令和7年度事業報告 世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」 目次 第一章  事業概要                        第1節 世田谷区ひきこもり施策    1.国の動き                               2.世田谷区の動き    3.ひきこもり相談窓口「リンク」開設までの経緯            第2節 ひきこもり相談窓口「リンク」について              1.「リンク」の相談窓口の流れ 2.支援のネットワーク                        3.リンクの窓口概要 第二章  事業実績  第1節 利用者実績    1. 全体    2.令和7年度の相談者    3.令和7年度の相談で把握できた当事者    4.アウトリーチ件数    5.相談者・当事者利用サービス    6.その他データ  第2節 開催会議・多機関連携    1.ひきこもり支援連絡会    2.就労支援連絡会    3. その他会議  第三章  事業評価  事例報告    1.高齢・ひきこもり・思春期の多様な課題を抱える世帯    2.居室の立ち退きで10数年ぶりに就労につながる    3.物であふれる家に暮らす高齢とひきこもりの母子世帯への支援    4.地域ケア会議を通じて見守り体制を構築    5.多機関協働で本人とのつながり、地域の見守り体制を構築    6.高齢母の入院からひきこもりの子の支援へ  利用者の声 第四章  広報・啓発  第1節 普及啓発活動    1.ひきこもりセミナー    2.「リンク」についての普及啓発  第2節 家族会・当事者会    1.家族会    2.当事者会 第五章  総括 あいさつ     世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」は、開設から4年が経過しました。令和7年4 月1日には、世田谷区役所三軒茶屋分庁舎に移転し、新たな環境で支援を行ってまい りました。移転したことで、メルクマールせたがやとぷらっとホーム世田谷がワンフ ロアになったことで、2機関の連携をより深めることができたことや、安心して相談 ができるように遮音性の高い相談室の設置などの環境面も整備され、双方の専門性を 活かした支援の充実を図ることができました。  一方、相談の中で、ひきこもりの問題は、ひきこもりの当事者の心身の不調や生き づらさに加え、長年の親子間の葛藤、世帯員の高齢化に伴う病気や介護等の問題、年 金生活に移行する中での家計の困窮など、様々な課題が絡み合い、ご本人や家族が安 心できる生活への道のりが容易ではないことを日々実感しています。このように複雑 多岐にわたる相談に対しては、世帯全体として捉え、世田谷区の重層的支援体制整備 事業の多機関協働事業の取り組みを活用して、多機関や地域と連携・協働しながら、 支援体制を構築し、ひきこもり当事者ならびにご家族の支援に、努めてまいります。 今後とも、よろしくお願いいたします。                                             令和8年9月吉日                         ぷらっとホーム世田谷センター長 田邉仁重  令和7年度は、STKハイツから世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階への移転という新し いスタートを迎えました。元々は会議室等として使われていたスペースを改修いただ き、新しく生まれ変わった空間で活動を開始いたしました。これまでSTKハイツにあ った「メルクマールせたがや」「ぷらっとホーム世田谷」「せたがや若者サポートステ ーション」が同じフロアに集約されたことで、さらにスムーズに連携が取れる環境に なりました。 「リンク」は、メルクマールせたがやとぷらっとホーム世田谷の2機関で運営してい る世田谷区のひきこもり相談窓口です。数字などの実績には表れにくい部分ですが、 担当者同士が利用者の方についてこまめに話し合いを重ね、日々の支援に取り組んで います。 引き続き、ぷらっとホーム世田谷をはじめとする各機関と互いに支え合いながら、ひ きこもり等の困難を抱える方が悩みや希望を語り、これからの人生をご自身で決めて いけるようサポートしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。                              令和8年9月吉日                    メルクマールせたがや施設長 廣岡武明 第一章  事業概要 第1節  世田谷区ひきこもり施策 国はこれまで、2001年に「10 代・20 代を中心とした「ひきこもり」をめぐ る地域保健活動のガイドライン」、2010年に「ひきこもりの評価・支援に関するガ イドライン」を策定し、ひきこもり支援についてのガイドラインを示してきたが、20 25年1月に新たに「ひきこもり支援ハンドブック〜寄り添うための羅針盤〜」を発行 した。 このハンドブックでは、支援の対象者を、従来厚生労働省がひきこもりの定義に用い ていた「原則的には6ヵ月以上」のひきこもり状態の期間について、「期間は問わな い」とした。また、目指す姿として、本人やその家族が「自律すること」を目標とし た。 「ひきこもり支援ハンドブック〜寄り添うための羅針盤〜」 (1)ひきこもり支援対象者の考え方  ひきこもりにおける対象者とは、社会的に孤立し、孤独を感じている状態にある人 や、様々な生きづらさを抱えている状態の人となります。それぞれ一人ひとりの状況は 違いますが具体的には、  ★何らかの生きづらさを抱え、生活上の困難を感じている状態にある、  ★家族を含む他者との交流が限定的(希薄)な状態にある、  ★支援を必要とする状態にある、 本人やその家族(世帯)です。また、その状態にある期間は問いません。 (2)ひきこもり支援の目指す姿  ひきこもり支援では、本人やその家族が、自らの意思により、今後の生き方や社会と の関わり方などを決めていくことができる(自律する)ようになることを目標としま す。本人が社会参加を実現することや就労することのみを支援のゴールにはせず、自律 に向かうプロセスとしてとらえることが必要です。  ここで言う自律は、「自身を肯定し、主体的な決定ができる状態」のことを指しま す。 支援する際には、支援者も本人やその家族も、ともに「自律」することができるよう、 互いにプロセスを共有していきます。 「ひきこもり支援ハンドブック〜寄り添うための羅針盤〜」より抜粋 2.世田谷区の動き ■ひきこもり実態把握調査(令和2年6月〜7月実施)    区内の状況を把握し、その傾向や特徴を捉え具体的な支援のあり方を 検討していくことを目的に行った。 〜調査概要〜 ・把握した当事者数319件 ・年齢・地域等に多様な実態がある(何らかの障害を有すると思われている方が少なく ない) ・精神障害またはその疑い56.7% 発達障害またはその疑い29.7% ・長期化(10年以上)した方を支援しているケースが多い37.6% ・複合的課題を抱えている ・同居家族も課題を抱えているなど、家庭内に複数の課題を抱えている ・支援機関へのつなぎに苦慮している:コミュニケーションがとりづらい (会うときも困難。会えるが会話ができない。本人や家族に困り感がない。ひきこもっ ている子のことを話したがらない。)  《調査対象機関》  ・あんしんすこやかセンター  ・総合支所健康づくり課  ・メルクマールせたがや  ・ぷらっとホーム世田谷   ■世田谷区ひきこもり支援に係る基本方針の策定   〜ひきこもり支援に対する基本目標〜  ひきこもりの状態を含む、社会との接点が希薄な方や社会との接点が 持ちづらい状況にある方とその家族が、気軽に相談・支援につながるこ とができ、当事者が自分らしく暮らすことができる地域づくりをめざす。 〜具体的な取り組み〜 ・相談窓口の明確化、支援機関相互の連携強化 ・当事者・家族それぞれの課題やニーズに寄り添った、きめ細やかな支援の充実 ・ひきこもりへの社会的理解及び支援者育成の促進 ■世田谷区基本計画・実施計画 4 〇実施計画(令和6年度〜令和9年度) 〇基本計画(令和6年度〜令和13年度)  向こう8年間に区が重点的に取り組む政策、施策の方向性を明らかにした区政運営の 基本的な指針であり、区の最上位の行政計画。