6ページ 6ページに写真が1点、イラストを5点掲載しています。 あそび3 スイカ割り ルール 案内する人 1 2本の指さし棒を持って、割る人の後ろに立つ。 2 割る人をスイカの方に向ける。 3 体をタッチして歩く方向を教える。 4 割ってほしい場所になったら両肩を2回タッチ! イラスト1:案内する人が両手に指差し棒を持っている。 割る人 1 アイマスクをして棒を持つ。 2 その場で3回まわる。 3 タッチされた体の位置で歩く方向を決める。 4 両肩を2回タッチされたらスイカを割る! イラスト2:割る人がアイマスクをして棒を持っている。 イラスト3:割る人の後ろに案内する人が立っている。 イラスト4:割る人の後ろ姿に、タッチする場所と回数が書かれている。体をタッチして歩く方向を教えよう。 左肩は「左に進む」。右肩は「右に進む」。背中は「前に進む」。両肘は「後ろに戻る」。 両肩を1回タッチすると「止まる」。2回タッチすると「割る」。 イラスト5:案内する人が指差し棒で割る人の肩を2回タッチし、割る人は棒を振り下げている。その下にはスイカがある。 写真1:ワークショップに参加した子どもたちがスイカ割りで遊んでいる。振り下げた棒にあたったスイカ柄のビーチボールが宙に浮いている。案内する人が後ろからそれを覗いている。 遊んでみてどうだった?聞こえない人の声 ・初めて会った人同士なのに、困ったことをどのように解決するか対等に話し合って、素晴らしい遊びになったと思う。世田谷区から日本中に発信して全国に広めたい遊び方だと思う。 ・子どもの頃「だるまさんが転んだ」をするときは、聞こえるみんなに合わせて後ろからついていきながら遊んでいたので、先頭に立って歩いた経験はなかった。みんなと相談し、ルールを変更して交流し、とても楽しめた。 ・姉妹で小さいときにたくさん遊んだが、私だけ聞こえないので、実は周りの雰囲気に合わせて遊んでいた。この遊び方は、人生でこんなに面白いことがあったかというほど楽しかった。 ・ルールを変えたり工夫することで遊べなかった人も遊びに参加できるという考えは、昔からみんなが持っていたと思う。従来のルールに固執する社会が人を作っていたのかもしれない。また、聞こえない人はダンス経験が少ないため、踊り方も教えてほしい。 ・小学生の頃は聞こえる人たちと一緒に生活していた。「はないちもんめ」や「だるまさんが転んだ」などをやったことはあるが声で遊ぶのであまり楽しめなかった。この遊び方は、 子どもに戻りたいと思うほど楽しかった。 ・聞こえない人も楽しめる遊びが増えたことがとても嬉しい。聞こえる、聞こえない、手話ができる、できない関係なく一緒に楽しめることが非常に良かった。 7ページ 7ページに写真が3点掲載しています。 聞こえない友達と遊ぶためにここ、変えてみたらどう? あそび4 はないちもんめ 問題点:歌が聞こえないから、スタートのタイミングや足並みがそろわないよ。 解決方法:リーダーを決めてスタートの合図を出そう!手拍子をすると分かるよね。 問題点:じゃんけんのタイミングがそろわないよ。 解決方法:指で「3・2・1」とやってから、じゃんけんしてみよう。 問題点:だれを選ぶか話し合えないよ。 解決方法:指さしなら選べるね。 全員の名前が書いてあるリストを用意すると、手元で指さしできる! 写真1:ワークショップの参加者が「はないちもんめ」で遊んでいる。それぞれのチームで集まり、手元のリストを指差しながら誰を選ぶか相談している。 心の声:誰にしよう? あそび5 “カニ”さんが歩いた(だるまさんが転んだ) 問題点:「だるまさんが転んだ」の声が聞こえないから、おにがいつ振り返るか分からないね。 解決方法:おにが3回ジャンプしてから振り返ると、動きで分かるね。 問題点:いつ「切った!」をしたか、分からないよ。 解決方法:切ったをせず、おにの肩をタッチしよう! 問題点:おにの「ストップ」の声が聞こえないよ。 解決方法:おにが手を上げたらストップしよう。横向きなら、いつでもおにの方を見られるね。 横向きで動くなら、みんなでカニさんになろう! 写真2:ワークショップの参加者が「カニさんが歩いた」で遊んでいる。おにが振り向いて、みんな横向きで立ち止まっている。全員が人差し指と中指でカニのポーズをしている。 カニのアイコン:みんなカニになった! ポイント:ルールを考える過程も大事だね。周りにいる人はどんな人で、一緒に何かをするにはどうしたら良いか考えてみよう! 松森さんのコメント 写真3:松森果林(まつもりかりん)氏。聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐUDアドバイザー 「手話ができないと、聞こえない人とのコミュニケーションって難しい」と思う方が多いように、聞こえない人達も「聞こえる人とのコミュニケーションって大変」って思います。それは聞こえないからバリアがあるのではなく、コミュニケーション手段が違うからなんですね。  今回のワークショップでは、聞こえることが前提のルールで遊ぶときに取り残されてしまう“聞こえない人”がいることに気づき、どうしたら一緒に遊べるか聞こえない当事者と共に対話をしながら考えました。どんなことに困るのか、どうしたら解決できるのか、実際に遊びながら手話やジェスチャー、筆談など、多様なコミュニケーションを楽しみながらできたのも良かったです。  視点を変えると物事の見方が変わります。視点を増やすと世界もコミュニケーションも広がります。その気づきは、社会が変わる第一歩になります。