北沢デザイン通信 第10号 おもいつながる、人つながる、まちつながる 令和6年7月発行 世田谷区北沢総合支所街づくり課 全12ページ 1ページ目 世田谷区では、北沢デザイン通信を通じて、小田急線(代々木上原駅-梅ヶ丘駅間)沿線のまちづくりの情報をお知らせしています。本号では、令和6年3月に開催した第10回北沢デザイン会議の内容などについてご報告します。 表紙の写真は、これまでの北沢デザイン会議、施設整備ワークショップや意見交換、整備した上部利用施設の写真を掲載しています。 2ページ目 第10回北沢デザイン会議 小田急線沿線の街の未来を考える 北沢デザイン会議とは、小田急線の上部利用など小田急線沿線の街づくりの取り組みについて、誰もが自由に参加できる情報共有・意見交換の場として、2014年から開催しています。 開催概要 日時 2023年3月2日 土曜 場所 北沢タウンホール2階ホール及びオンライン開催 参加者 107名(ホール、オンライン合計) プログラム 01 開会あいさつ 詳細は3ページをご覧ください。 02 上部利用施設の取り組み紹介 詳細は4〜5ページをご覧ください。 03 下北沢駅周辺の取り組み紹介  1 駐車場地域ルールの検討 詳細は4〜5ページをご覧ください。  2 下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会の取り組み紹介 詳細は6〜7ページをご覧ください。 04 デザインアドバイザーより 詳細は3ページをご覧ください。 05 意見交換 詳細は5,7ページをご覧ください。 全ての内容は区のホームページでご覧いただけます。 2ページの画像その1 当日の会場の写真 2ページの画像その1のキャプション 当日の会場 2ページの画像その2 参加者からの意見紹介 2ページの画像その2のキャプション 参加者からの意見紹介 2ページの画像その3 投稿ワードの説明 2ページの画像その3 投稿ワードの説明 3ページ 01 あいさつ これまでの小田急線連続立体交差事業を振リ返ると、事業をめぐり厳しい対立がありましたが、下北沢駅周辺の問題を良い方向に展開するため、小田急電鉄と協力し、地下化した線路上部をひとつながりの空間を整備していくことに取り組んできました。 その中で、1.7キロメートルの線路跡地の空間を親子連れや高齢者など様々な方がゆっくり歩ける場にしたいと考えました。 小田急線上部利用の施設整備においては、ワークショップやシンポジウムなどを重ねてきた結果として、区の計画を変更したり、小田急電鉄に下北沢駅南西口前の広場を整備していただいたりと、住民参加で話し合って変わったところがいくつもあります。 街は区民のものであるため、公共性をもち、様々なユーザーの観点を踏まえて、施設整備を行ってきました。施設整備は終盤に差し迫っておりますが、このタイミングが一番重要であるため、活発な議論をお願いしたいと思います。 3ページの画像その1 保坂区長の顔写真 3ページの画像その1のキャプション 世田谷区長 保坂展人 3ページの画像その2 下北沢駅南西口前の写真 3ページの画像その2のキャプション 下北沢駅南西口前の様子 3ページの画像その3 小田急線上部通路の写真 3ページの画像その3のキャプション 小田急線上部通路の様子 04 デザインアドバイザーより これまでの10年間の取リ組みは主に3期に分かれると思います。 1期目保坂区長当選(2011年)から北沢デザイン会議が開催(2014年)されるまでの期間 2期目北沢デザインガイドを策定(2015年)し、デザイン調整(〜2019年)を行った期間 3期目小田急線上部施設が完成し、マネジメントの時代に入った期間 通常の街づくリは、行政が-定の道筋を立てて進めていく「予定調和型」の街づくりですが、小田急線上部利用の街づくりに関しては、「結果調和型」であり、新しいモデルであります。これは多くの対話を行ってきた結果であって、世田谷区職員や関係者の熱意・想いが組み合わさってできたものだと思います。 今後の街づくりに向けて、3点お伝えします。 ・ウォ一カブルな街づくり 歩きたくなる街、偶然の出会いがある街として、グランドレベルで楽しい街を意識して街づくりを進めてほしい。 ・災害に強い街 東日本大震災のような突発的な災害時に、多くの帰宅困難者が出ることが想定されるため、災害時に地域や個人を孤立させない街をつくってほしい。 ・デジタルツールを活用した街づくり 東日本大震災以降、スマ一トフォンが一層普及し、社会のデジタルツ一ルが変化した。デジタルツールをうまく使った街づくり、エリアマネジメントを考えてほしい。 