ひきこもり支援の推進は、重点政策4 「誰もが取り残されることなく生き生きと暮らせるための支援の強化」として位置付け ている。 「世田谷区基本計画」より抜粋  基本計画に定めた理念や目標の実現に向けて、中期的な展望に基づき、区としての具 体的な取組みを定めた総合的な行政計画。ひきこもり支援の推進は、施策9−2「地域 生活課題の解決に向けた取組み」として位置付けている。  施策9−2 地域生活課題の解決に向けた取組み  番号4   ひきこもり支援の推進  目的と内容 令和4年(2022年)4月に開設した世田谷ひきこもり相談窓口「リ        ン ク」を中心に、関係機関と連携しながら、ひきこもり等社会との接点        が希薄な方や社会との接点が持ちづらい状況にある方とその家族を支援        し、当事者・家族が自分らしく暮らすことができるよう、ニーズに寄り        添ったきめ細やかな支援に取り組みます。 3.ひきこもり相談窓口「リンク」開設までの経緯 開設までの流れ  世田谷区内で明確な「ひきこもり相談窓口」がない中、以下の各機関が「ひきこもり」 の相談を受けていた。 保健福祉センター健康づくり課 こころや体の健康 ぽーと 地域障害者相談支援センター ぷらっとホーム世田谷 自立相談支援機関 生活全般の相談、家計相談(障害者年金 の手続き、各種債務や滞納整理など)就労相談、セミナー メルクマールせたがや 生きづらさを抱えた若者支援 個別面談(本人及び家族) 居場所機能、出張相談会、家族会、 アウトリーチ、臨床心理士、精神保健福祉 士、専門のスタッフが対応 あんしんすこやかセンター (地域包括支援センター) ※以降、「あんすこ」と表記 当事者会や家族会、区民からの「わかりやすい窓口が必要」との声を受けて、「ひ きこもり相談窓口」の開設検討が始まり、生活全般の困りごとに対応する「ぷらっと ホーム世田谷」(以降「ぷらっとホーム」と表記)と生きづらさを抱える若者の支援 を心理面で対応していた「メルクマールせたがや」(以降「メルクマール」と表記) という2つの機関が一緒に窓口を運営することとなった。  ひきこもりの相談で想定される困りごとをまとめると以下のような図になり、複合的 な課題を抱えている事例が多い。世帯の状況も変化していくため、年齢ごとに対応機関 を分けない窓口のあり方が検討されることとなった。 そして、令和4年4月に両機関の強みを活かした相談窓口「リンク」が開設した。 それぞれの機関が持つ専門性はもちろん、就労準備や居場所などの事業も相談者の希望 や要件に合うものを活用しながら運営を行っている。   令和5年4月には区民公募、区民投票、審査員審査を経てイメージキャラクター「モ ーリ―」が誕生。モーリーの設定は「リンク」の居場所利用者と一緒に考えた。 「モーリー」は癒しの妖精。        普段はモーリーの世界におり、自身も  ひきこもっているが、助けが必要な人  がいるとやってくる。  そして、話をじっくり聞いてくれる。  疲れてしまった時は、モーリー界の家 に戻って行くよ。 ひきこもり相談窓口「リンク」 キャラクター「モ−リー」 第2節  ひきこもり相談窓口「リンク」について 1.「リンク」の相談窓口の流れ それぞれの視点で強みを活かし、リンクの運営母体となって支援を行っている �@当事者、区内家族のみならず、区内に当事者がいる区外家族や関係機関からの相談も受け  つけている。 �A相談受付はぷらっとホーム世田谷(以下、「ぷらっとホーム」という。)が窓口。電話、メ  ール、ホームページの問い合わせフォーマットにて相談を受付、概要を聞いた上でメルク  マールせたがや(以下、「メルクマール」という。)と相談日の調整を行う。メールのみ  で、しばらくやりとりをする場合もあり。 �Bインテーク面談はぷらっとホーム、メルクマールの2名体制で行う。主にインテークはメ  ルクマールのスタッフが聞き取りを行うが、経済的な面を含めた生活面はぷらっとホーム  のスタッフが確認をする。 �C毎週1回、前週に受けた新規案件すべてを区の生活福祉課担当者、「リンク」に関わるぷら  っとホーム、メルクマールのすべての担当者が集まる「リンク検討会」で今後の支援方針  を確認し検討する。 �Dリンク検討会にて、当事者が若年で生活面での不安がないケースはメルクマールが支援を  行い、生活面での緊急対応が必要な場合はぷらっとホームがメインで支援を行う。9割方  はぷらっとホーム、メルクマールのスタッフが協働して関わる「リンク」ケースである。 �E支援経過によるプラン策定や終結の確認、モニタリングについては年4回ほど行う「重層  的支援会議」で話し合う。多機関での検討や協働が必要な困難ケースは、「支援会議」を開  催して多機関が情報共有および検討を行う。 �F支援は前述の図のように多機関が協働しながら支援を継続していく。 → ぷらっとホーム世田谷とメルクマールせたがやの機能 〜 ぷらっとホーム世??とメルクマールせたがやの機能 ? 2.支援のネットワーク  「リンク」では、相談者ごとに、世帯が抱える困りごとへの対応や、本人・家族が望む生き方の 実現に向け、関係機関がそれぞれの強みを活かして協力しながらサポートしていく体制を作って いる。 3.「リンク」窓口概要 【窓口受付曜日・時間】 月曜日から金曜日(祝日、年末年始は除く)9時〜17時 【対象者】 年齢問わず。当事者、家族、関係者、関係機関 【リンク担当者】 ぷらっとホーム世田谷4名、メルクマールせたがや4名 第二章  事業実績 第1節  利用者実績 �T.全体    �@問い合わせ件数   令和7年度に問い合わせがあった件数(相談につながっていない件数を含む)     全体の問い合わせ件数は128件。昨年度168件より24%減となった。     相談割合は、本人が全体の29%(23%)と増加し、一方で家族が 56%(60%)と減少した。ひきこもりの本人に窓口が認知され、直接相談す ることが増えたと考えられる。  相談方法は、全体で電話が77%(84%)、メールは16%(13%)、直来が 7%(3%)と直来の割合が増えている。※( )内は昨年度数値 方 法4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月小計合計 電話 本 人9 3 2 1 1 2 2 3 3 2 2 2 32 99 家 族4 3 3 4 3 7 6 6 3 4 4 2 49 関係者0 5 2 2 1 0 2 2 1 0 2 1 18 その他0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 メール 本 人0 0 0 0 2 0 0 0 0 1 0 0 3 家20 族6 1 2 0 2 0 1 2 0 2 1 0 17 関係者0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 直来 本 人2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 9 家 族0 1 0 2 1 2 0 0 0 0 0 0 6 合計21 13 9 9 10 11 11 13 7 9 9 6 128 �A受入れ件数(地域別)  インテーク・相談につながった件数     今年度新規受入れ件数は99件。ひきこもり当事者の相談が 例年に 比べて多く、インテークに至るまで、丁寧に関係構     築を行った。 