商店街」と呼ばれています。商店街の街路灯をよく見ると...実はウルトラマンやバルタン星人の形!駅南の交差点では静かににらみ合う(?)両者ですが、夜になれば優しく道を照らす、頼もしい守り人となります。 せたがやの隠れた風景 08 二子の渡し 二子玉川には多摩川を渡る、渡し船の発着場がありました。 江戸時代、幕府は多摩川を江戸防衛の最前線と位置づけ、長い間、架橋を制限していました。そのため、大山街道の街道筋にあった二子の渡し船は、農民や行商人、大山詣に興じる人々などの、大切な交通手段として利用されていました。 また、かつて暴れ川とも呼ばれた多摩川の水位によっては、何日も足止めされることが多くありました。これが一因となり、発着所の周りには茶屋や宿屋などが集まり、二子や川向こうの溝口は宿場町として発展しました。 大正14年に二子橋ができたことで、役目を終えた渡し船は廃止されました。玉川福祉作業所の入口には、二子玉川の当時の歴史を物語る「二子の渡し跡」の石碑が建っています。 風景づくりについてのお問い合わせは… 世田谷区都市整備部都市デザイン課 電話:5432ー2039 FAX:5432ー3023 バックナンバーは「世田谷区 風景づくり通信」で検索