4ページ、5ページ 02 上部利用施設の取り組み紹介 下北沢駅駅前広場 今後の工事予定について 4-5ページの画像その1 工事箇所を図示した図面 4-5ページの画像その1のキャプション 令和6年度の整備箇所 4-5ページの画像その2 工事箇所を図示した図面 4-5ページの画像その2のキャプション 令和7年度以降の整備箇所 4-5ページの画像その3 完成イメージのパース 4-5ページの画像その3のキャプション 完成イメージ 鉄道換気塔周りの装飾柵の検討 下北沢駅周辺都市計画道路(補助第54号線及び世区街第10号線)整備ワークショップ提案書(平成28年2月)で提案いただいている鉄道換気塔周りの修景等を踏まえ、装飾柵の検討状況を報告しました。 整備イメージ まちの玄関にふさわしい景観及び施設デザインの駅前広場 主な意見 ・鉄道換気塔は可能な限り小さく圧迫感のないもの ・まちのシンボルとなる形状やデザインに配慮 ・ほかの機能で利活用できるような工夫 まちの玄関にふさわしい景観及び施設デザインとして、鉄道換気塔周りの装飾柵を検討しています。また、地域の方々と将来の利活用を見据えたデザイン検討を継続しています。 詳細は8ページをご覧ください。 下北沢駅駅前広場プロジェクト 歩道の名入れブロック 目標 1200枚 達成 募集期間 令和4年9月7日〜令和5年12月31日 総額 約6300万円(1568件) 皆さまからの寄付金は、街路樹等の植栽施設やベンチなど駅前広場の環境整備に幅広く活用させていただいております。 4-5ページの画像その4 名入れブロックの写真 05 意見交換での質問回答 質問 駅前広場のロータリーは、いつ完成するか。オオゼキ前から線路街空き地までの計画が知りたいです。下北沢駅駅前広場(世区街第10号線)は、令和7年度に完成予定です。回答 小田急線の連続立体交差事業を契機として、街の課題であった鉄道とバス・タクシー等との交通結節機能の強化、駅前のバリアフリー化による利便性の向上、身体の不自由な方々の自動車などが駅前まで入って来られる環境づくリを進めています。 03-1 下北沢駅周辺の取り組み紹介(駐車場地域ルールの検討) 下北沢駅周辺では、歩行者が主体の安全・快適で、回遊性のある魅力的な商業空間の形成を地区計画の目標に掲げ、街づくりを進めています。上部通路の完成により3駅間の歩行者の回遊性は高まりましたが、下北沢駅周辺に目を向けると、依然として狭い道路に路上荷捌きや駐輪が多い状況です。来街者も増加している中、駅周辺の歩行者の安全性、回遊性を高めるため、東京都駐車場条例による「駐車場地域ルール」の活用の検討を開始しました。 4-5ページの画像その5 下北沢駅周辺の道路の写真 4-5ページの画像その5のキャプション 道が狭い 4-5ページの画像その6 路上荷捌き車の写真 4-5ページの画像その6のキャプション 路上荷捌き 4-5ページの画像その7 路上駐輪の写真 4-5ページの画像その7のキャプション 路上駐輪 駐車場地域ルールとは、一定規模以上の建築物を建てる際には、駐車場条例の基準に基づき、床面積等に応じた駐車場(附置義務駐車場)を設ける必要があります。駐車場地域ルールは、地域の駐車・交通課題を踏まえ、地区特性に応じた駐車施設設置のルールを定めることができるものです。 4-5ページの画像その8 駐車場地域ルールの概念図 4-5ページの画像その8のキャプション 駐車場地域ルールのイメージ 05 意見交換での質問回答 質問 地域ルールを実現するための土地(共同荷捌きなど)はどのように確保できますか? 回答 建物を建てる際には、規模等に応じて、駐車場を設けることが義務付けられていますが、駐車場地域ルールを策定することで、駐車場の代わりに共同荷捌きなどを整備してもらうことが可能となります。今後の検討で、地域の駐車・交通課題の改善につながるようなルールの検討を行っていきます。 6ページ、7ページ 03-2 下北沢駅周辺の取り組み紹介(下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会) 下北沢駅周辺工リアマネジメント準備協議会より、まちの課題(ごみ問題、治安悪化、地域活動の継承)の解決や、にぎわい創出といったまちの魅力向上をめざして、準備協議会で検討している下北沢駅周辺の未来ビジョン(素案)についてお話いただきました。 エリアマネジメントの必要性 まちづくりの組織化による持続性の確保 商店街、町会・自治会、地域の活動団体等が行ってきた、まちの魅力を向上させるイベントや清掃・防犯に代表される地域活動などを継続していくためには、担い手不足への対応が必要です。そのため、活動を持続・発展させていくための組織化が必要だと考えます。 6-7ページの画像その1 組織化による持続性の確保のイメージ図 6-7ページの画像その1のキャプション 組織化による持続性の確保 まちづくりの組織化による持続性の確保 シモキタは、昔からファッション・音楽・演劇や生活密着の市場など独特な個性がみなぎる街です。