支所継続者4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月 R7年度 受入合計 累計 世田谷110 1 2 1 1 3 4 1 5 4 7 4 3 36 146 北沢61 4 0 1 2 0 2 1 1 2 3 0 1 17 78 玉川74 1 2 3 0 1 0 2 0 0 2 0 3 14 88 砧66 0 2 0 2 4 0 3 1 0 4 0 2 18 84 烏山53 3 0 2 1 1 1 1 3 0 1 0 1 14 67 合計364 9 6 7 1 9 7 8 10 6 17 4 10 99 463 �B相談・支援の実績(のべ数) 方 法4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月合計 面 談142 97 96 78 79 77 74 102 123 106 79 126 1,179 オンライン面談0 1 1 2 0 1 1 1 3 0 0 0 10 メール60 43 26 38 40 31 23 38 56 54 56 40 505 電話73 49 61 68 71 47 40 37 50 68 81 108 753 合計275 190 184 186 190 156 138 178 232 228 216 274 2,447     相談・支援の実績(のべ数)は、2,447件と昨年の2,708件より約1割減少した。新規受入れケースが増える 一方で、相談から3年、4年が経ち本人とつながることができていないケースでは、親子関係が膠着状態とな り、変化が感じられず、面談が遠のいてしまったり、当面の見守りに入るケースも出てきたことが相談・支 援の件数の減少につながったと考えられる。多くの相談・支援は、変化が乏しく長期戦となるため、世帯 のフェーズに合わせて、多機関や地域の見守りとの継続的な連携により、世帯を支援していく必要がある。 2.令和7年度の相談者    �@性別と年齢 �A相談のきっかけ 1)来所した当事者 ※「継続者」:令和4年度〜令和6年度に来所した当事者で、令和7年度も支援を継続した者 N=43 ※その他関係機関:医療機関、家族会等を含む N=43 13     今年度来所した当事者の性別は、前年度と変わらず男性     60%、女性40%で男性が優位だった。当事者の年代は、 多い順に、30代、40代、20代となっている。昨年に続き30代 が最も多く、他の年代は、年により変化している。     「家族親せき・知人」が最も多くなっている。相談につながる      上で家族等の身近な人の存在が大きいことが示された。 主訴/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 将来の不安1 3 3 6 4 0 0 17 お金の不安0 3 3 5 5 1 1 18 就労0 5 5 8 4 3 1 26 病気0 0 4 2 2 0 0 8 社会とのかかわり方0 3 6 3 3 2 1 18 環境0 0 2 1 1 0 0 4 その他0 1 2 0 0 2 0 5 合計1 15 25 25 19 8 3 96 要因/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 学校0 1 1 0 0 1 0 3 いじめ0 0 2 0 1 0 0 3 家庭1 3 0 1 1 0 0 6 就職活動0 0 1 2 1 1 0 5 仕事0 1 7 3 2 1 0 14 恋愛0 0 0 0 1 0 0 1 希死念慮0 1 0 0 0 0 0 1 疾患0 2 2 3 2 2 0 11 アルコール0 0 0 0 0 1 0 1 介護0 0 0 0 0 0 0 0 その他0 2 0 1 1 1 0 5 合計1 10 13 10 9 7 0 50 �Cひきこもり要因 ※複数回答 �B相談主訴(のべ数) ※複数回答N=43 ※その他:ギャンブル依存など N=43 14     昨年度と同様、「就労」が最も多く、次     いで「お金の不安」、「社会との関わり     方」となっている。     ひきこもりに関する要因では、「仕事」や     「疾患」に関する課題が多く、「家庭」に関 する相談も見られる。 期間/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 6ヵ月未満0 0 1 0 1 1 0 3 6ヵ月〜1年未満0 0 0 1 0 0 0 1 1年〜5年未満0 3 4 1 0 0 0 8 5年〜10年未満0 1 3 3 0 1 0 8 10年以上0 1 1 2 1 1 0 6 20年以上0 0 2 0 1 0 0 3 30年以上0 0 0 0 3 1 0 4 ひきこもりなし1 2 1 0 1 0 0 5 不明0 1 0 2 0 1 1 5 合計1 8 12 9 7 5 1 43 期間/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 リンク0 8 11 9 5 5 1 39 ぷらっとホーム0 0 1 0 2 0 0 3 メルクマール1 0 0 0 0 0 0 1 保留・相談のみ0 0 0 0 0 0 0 0 合計1 8 12 9 7 5 1 43 �Dひきこもり期間 N=43 ※ひきこもりなし:外出はするものの、社会とつながりがない状態をいう �E当事者年齢別 / 支援機関属性N=43 15    「1年〜5年未満」、「5年〜10年未満」が8名となってい     る。30代で2名、50代3名、60代1名は、年齢の半分の期 間をひきこもって過ごしている。一方ひきこもり期間はない が、社会とのつながりがなく孤立している方5名を受け入れた。     「リンク」では、メルクマールが心理面、ぷらっとホームが生活面を担当し、両 面から支援している。インテークアセスメントの結果、心理面中心でメルクマール 1件、生活面中心でぷらっとホーム3件を各々単独で支援した。 前後/機関 保健福祉課 あんすこ 生活支援課 子ども家庭支援センター 健康づくり課 ぽーと 警察 保健センター 地域社協事務所 ハローワーク 若者サポートステーション 福祉サービス 医療機関 メルクマール 介入前 3 4 2 0 1 0 1 0 0 2 0 2 8 2 介入後 0 1 2 0 3 2 1 0 1 8 1 2 7 1 有無/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 あり1 4 10 1 2 3 0 21 なし0 4 1 7 5 2 0 19 不明0 0 1 1 0 0 1 3 合計1 8 12 9 7 5 1 43 障害者手帳2 愛の手帳 障害年金1 障害年金 性別/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 男0 0 0 0 0 0 0 0 女0 1 1 0 0 0 0 2 �H「リンク」支援後の制度対応のサポート �G医療受診の有無 �Fつながっている機関 (介入前/介入後)  b)生活保護   a)制度対応(生活保護以外) ※上記以外に介入後つながった機関 : 就労移行事業所、グループホーム、障害就労支援事業所 N=43 N=43 16     「医療機関」が介    入前8件、介入後 7件と多くなっており、 医療を必要とする方が多 いことを表している。介 入後に「ハローワーク」 に8 件がつながってお り、「就労」への関心が 高いといえる。    生活自立のために、福祉制度 を含む社会保障制度の利用が欠 かせない。利用にあたり、必要に応 じて、医療機関の受診、障害者手帳 や生活保護の申請手続きの同行支援 を行った。 属性/年代30代以下40代50代60代70代80代以上不明合計 親(区内) 0 3 4 8 10 7 0 32 親(区外) 0 0 2 2 0 0 1 5 兄弟姉妹(区内) 4 0 3 2 0 0 0 9 兄弟姉妹(区外) 1 1 3 0 1 0 0 6 その他親族1 0 1 0 2 0 0 4 合計6 4 13 12 13 7 1 56 属性/年代10代20代30代40代50代60代以上不明合計 親(区内) 6 1 12 9 3 1 0 32 親(区外) 0 3 1 1 0 0 0 5 兄弟姉妹(区内) 0 0 2 2 4 1 0 9 兄弟姉妹(区外) 0 1 0 2 2 1 0 6 その他親族1 0 1 1 0 1 0 4 合計7 5 16 15 9 4 0 56 �@来所者の属性と年齢 2)家族・親族 �A当事者年齢別 / 相談者属性 N=56 N=56 17    親・兄弟姉妹・親族からの相談は56件で、相談全体の57%だった。属性では、親(区内・区外含む)が    66%を占めている。相談件数を年代別にみると、50代、70代が各13件で最も多く、次いで60代が12件    となっている。80代以上も7件みられた。    相談対象の当事者の年齢は、30代、40代が多い。