(二面) 東京農業大学地域交流ラボメンバー 私たちが令和5年度に実施した「防災アンケート」では、 自宅が安全な場合は在宅避難を「する」「するかもしれな い」と回答された方は全体の9割弱を占めました。しかし、 その内の2割〜3割の方は備蓄物品の準備を「全くしてい ない」「あまりしていない」と回答されました。 ※アンケートは経堂地区管内の町会員等を中心に実施(有効回答者202名) 「在宅避難」という言葉は近頃よく耳にするし、意味はなんとなく は分かるかな。でも、実際に何を行えばいいかについては、よく考 えたことがないかもしれないね。 世田谷区では、住み慣れた自宅で安心して避難生活を送ることのできる 「在宅避難」を推奨しております。本パンフレットでは、災害時に在宅避 難を行うために必要な備えについてご案内しています。ぜひご覧ください。 1 「在宅避難」を行うために必要な備えって? まず初めに、震災時における避難の流れについて簡単に確認してみましょう。 大規模地震発生 STEP1 一時集合所へ避難、危険な場合はお近くの広域避難場所へ! STEP2 余震が収まり火災などの危険がないことを十分確認する STEP3 自宅の安全確認 STEP4 在宅避難 ただし、安全が確認できない時は指定避難所・縁故避難 ・自主避難・車中泊等 避難には様々な方法が存在しますが、避難と言われると「指定避難所」への 避難を第一に想像される方が多いかと思います。 しかし、「指定避難所」では、集団生活を強いられるだけでなく、感染症の リスクや狭い居住空間での生活を余儀なくされます。そこで世田谷区では、 住み慣れた自宅でより安心して避難生活を送れる「在宅避難」を推奨しています。 そして、いざという時に自宅で不自由のない避難生活を送るためには、日ごろの 備え(自宅の耐震化・防災用備蓄・正確な情報源の確認)が不可欠となります。 以降の章にて、日ごろの備えについて一緒に確認していきましょう。 「震災時における避難について」詳細は区HPを確認 (三面) 2自宅の点検はお済みですか? 住まいに潜む「危険」を探し、必要な対策を! 近年の地震による怪我の約30%〜50%は家具の転倒などによるものです。 また、家具が転倒することで収納されていた物が散乱したり、通路を塞いでしまう 可能性もあります。在宅避難をより安全に行うために、自宅内の「危険」を探し、 見つけた「危険」への対策を講じましょう。 寝室には低い家具を置いたほうが安心だよね 食器棚には転倒防止器具をつけないとね 世田谷区では、転倒防止器具などの「防災用品のあっせん」を行っています 高齢者・障害者等がお住まいの世帯を対象に家具転倒防止器具の取付を支援しています 住まいの「耐震化」について 阪神・淡路大震災や新潟中越沖地震では、昭和56年以前の旧耐震基準 で作られた家屋の倒壊が多数発生しました。区では安全・安心のまちづ くりをめざし、住まいの耐震支援制度を実施しております。 耐震支援についての詳細は区HPを確認 3災害用備蓄について考えてみよう! 大きな地震が起こった場合、ライフライン(電気・ガス・水道)の被害や物資配送の 停滞が起きることで、行政の対応に遅れが生じることが予想されます。こうした事態 を考慮した上で、日ごろから最低3日分できれば1週間分の備蓄を行いましょう。 自身の世帯に必要な備蓄は何だろう? 飲料水(大人一人1日3リットルが目安) 食料(レトルトご飯、即席麺、缶詰、栄養の高い物) 簡易トイレ(大人一人1日5回分が目安) ・トイレットペーパー・ウェットティッシュ(歯磨き用なども)・ボディタオル ・携帯充電器・救急箱・懐中電灯・乾電池・カセットコンロ(ボンベ含む) ・ラジオ(手回し充電式など)・常備薬・乳幼児品・ペット用品など 各世帯に必要な備蓄を「東京備蓄ナビ」で確認してみよう 備蓄の際はローリングストックがおすすめです! ローリングストックとは、備蓄している食料などを期限が切れる前に消費し、 その都度買い足していくことで、普段の買い物を行いながら無理なく備蓄する ことができる方法です。