また、線路跡地や高架下利用による新たな魅力が生まれ、来街者が増加し一層の賑わいを見せています。一方、周辺には住宅地が広がっており、住民と来街者等にとって、まちの魅力と住みやすさをより-層向上させていくことをめざしています。 6-7ページの画像その2 まちの魅力向上のイメージ図 6-7ページの画像その2のキャプション まちの魅力向上 将来像 歩いて 楽しい 快適なまち シモキタ 目標01 歩けるまち 人(歩行者)が中心となって生まれる心地よい路地や商店の魅力を活かします。 目標02 楽しいまち 独自に進化を続ける他のまちにないおもちゃ箱のような楽しさを活かします。 目標03 快適なまち 公共空間をきれいに保ち、誰にとっても安心で安全な環境を整えることにより、快適なまちをめざします。 6-7ページの画像その3 対象エリアの図 6-7ページの画像その3のキャプション 対象エリア シモキタのまちの魅力を会場の皆さんに聞いてみました! 6-7ページの画像その4 柏会長の顔写真 6-7ページの画像その4のキャプション 下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会会長 柏 雅康 氏 6-7ページの画像その5 投票数の多いワードが大きく表現されるようにイメージ化したワードクラウド 票数 15 多様 票数 13 路地、ごちゃごちゃ 票数 12 歩行者中心 票数 11 歩いて楽しい 票数 9 外国人観光客 票数 8 カレー 票数 5 緑、演劇、街歩き 票数 4 寛容、楽しめるまち、便利、小さい店、飲食店 票数 3 にぎわい、イベント、芸術、古着、若者、カフェ、出会い、買い物、黄色、ミカン下北、迷路のような道、高い建物がない 票数 2 音楽、回遊、商店街、下北沢駅、UD、密度、アクセス、まちピアノ、空が広い、ライブハウス、住みやすさ、新しい情報発信、ファッション、サブカルチャー、 これまでと今後の取り組み 6-7ページの画像その6 今後のスケジュールの図 05 意見交換での質疑応答 質問 周辺住民や来街者の声も活かしたまちづくりの計画を進めていくことは、とても大切な視点だと思います。打合せの段階から、広く多くの声を集める工夫をお願いします。 回答 下北沢駅周辺工リアマネジメント準備協議会では、町会・商店街・地元企業などの団体が参画しています。北沢デザイン会議の他、今後予定しているオ-プンハウスや報告会など の機会で、住民や来街者、まちづくり活動団体等の多くの方の思見をいただき、未来ビジョンや今後の事業に活かしていきます。 8ページ 意見募集 下北沢駅駅前広場 鉄道換気塔周りの装飾柵のデザイン 令和7年度末の駅前広場の完成に向けて、地元商店街をはじめとした方々と装飾柵のデザインなどについて、意見交換・検討を進めています。 6-7ページの画像その1 駅前広場全景のパース 6-7ページの画像その1のキャプション 鉄道換気塔(装飾柵なし)の全景イメージ 6-7ページの画像その2 意見交換会の写真 6-7ページの画像その2のキャプション 意見交換会の様子 装飾柵のデザインコンセプト 駅とまちを柔らかくつなぐ 「まちが一つになれる駅前広場空間」をめざし、駅前中央に位置する鉄道換気塔を柔らかく包み込むデザインとし、駅とまちをつなぐ。 基本方針 ・柔らかいフォルムで換気塔を包み込むデザイン ・駅前広場全体が一体となり、多様な表情を生み出す設え ・今後の活用で多様な使い方が可能な設え 意見交換会での主な意見 ・鉄道換気塔の存在が分からないような形状。 ・圧迫感を感じさせない、やわらかいデザインがよい。 ・木材の場合、経年劣化が気になる。 ・駅舎と連携したカラフルなライトアップ。 ・駅前の-体性には、駅舎との連携が必要。 ・必要最低限でよいので、イベント時の備品スペースがあれば便利。 ・装飾柵の外側にイベント等の宣伝可能な仕組みができればよい。 上記を踏まえた装飾柵のデザイン案を区のホームページで公開しています。 ホームページ内のご意見フォーム、または、お問い合わせ先の拠点整備担当課へ、ご意見・ご感想をお寄せください。 受付期間 令和6年8月30日まで お問い合わせ先 本通信及び北沢デザイン会議について 北沢総合支所街づくり課 電話 03-5478-8073 ファクシミリ03-5478-8019 小田急線上部利用施設等の整備について 北沢総合支所拠点整備担当課 電話 03-5478-8012 ファクシミリ03-5478-8019 〒155-8666 世田谷区北沢2-8-18 北沢タウンホ-ル11階 世田谷区のホ-ムペ-ジでも小田急線上部利用の情報を公開しています。