10代〜30代(若者)と40代以降(中高年)の件数    が半々となった。当事者の年齢は、広く分布している。  媒体/年代30代以下40代50代60代70代80代以上不明合計 区報・チラシ0 0 0 1 0 0 0 1 インターネット2 3 4 4 2 1 1 17 家族親せき・知人2 0 4 5 2 2 0 15 あんしんすこやかセ ンター 0 0 0 0 4 2 0 6 区役所各所管1 1 2 1 0 1 0 6 メルクマール0 0 0 0 1 0 0 1 ぷらっとホーム0 0 0 0 3 0 0 3 その他関係機関1 0 0 0 0 1 0 2 その他0 0 3 1 1 0 0 5 合計6 4 13 12 13 7 1 56 主訴/年代30代以下40代50代60代70代80代以上不明合計 将来の不安2 2 4 5 7 3 0 23 お金の不安1 0 4 1 1 2 1 10 就労4 0 1 6 5 2 1 19 病気1 0 1 1 3 0 0 6 社会とのかかわり方4 2 4 7 5 2 0 24 環境0 0 1 0 0 1 0 2 本人とのかかわり方3 3 5 9 7 4 0 31 その他1 1 1 0 0 0 0 3 合計16 8 21 29 28 14 2 118 �B相談のきっかけ �C相談の主訴 ※複数回答 N=56 18    「インターネット」30%、「家族親せき・知人」26%、「あん    しんすこやかセンター」等、関係機関は32%。人を介した情    報提供がきっかけになっている。    主訴は、「本人とのかかわり方」、「社会とのかかわり方」、「将来    の不安」の順となっている。親が本人とのコミュニケーション の取り方や子どもの将来の生活を心配する内容となっている。 機関30代40代50代60代70代80代合計 区役所 保健福祉課0 0 2 0 0 0 2 健康づくり課0 0 0 0 0 0 0 生活支援課1 1 0 0 0 1 3 子ども家庭支援センター0 0 0 0 0 0 0 その他0 0 0 0 0 0 0 地域 あんしんすこやかセンター0 1 0 2 3 2 8 ぽーと0 0 0 1 0 0 1 地域社協事務所0 0 0 0 0 0 0 その他0 0 0 0 0 0 0 3)関係機関からの相談 ※10代、20代は実績なし。 19    関係機関の中では、地域の福祉の相談窓口を担う「あんしんすこやかセンター」からの相談が多く、8件とな    っている。家族・親族が高齢期に入り、身近な相談窓口である「あんしんすこやかセンター」から相談が入る    傾向が見られた。 性別/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 男6 9 15 21 8 7 1 67 女2 4 13 3 8 2 0 32 その他0 0 0 0 0 0 0 0 合計8 13 28 24 16 9 1 99 期間/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 6ヵ月未満1 1 2 1 1 2 0 8 6ヵ月〜1年未満2 0 2 1 0 0 0 5 1年〜5年未満2 5 9 3 2 0 0 21 5年〜10年未満1 1 5 3 1 1 0 12 10年以上0 1 6 5 3 1 0 16 20年以上0 0 2 4 3 2 0 11 30年以上0 0 0 1 4 1 0 6 ひきこもりなし2 3 1 1 1 1 0 9 不明0 2 1 5 1 1 1 11 合計8 13 28 24 16 9 1 99 �@性別と年齢 3.令和7年度の相談で把握できた当事者    �Aひきこもり期間 N=99 N=99 20    「リンク」で把握した当事者は、99名。うち、男性が約7割を占めてい    る。30代、50代は差異がないが、40代は9割弱が男性となっている。    ひきこもり期間は、「1年〜5年未満」が多く21名。20年以上11 名、30年以上6名となっている。人生の半分をひきこもって生活 している方が30代で2名、40代で5名、50代で4名、60代で1名となっ ている。社会から孤立していた期間が長いほど、社会とのつながり直 しに時間がかかっている。 期間/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 リンク6 13 27 22 12 9 1 90 ぷらっとホーム0 0 1 0 3 0 0 4 メルクマール2 0 0 0 0 0 0 2 保留・相談のみ0 0 0 2 1 0 0 3 合計8 13 28 24 16 1 99 �C当事者年齢別/支援機関属性 N=99 21 有無/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 あり6 7 20 7 3 5 0 48 なし2 5 7 13 11 4 0 42 不明0 1 1 4 2 0 1 9 合計8 13 28 24 16 9 1 99 �B医療受診の有無N=99 診断名(参考)  自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、うつ病、心的外傷後ストレス症(PTSD)、 適応反応症、双極症、知的発達症、てんかん、統合失調症、 潰瘍性大腸炎  リンクが把握した当事者(来所した当事者を含む)の中で、「受診あり」の割合は48%で、「受診なし」とほぼ同率であった。 「受診なし」の当事者の声からは、心身の不調を訴えながらも医療の必要性を自覚していないことや、医療機関受診のハードルの高さ、費用負担などが要因として考えられる。  毎週行う「リンク検討会」の結果、9割が「リンク」ケースとなっている。中でも「ぷらっとホーム」単独のケースは、生活費や住まいの確保など、緊急で生活課題の解決が必要なケース、 「メルクマール」単独のケースは、生活環境は安定しているものの、心の課題に専門的な寄り添いが必要なケースとなっている。 内容/対象者本人家族合計 訪問75 13 88 同行支援145 9 154 合計220 22 242 対応者内訳件数 リンク95 ぷらっとホームのみ129 メルクマールのみ18 合計242 参加 者年 代 4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月合計 20代0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 30代1 1 2 2 2 2 2 1 1 0 3 2 19 40代2 2 2 2 1 1 1 1 1 2 2 3 20 50代1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 1 1 14 60代 以上 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 合計4 4 5 6 4 4 4 3 4 4 6 7 55 4.アウトリーチ件数   5.相談者・当事者利用サービス 1)むすびば / 居場所利用状況 ※訪問内容:外出困難者への新規、継続面談、居住環境確認、訪問診療立ち合い、食料支援など ※同行内容:区役所等の行政手続き、年金事務所、保健センター・心身障害者福祉センター・  ぽーと・あんしんすこやかセンターの相談、医療機関、転宅に伴う内見、福祉サービス事業者  等を当事者が利用する際の同行など 22 ※毎月1回、第2金曜日の午後、メルクマールの活動ルームでメルクマールのスタッフが運営 ※サイコロトークで、季節の話題や趣味、関心事などについて話し、最後は感想をシェアする。    来所での相談が難しい方へは、訪問して面談を行 った。相談者の家族が高齢の場合は、あんしんす こやかセンターで面談を行うこともある。今年度は、当 事者と受診や制度の申請などの同行支援が増え、アウト リーチ件数は、242件(昨年度224件)となった。    集団の中で不安な思いをした方もいるた    め、支援者が配慮をする中で、他者と同 じ空間で過ごし、会話をすることで、コミュニ ケーションを経験する。 支援内容4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月合計 就労準備0 1 0 0 1 0 0 0 4 0 0 0 6 就労訓練0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 就労支援0 4 0 0 2 3 3 3 2 1 2 1 21 転宅支援0 1 0 1 2 0 1 0 4 1 0 0 10 作業療法士0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 保健師相談0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 社労士相談1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 3 FP相談0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 法テラス0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 3 日常生活支援アド バイザー0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 医療連携件数27 内訳) 面談 当事者8 家族1 事例相談職員18 アウトリーチ2 職員対象勉強会6 2)ぷらっとホーム事業利用状況 3)医療連携 ※就労支援は就労支援事業者�潟pソナに繋いだケースをカウント ※月1回、13時〜16時 ※アウトリーチは、本人宅への訪問 ※外出困難な当事者のため、社協本部(成城/10月)、烏山地域社協事務所(3月)出張相談実施。 ※職員対象勉強会は、ぷらっとホーム、メルクマール職員対象 ※勉強会テーマ:ゲーム依存症、精神症状の診方、統合失調症・うつ・双極症、  自閉スペクトラム症/注意欠如・多動症、摂食障害、パーソナリティ症 23    医療相談(本人)8名の診断 内訳 )  自閉スペクトラム症 3   注意欠如・多動症    2   心的外傷後ストレス症 1   パニック症       1   遷延性悲嘆症     1 =医師より=  「ひきこもりの維持要因として精神疾患が疑われる場合、精神科医が多職種チームに加わることは、支援の多角的 アセスメントと深みのある介入に貢献できると考えています。特に医療機関とのつながりを持てない当事者に対し、 医療相談は、生活に近い場所でさりげなく医療と出会う機会を提供します。精神科医による丁寧な診立てと治療法の 説明によって、当事者の医療へのスティグマを軽減し、社会復帰を促進する可能性があります。」 期間/年代10代20代30代40代50代60代不明合計 1年未満1 2 2 0 1 1 0 7 1年0 0 4 0 2 0 0 6 2年0 0 0 1 0 0 0 1 3年0 0 1 0 0 0 0 1 合計1 2 7 1 3 1 0 15 属性/年代30代40代50代60代70代80代合計 親(区内) 0 0 2 5 2 1 10 親(区外) 0 0 1 0 0 1 2 兄弟姉妹(区内) 0 0 0 1 0 0 1 兄弟姉妹(区外) 0 0 1 0 0 0 1 その他親族1 0 0 0 0 0 1 合計1 0 4 6 2 2 15 把握した当事者件数内、当事者がつながった件数割合 43 15 約35% 6.その他データ 1)家族・親族等の相談をきっかけに本人が支援につながったケース �@家族・親族等の相談から本人がつながったケース/   つながるまでの期間 〇家族・親族の年代と属性 N=15 ※当事者の申請をきっかけに親相談が始まった案件は、別に2件あった 24    家族相談から15人 の当事者がつながっ た。つながるまでは、概ね1 年かかっている。最長では3 年もの期間を要している。 25 �A区外からつながったケース  区外在住の家族や親せきなどから、区内在住の当事者の相談があった。また、区内在住の家族 から区外の当事者についての相談もあった。家族が当事者に対して遠方から金銭的な援助を続け て来たが、自分たちの生活維持が難しくなっていること、子どもに対して連絡を取ろうとしても なかなか通じなかったり、まったく連絡が取れないといった内容が多かった。 ?当事者が区内で親等が区外  44件 内訳)  東京都内(区外)  20件  神奈川県 5件  千葉県  2件  埼玉県  2件  北海道、宮城県、福島県、新潟県、  群馬県、茨城県、岐阜県、三重県  大阪府、香川県、徳島県、岡山県、  鳥取県、鹿児島県、上海市 各1件 ?当事者が区外で親等が区内   3件 内訳)  東京都内(区外)、神奈川県、千葉県   各1件 期間/年代10代20代30代40代50代60代合計 男0 1 4 1 2 1 9 女1 1 3 0 1 0 6 その他0 0 0 0 0 0 0 合計1 2 7 1 3 1 15 〇当事者の年代と性別 属性/年代10代20代30代40代50代60代70代不明合計 本人2 14 9 4 13 3 0 0 45 親(区内) 4 15 8 1 7 1 0 1 37 親(区外) 0 3 1 3 0 0 0 0 7 兄弟姉妹(区内) 0 0 2 4 4 1 1 0 12 兄弟姉妹(区外) 0 0 0 0 1 0 0 0 1 その他親族0 0 0 1 1 0 0 0 2 関係機関1 0 0 0 0 1 0 0 2 合計7 32 20 13 26 6 1 1 106 属性/理由課題解決他機関対応区外転居生活保護受給その他合計 本人16 7 8 5 10 46 親(区内) 11 14 3 0 9 37 親(区外) 3 0 1 2 0 6 兄弟姉妹(区内) 8 1 0 0 3 12 兄弟姉妹(区外) 0 1 0 0 0 1 その他親族0 0 0 0 2 2 関係機関1 0 0 0 1 2 合計39 23 12 7 25 106 2)令和7年度に終結したケース �@終結ケースの属性と対象者の年代 �A終結ケースの属性と終結理由 N=106 N=106 26    令和7年度の終結ケースは106件。内訳は、生活面の「課題解決」で終了したケース39件、病気や障害等     の確定により福祉サービスやひきこもり当事者とつながるまでの間を地域の見守りにつなぐなど「他機関 対応」「生活保護受給」となったケース30件、「区外転居」12件となった。「その他」25件は、相談者の家族や当事 者と連絡が取れなくなったケースとなっている。 第2節 開催会議・多機関連携 回内容参加機関参加者数 第 1 回 ・ぷらっとホーム世田谷の就労支援に  ついて  統括キャリアカウンセラー  津島 俊光氏(株式会社パソナ) ・雇用につながった事業所からの報告   社会福祉法人奉優会 優っくり     グループホーム下馬  事業責任者 坂井 菜々美氏 ・超短時間雇用モデルについて  東京大学先端科学技術研究センター  特任助教 松清 あゆみ氏   総合支所保健福祉センター 生活支援 課、保健福祉課(地域支援)、健康づく り課、子ども・若者部子ども家庭課、児 童館、障害福祉部障害保健福祉課、高齢 福祉部介護予防・地域支援課、保健福祉 政策部生活福祉課、メルクマールせたが や、東京都立松沢病院、あんしんすこや かセンター、成年後見センター、世田谷 区基幹相談支援センター、地域障害者相 談支援センター「ぽーと」、ヤングケア ラー協会、世田谷区社会福祉協議会、保 健センター、居宅介護支援事業者 19 第 2 回 ・本人特性に応じた仕事の切り出し  〜精神障害者が利用するB型・A型   事業所の実践から〜  社会福祉法人はる 社会就労センタ   ーパイ焼き窯  サービス管理責任者          安藤 亜由美氏 ・祖師谷保育園超短時間雇用モデル  への取り組み(試行実施経過報告)  社会福祉法人雲柱社  エリアマネジャー  祖師谷保育園副園長 吉岡 恵氏   24 28 ※ 令和7年度から、就労支援を行う関係機関が情報共有及び意見交換等により区の就労支援施策を推進することを   目的として開催。 2. 就労支援連絡会   テーマ: 障害者雇用について 開催日: 第1回 令和7年9月18日(木)14:00〜16:00      第2回 令和8年1月22日(木)14:00〜16:00 会 場: 三茶しゃれなあどホール スワン・ビーナス  【第1回就労支援連絡会】  障害者雇用では、法定雇用率の達成、企業と求職者のマッチング、採用後の定着が課題となってい   る。短時間勤務や職場体験、業務の見える化、支援員の同行などを活用し、安心して働ける環境づ  くり等について話し合った。 【第2回就労支援連絡会】  B型・A型事業所の精神障害者一人ひとりの特性に合った仕事の切り出し、保育園での超短時間雇用  モデルの取り組みの報告を受け、今後の取り組みを話し合った。 会議/月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月計 �@リンク検討会4 4 4 5 4 4 5 4 4 4 4 4 50 �A重層的支援会議0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 4 �B支援会議0 1 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 5 �A重層的支援会議 構成員:区生活福祉課、メルクマールせたがや、ぷらっとホーム世田谷の担当者 開催日:3か月毎(年4回) 15:00〜17:00 内 容:支援プランの作成、モニタリング、終結の確認と決定を行う。 �B支援会議 構成員:区生活福祉課、メルクマールせたがや、ぷらっとホーム世田谷の担当者と世帯に関わる関     係機関 開催日:随時 内 容:複合的な課題を抱え、複数の機関の連携・協働が必要な世帯に対し、情報共有と支援方針     及び実際の支援について協議を行う。社会福祉法第106条に基づき、参加者に守秘義務を     課して行う。 29 3.その他会議 構成員:区生活福祉課、メルクマールせたがや、ぷらっとホーム世田谷の担当者 開催日:毎週木曜日10:15〜11:45 内 容:新規受入ケースの検討・支援方針の確認、継続ケースの介入経過の共有や支援方針検討、     アウトリーチ、多機関との協働の共有を行う。 �@リンク検討会 会議開催件数 支援会議で検討された当事者の年齢 30代 1件 / 40代 1件 / 50代 2件/ 70代 1件 支援会議で検討された世帯の状況 単身世帯、8050世帯、7040世帯、ひとり親・多子世帯、3世代同居世帯 各1 主な連携機関 保健福祉センター 生活支援課/保健福祉課/健康づくり課/子ども家庭支援課、生活福祉課、子ど も・家庭支援課、障害地域生活課、児童相談所、まちづくりセンター、児童館、教育総合センタ ー、あんしんすこやかセンター、地域障害者相談支援センター、介護事業所、成年後見センター、 若者サポートステーション、学校、民生委員・児童委員、地域社協事務所、警察、医療機関 第三章  事業評価 30 関係機関 あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター、以下「あんす こ」という)、保健福祉課、健康づくり課、子ども家庭支援センタ ー、ヤングケアラーコーディネーター(以下、「YCC」という。)、ス クールカウンセラー 支援までの経過 次女が学校で体調を崩したことをきっかけに、次女から家庭環境を 聞いたスクールカウンセラーが事態の重大さを認識し、区関係機関 に対応の依頼があった。 支援開始後の展開 長女:両親に健康づくり課の医療相談を勧め、本人の通院を促し、 日常生活に影響を及ぼすこだわりの要因や対処方法を探った。 次女:YCCが定期的に面談を行い、自分が思う学生生活が過ごせるよ うに支援をする。 両親:老後の生活費用に加え、長女の親亡き後の生活費の確保や、 次女の大学進学の費用など、経済的な見通しを立てるため、「リン ク」で家計支援を行う。父の体調面はあんすこが見守る。  高齢の親に代わり、ひきこもりの長女が、家事を率先して行っている。家事の手順や方法 にこだわりが強く、手順が変わると最初からやり直すほど。作業に時間が掛るため、家族の 食事時間が夜遅くなるなど、世帯全員が、長女のスケジュールに合わせて生活をしている。 高校生の次女は、自身が望む生活のペースで過ごすことができず、学業にも影響が出始め、 辛さを感じている。高齢の両親は、心身の不調もあり、子どもたちの課題に対応することが 難しくなってきている。 <コメント>  長女の課題を世帯内で抱えてきたが、次女の学校関係者から区関係機関に相談が入った ことで、複合的な課題を持つ世帯について、高齢、障害、子ども、ひきこもり等に関する 多機関が集まり、情報共有と役割分担をすることができた。その上で、今後は、定期的に 情報共有を行いながら支援を進めていくことになる。 1 . 高齢・ ひきこもり・ 思春期の多様な課題を抱える   世帯 70代父 認知機能の衰えが 気になる 60代母 30代長女10代次女 事例報告 31 関係機関 ハローワーク、メンタルクリニック、 住まいサポートセンター(区の住まいに関する相談窓口) 支援までの経過 高校卒業後に上京。その後アルバイトを経て就職。以来30年間で10 社近くの転職。50代前半に退職した後は就労せず、貯金や退職金で 暮らす。社会とのつながりは、インターネットの交流サイトに限 定。賃貸物件の建て替えのための転居が必要となり、求職活動のた め訪れたハローワークで「リンク」を紹介される。 支援開始後の展開 賃貸物件の退去期限が決まっていたため、住まいサポートセンター を利用して賃貸物件を探し、契約となった。同時期に、パソナを通 じて求職活動を開始。また、昔から気になっていた自分の発達特性 を把握するために、メンタルクリニックに通院し、障害者手帳の取 得に至った。本人の目標が、住居探しと仕事探しから、「リンク」の 担当相談員以外で定期的に会える人を見つけることに変化する。地 域の居場所や「リンク」主催の居場所「むすびば」にも参加。人と の関わりが苦手であったが、求職活動を経て就職が決まった。  長年居住していた賃貸物件建て替えにより、物件探しのため不動産会社に相談したとこ ろ、「就労実態がないと物件紹介が難しい」と言われ、求職活動のために出向いたハロー ワークで、「リンク」を紹介されたケース。 <コメント>  転宅支援から就労支援、居場所支援、医療受診など、多岐にわたる関係機関の協力を得 て、生活課題に応じた関係機関の利用を広げていったケース。本人は各機関で相談する中 で、自身が知らない知識を手に入れられることや、福祉制度の活用などのメリットがある ことに気づいていった。依然として、人との関わりに課題はあるが、意欲的に生活改善に 取り組んでいる。今後、就労の定着支援と並行し、本人がつながれる場所を地域で見つけ ていく予定である。 2 . 居室の立ち退きで1 0 数年ぶりに就労につながる 父15年前 死亡 80代母 地方で 一人暮らし 60代兄 他県居住 60代 高校卒業後上京 以後一人暮らし 32 関係機関ぷらっとホーム就労支援担当、あんすこ、保健福祉課地域支援、生 活支援課、健康づくり課、警察、成年後見センター、都住宅部局 支援までの経過  母から、娘への対応や生活の大変さについて、「リンク」に相談が 入るが、母自身の認知機能低下が懸念される状況であった。同時 期、母への暴力について、娘自ら警察に通報。母の認知機能が落 ち、娘が望むような対応を得られないことへの怒りから暴力に至っ ていた。高齢者虐待対応ケア会議では、高齢者虐待疑いとなり母の 支援が開始。当初、娘は支援者を警戒し、やりとりが難しかったた め、娘や世帯全体の困りごとに目を向け、介入の切り口を探った。 支援開始後の展開  母への支援に関しては、役所での定期面談を通じて家計状況や身 体状況を把握していった。介護認定を受け、後見人制度も利用でき るようにサポートしていった。娘への支援に関しては、母への生活 状況の聞き取りから、十分に食事が摂れていない状況がわかり、「リ ンク」の連絡先を記したメモを添えて食料支援を開始。その後、娘 の警戒心が緩み、母の認知機能低下について「リンク」に相談が入 るようになった。徐々に関係づくりを進め、今後の生活のために家 計相談、住環境整備、精神科受診の検討等の方向性を共有していっ た。また、高齢者虐待対応ケア会議では、娘と母の状況が各支援機 関に随時伝わるように調整が図られ、緊急時の対応方法や母や娘か ら聴取しにくい情報も共有し、多機関協働の円滑化を目指した。  高校卒業以降、長年ひきこもる娘と同居する母からの相談。娘は、収集癖があり、居室 には物が溢れ、室内の移動にも不自由する状態。 母から娘への対応や生活の大変さにつ いて「リンク」に相談が入るが、母自身の認知機能の低下も懸念された。同時期、娘から 母への暴力を機に、高齢者虐待に絡むひきこもりのケースとして、高齢者虐待対応ケア会 議に「リンク」が参加することになる。 <コメント>  元々の相談者である高齢の母の認知機能が衰え、母子2人の生活維持が難しくなってき た世帯。母からの相談では相談対象者であったひきこもりの娘が、母の認知機能低下に伴 い、母対応の相談者として支援機関とつながった。母子それぞれに必要な支援を進めてい く展開となった。 3 . 物であふれる家に暮らす高齢とひきこもりの母子  世帯への支援 父20年前 死亡 80代母 同居 50代長女 高校卒業後からほぼ 就労せずひきこもり 33 関係機関保健福祉課、あんすこ、地域障害者生活支援センター「ぽーと」(以 下、「ぽーと」という)、居宅介護支援事業所 支援までの経過 長女は高校卒業後、就職したが半年で退職し、ひきこもるようにな った。必要時の近隣外出は可能。父存命時は介護を担い、家族関係 も良好。母があんすこの勧めで「リンク」につながり、あんすこで の継続面談を開始。長女・長男の様子を確認。 支援開始後の展開 母の認知機能の低下が顕著になったため、「リンク」とあんすこで自 宅訪問を開始。当初、長女は姿を見せなかったが、声かけを続ける ことで、面談の最後に顔を出すようになった。長女には、母の困り ごと解消への協力を仰ぎながら関係づくりを進めた。また、長男は 病状も安定し家事を一部担っているが、買い物は母担当で、母によ る日常的なサポートにより安定した状況と見受けられた。 長女の話から、パソコンで動画を観るのが趣味だとわかった。「パソ コンを購入したいから働きたい」との希望が聞かれたため、「リン ク」来所を促し就労支援を開始。「リンク」は就労支援担当者との面 談に同席し、今後の生活や働き方について話し合った。その後、就 労が決定したため、今後は定着支援を行っていく。 その他、長男から今後の生活への希望を聞き取り、生活に反映でき るよう、ぽーとの関わりも始まっている。  高齢で認知機能低下が進む母、ひきこもりの長女、障害のある長男が同居する8050世帯 に、近い将来の生活状況への懸念から地域ケア会議が開催され、「リンク」に参加要請が あった。自宅訪問の開始後に長男と長女に出会え、それぞれが発揮しうる力や、今後の生 活への希望の把握に努めた。長女の就労希望が判明し、就労支援が開始され就労が決ま る。長男支援の強化や母なき後の生活検討も進めている。 <コメント>  8050世帯に、あんすこ開催の地域ケア会議から当事者につながり、多機関協働の支援が 行われたケースである。あんすこが高齢者支援の観点にとどまらず、世帯全体の状況に着 目し、近い将来、世帯に生じる生活上の危機を懸念し、ひきこもりの長女への関わりを念 頭に「リンク」に声かけをしたことを機に、上記のような様々な動きが生まれた。母・長 男・長女それぞれの支援者として、あんすこ・ぽーと・「リンク」が関わることで、幅広 い視点で世帯状況を共有した上で役割分担ができた。今後は、母なき後のきょうだい2人 の生活を見据えた支援も求められてくる。 4 . 地域ケア会議を通じて見守り体制を構築 父3年前 死亡 80代母 40代長女 50代長男 精神障害者手帳 障害年金受給 34 関係機関児童館、子ども家庭課、YCC、子ども家庭支援センター、生活支援 課、生活福祉課 支援までの経過 本人は家庭内の困りごとを抱えていたが、第三者に相談する抵抗感 もあり、対応に苦慮しながら耐えている状況であった。 そのような中、日常的に関わりのある児童館職員が本人の変化に気 づき、困りごとを丁寧に受け止め見守りを続けてきた。生活状況改 善への具体的な手立てが早急に必要な状況となり、「リンク」が関わ るようになった。 支援開始後の展開 関係機関で定期的に打合せを行い、本人および世帯の状況や支援方 針を共有した。役割の違う複数の支援者が関わることで、本人は気 持ちの整理を進めていった。これまで家庭内で当たり前に引き受け てきた役割や状況についても、別の選択肢を意識し始め、現状を客 観的に見つめる機会となった。また、「リンク」での就労や住まいに 関する相談を通じて、本人が“今後どう生活していきたいか”を考え るきっかけが生まれた。本人が安心できる関係性を維持しつつ、生 活基盤の安定化と将来的な自立に向けた取り組みを、一緒に考え、 探しながらサポートしている。 <コメント>  ヤングケアラーは、家庭内役割の責任感、第三者に相談することへの抵抗感など、特有 の心理背景により、相談につながりにくい状況に陥りやすい。本ケースでは、児童館とい う本人に身近な機関が、日頃の関わりを通じ本人の変化に気づき、複数の機関が支援にあ たる展開となった。多機関協働の中で、本人の就労意欲や将来の生活についての希望も示 され、世帯全体の支援と本人の自立を支える支援となっている。 5 . 多機関協働で本人とのつながり、地域の見守り    体制を構築 60代父 離婚 別居中 40代母 就労中 病気がち 20代長男 専門学校卒業 アルバイト 10代 高校生  経済的困窮や病気の家族がいるなど、複数の課題がある家庭。10代後半の本人に経済 面・家族関係調整等の負担が偏っている、いわゆるヤングケアラーのケースである。身近 な児童館職員の介入により、多機関協働につながった。 20代長女 大学生 35 関係機関あんすこ、医療機関、介護支援専門員、介護保険事業者 支援までの経過 母の入院・介護をきっかけに家族の生活課題が顕在化し、地域ケア 会議において情報共有が図られた。会議を通じて、あんすこをはじ めとする関係機関との連携体制が構築され、世帯員各々に継続的な 関わりが開始され、「リンク」が長男の支援を担当することになっ た。 支援開始後の展開 母の施設入所により、世帯の生活環境は一定程度安定した一方で、 家計管理や生活リズム、将来への不安といった課題が明確となっ た。関係機関と連携しながら、「リンク」では長男と家計の見える 化や生活の立て直しに向けた支援を実施。 本人の状況に応じて、就労準備を含めた段階的な支援を進めてい る。また、あんすこ等と情報共有を継続し、必要に応じて役割分担 を行いながら、地域での見守り体制を維持している。  母の入院・施設入所を契機に、世帯の生活基盤が大きく変化したケース。家族内での役割 分担や金銭管理に課題を抱えつつも、地域ケア会議をきっかけに関係機関とつながり、継続 的な見守りと支援体制を構築している。 <コメント>  本ケースは、地域ケア会議を契機にひきこもりの長男の存在が発覚、関係機関がつなが り、支援の土台が構築された事例である。生活課題や家族関係の調整には時間を要してい るが、あんすこや関係機関と連携しながら継続的に見守ることで、本人が次のステップへ 進むための環境づくりを行っている。単一機関での支援ではなく、地域全体で関わり続け ることの重要性が改めて確認されたケースである。 6 . 高齢母の入院からひきこもりの子の支援へ 80代父 要介護1 80代母 脳出血で入院中 50代長女 離職中 50代長男 大学中退 20年間ひきこもり 36 ■利用して良かったこと ・統計的に、どのようにしたら、こうなりやすい.というアドバイスを頂いたこと。  話を聞いて頂いたこと。 ・心理士との面談で心の支えとなる考え方や言葉をもらったこと。 ・目標に向けて時系列で計画を立ててくれたのでその時にやるべきことがわかり、取り組み  やすく安心できた。 ・心療内科のカウンセリングより私にとっては良かった。薬を飲まなくても夜眠れるように  なった。 ・一人で抱えていたことが他人に話すことで少し楽になった。客観的な意見を聞くことが  できた。 ・本人の自立につながった。 ・家族の中で長年解決できず行き詰まっていた問題を、信頼して相談できるカウンセラー  の方々に出会えたことで、当事者の兄、家族共にとても救われました。また当事者の兄  に居場所を紹介していただき、定期的に通わせていただけていることにとても感謝して  います。 ・ひきこもりの親が弱音を吐ける場がなかなかないので、自分が潰れそうになって家族へ  も影響しそうになる。家で楽しい時間が持てる余裕を作ってくださっていると感じます。  いつもありがとうございます。 ・新居がすぐに見つかって助かりました。 ・生活が改善された。 ・話を聞いてもらえるだけでも安心できる。色々相談に乗ってもらえること。 ・病院紹介・通院支援。 ・求職活動に至るまで、精神的なハードルがとても高く感じていたが、キャリアカウン  セラーさんのおかげで「自分でも大丈夫」と思えるようになったこと。 ・自分自身の生活の中で困難だと感じていたことを、少しづつ改善できていることや、  またその発見や喜びを共有していただける時間があることなどです。  いつもありがとうございます。 ・親身になって相談に乗ってもらっている。 ・皆さん本当に親切で助けていただいています。気持ちが苦しいとき、相談に乗って  くれて救われます。ありがとうございます。 ・追い詰められていた心が楽になりました。 利用者の声 37 「リンク」利用者アンケートより抜粋(終結・継続を含む) 38 ■改善してほしい点 【親族】 ・都外の県や市の役所関係との連携 ・平日以外にも相談できる日があると助かります。 ・リンクのスタッフの先生で困ったことはなく、学校機関など他の場所の理解がなく感じて  困ることがある。リンクの先生方の知識を普及していただきたいです。 ・特になし、相談する自分自身が頑張る必要がある 【本人】 ・特に改善して欲しい点はないが、就労が決まった人同士で(可能なら同業種などで)交流  できる場があると良いな、と感じた。就労後の不安軽減などになるのでは、と思います。 ・自分の関わった限りではありません。 ・いつもお忙しそうです。困ったこと?ありません。 第四章  広報・啓発 39 1. ひきこもりセミナー テーマ: ひきこもりをみんなで考えよう! 〜誰もが共に生きられる地域社会へ〜 開催日: 令和8年2月14日(土)13:30〜16:00 会 場: 烏山区民会館ホール 内 容: 1 基調講演 「ひきこもりを生きる」 講師 長谷川 俊雄氏(白梅学園大学 名誉教授、social work lab MIRAI 代表、 NPO法人つながる会 代表理事) 2 パネルディスカッション 「ひきこもりをみんなで考えよう!」 パネラー 池上 正樹氏 (一般社団法人SHIP ひきこもりと共生社会を考えるネットワーク 代表理事) 中村 さく氏(ひきこもり地域家族会 世田谷はなみずきの会 代表) 保坂 展人氏(世田谷区長) 田邉 仁重氏(ぷらっとホーム世田谷 センター長) 参加者:247人 ※ 今年度は、ひきこもり地域家族会 はなみずきの会と共催事業 第1節 普及啓発活動 40 43 参加者の声 〜参加者アンケートより抜粋〜 41  長谷川俊雄氏の基調講演が分かりやすく、ひきこもりへの理解が深まったという声が多く寄せら れました。 ひきこもりを「克服・解決すべき問題」と捉えるのではなく、本人の生きづらさを軽減し、自 分らしい生き方を見つけることが重要だという考えが印象に残った。 世田谷区の支援施策や、当事者・家族に寄り添う支援の必要性についても理解が深まった。 内容をさらに深掘りしてほしい、意見交換を整理してほしい。 今後は、当事者や家族が相談しやすい環境づくりと、社会全体の理解促進が求められている。 パネルディスカッションで、家族会代表の方の「ひきこもりをもっと知ってほしい」という言 葉が何より響きました。 親にとっては厳しく感じる表現もあった。 今後も 専門家や経験保護者の話を伺いたい 長谷川 俊雄先生の基調講演がとてもよかった。克服・解決しようと思わないこと、ゴールは就 業することではないという説明に大変共感した。 当事者の声や家族の声を具体的に聞きたかった、この先どうしたら良いのか知りたかった、資 料を読めば理解が深まるか? 様々な年代の方がひきこもりになっていること、どんな人もひきこもりになる恐れがあるとい うことを知ることができた。 「ひきこもり」についての捉え方、当事者への寄り添い方を考える機会をいただいた。 長谷川先生のはなしはとてもわかりやすい。「ひきこもり」だけでなく、全ての親子関係に通じ る話だったと受け止めた。 ひきこもりに対する考え方を知り、自分自身の行いを振り返る機会を頂きました。自分も困っ たら相談したいと強く思いました。 「ひきこもり」に対するこれまでの対応から大きく変わっていることに驚いた。 長谷川先生のお話は共感する点ばかりでしたが、そのストレートな物言いは親御さんにはキツ いだろうと思いました。 安心してひきこもれるということはいいと思いました。 生活が出来なくなった時、大丈夫だよと言える現実の対策の方法を知っておきたい。 広報が足りないとの指摘は、早急に対応してもらいたい。 はなみずきの会についてもう少し教わりたかった。 ひきこもりに対する考え方がかわった。 2.「リンク」についての普及啓発 第2節 家族会・当事者会 1.家族会 ひきこもり地域家族会「世田谷はなみずきの会」は世田谷区社会福祉協議会のふれあい・ いきいきサロンとして登録されており、月に1回第2土曜日に宮坂区民センターにて家族会 を開催している。令和6年度に引き続き、7月の家族会では「リンク」の説明と質疑応答を 行った。令和7年度はひきこもりセミナーを共催により実施した。 2.当事者会 当事者会が区内で運営する「居場所カフェ コモリナ」などの事業について、必要な方に 情報提供を行っている。 1) 他機関への説明  4月25日 あんしんすこやかセンタースキルアップ会議     6月25日 基幹相談支援センター及びぽーと初任職員研修    7月12日 ひきこもり地域家族会世田谷はなみずきの会     7月19日 メルクマールせたがや家族会  11月27日 ひきこもり(8050)の理解・支援力向上研修   2) 会議参加    6月23日 東京都ひきこもり支援協議会    42 第五章  総括 43  令和7年度の「リンク」は、4月に世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階に移転し、新たな 環境でスタートしました。メルクマールせたがやとぷらっとホーム世田谷がワンフロアで 隣同士となり、スペースも確保されたことで、職員同士の連携が図りやすくなり、きめ細 やかな相談と支援ができる環境になりました。  また、システムの導入で適宜情報提供ができるようになり、2機関(ぷらっとホーム世 田谷の就労支援担当事業者パソナを含む)での運営基盤が事務的にも整いました。  ひきこもり当事者や世帯が抱える課題に対し、重層的支援体制整備事業で多機関協働の 体制が整ってきましたが、家族の歴史や複雑多岐にわたる課題により、当事者が安心でき る自立生活に向けた課題解決は、容易には進みません。把握した当事者の三分の一の方 が、ひきこもり期間が10年以上となっていることが示している通り、社会の中で、様々 な機会を捉え、早期に当事者や家族が相談できる環境の整備が望まれています。令和7年 度は、ひきこもり地域家族会 はなみずきの会との共催で、ひきこもりセミナーを開催 し、「ひきこもりをみんなで考えよう! 〜誰もが共に生きられる地域社会へ〜」をテー マに、広く地域にひきこもりの理解と「リンク」の取り組みを周知しました。  リンクの支援は5年目を迎えます。ひきこもりの当事者の方やそのご家族、社会から孤 立している方々の力になれるよう、区民の方が思い立った時に相談でき、地域で安心して 自立した生活を送ることができるように、一緒に考えてまいります。 44 編集・発行 世田谷区生活困窮者自立相談支援センター (ぷらっとホーム世田谷) 事業運営 社会福祉法人世田谷区社会福祉協議会 公益社団法人青少年健康センター茗荷谷クラブ 「リンク」HP  https://www.platsetagaya.jp/hikikomori_soudan 世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」 令和7年度 事業報告 令和8年9月発行 所在地 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-16-7       世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階 Tel 03-5431-5354 Fax 03-5431-5357