令和6年11月4日 東京都立世田谷泉高等学校 統括校長沖山栄一 ”誰一人取り残さない” 世田谷泉2.0の取組 不登校経験者による多様な進路交流会資料 ホラ吹き校長の目に映る「不登校理解」と「支援」 世田谷泉高校 ■平成13年開校のチャレンジスクール ■生徒数634人(定員720人)男子268人女子366人 ■三部制・単位制・総合学科 ■小・中での不登校や高校中退生徒の支援 ■個に応じた指導の徹底 ■学力検査・調査書のない特別な入学選抜 ■他部履修により半数の生徒が3年間で卒業 チャレンジスクールのコンセプト 「生徒が学校に合わせるのではなく、学校が生徒に合わせる」 R5年度不登校経験のある入学生 84% 登校が安定 単位修得率 卒業率 進路決定率 配慮を希望する入学生 47% 60〜70% 登校できる生徒は ほぼ100%卒業 登校ありきの指導の限界 登校できない生徒・障害や特性をもつ生徒の支援の充実 増加傾向 課題 世田谷泉過去20年間(1.0)の成果と課題 44% 23% 7% 11% 在校生の 30.1% 191人 中学で 特別支援教室 を利用 中学で 特別支援学級 に在籍 診断書あり 心理士等 の見立て 授業における 指導の工夫や 合理的な配慮により 対応が可能 68% SCやYSW等 による支援 18% 授業のUD化や構造化 ICT機器の活用や教室環境の統一 苦手を把握する授業アンケート実施 多様な特性がある生徒への対応 4 特別支援教育コーディネーター・自立支援担当教員による調整 保 護 者 と の 入 学 前 相 談 中 学 校 等 か ら の 引 継 ぎ 教 育 ・ 心 理 検 査 の 実 施 授 業 ア ン ケ ー ト 年 3 回 の 個 別 面 談 週 間 入学時SC全員面談 S C ・ Y S W へ の 接 続 支 援 ケ ー ス 会 議 の 招 集 「困り感」の把握から支援へ 合 理 的 な 支 援 の 適 用 支 援 プ ロ グ ラ ム へ の 接 続 自 立 支 援 チ ー ム の 支 援 特 別 支 援 学 校 と の 連 携 精 神 科 医 等 の 専 門 職 の 活用 5 地区拠点校 永福学園 世田谷泉 千歳が丘 杉並総合 松原 西 調布北 神代 総合工科 芦花 自立支援チームや特別支援学校との連携による支援 都立版エリアネットワーク(例) エリアネットワーク拠点校 中野特別支援学校 情報交換会 教育活動見学 CSVと情報共有 ケース会議参加 助言・支援 6 センター的機能 スーパーバイザー (CSV)7名 自立支援チーム (継続派遣・要請派遣) YSWの就労支援と福祉支援 自立支援担当教員 養護教諭アシスタント 地域教育支援部 ユース アドバイザー (スーパーバイザー) 様々な支援プログラムの活用 令和6年度長期講座3名 短期講座2名 令和6年度前期15名 後期は9月募集開始 令和6年度2〜4年生3名 *1年生の申請は7月から 情緒不安定 27% 学習・進学 18% 登校や教室 への不安 13% 家庭・家族 8% 友人関係6% 性格・行動6% 健康5% 不安をもつ生徒への対応 SCやYSWが対応した相談内容(令和5年度493件) 8 専門職による相談と支援で解決 医療や福祉への接続 学び方の選択肢を増やすことで 不登校要因となる学習不安解消 総合支援部 特別支援教育コーディネーター 自立支援担当教員 「不登校」の概念すら無くなる学校と社会の実現へ 9 ■「登校できなくても学びは継続できる」ように学びの機 会を保障し、転退学を選択しなくてよい学校へ ■「いつでも・どこでも・どのようにでも」学ぶことがで きる学校へ ■生徒も保護者も教員も不登校を苦しむ必要がない学校へ 不登校の本質的な解決ができない学校が取り組むべきこと 世田谷泉2.0 10 教員のカウンセリングマインド/SC・YSW等による支援 一 人 一 台 端 末 と オ ン デ マ ン ド 教 材 を 活 用 し た 授 業 の 過 不 足 補 充 登校への意欲 学 習 へ の 意 欲 高 高 低 多目的な居場所づくり 不登校生対象の別室指導 高認合格をめざす指導等力を付ける習熟度別授業 自習場所設置 外部指導員の自習支援 分かる授業・少人数指導 校内寺子屋での学習支援 体験的学びの充実 授業のUD化・構造化 学校外の学修認定の拡充 先取り補講・追認制度 学習意欲・登校意欲に応じた支援 オンライン・通信教育 校内 寺子屋 まなびの泉 保護者 交流会 なごみの泉 不登校保 護者交流 校長室茶話会 自習 スペース 自習スペースいずみ コミュニケーション アシスト 講座 グループ・ エンカウンター 講座 11 別室 指導 マイ・スペース泉 SCとの 教育相談室 通級によ る指導 日本語 指導 働く チャレンジ プログラム YSWとの 支援相談室 フリース ペース バーチャル ラーニング プラットフォーム R6から予定 生徒交流 のつどい 趣味の泉 多様な支援を目的とする居場所づくり 令和5年度 ■不登校や教室に馴染めない生徒限定の学習の場 ■平日10時〜20時に常時2名の支援者が常駐 ■学習の成果は単位認定する(高認合格・検定合格等) オンライン活用の個別学習 対話や交流のスペース 集中できる個別学習ブース 12 ■ 校内別室指導(校内フリースクール「マイスペース泉」) 令和6年度 ■別室にも登校できない生徒には 仮想空間(VLP)も活用 ■オンライン授業・通信教育を活 用する生徒の支援 ■他の通信制高校で科目履修をす る生徒の支援 ■地域の不登校中学生の体験受入 で高校進学への意欲の醸成 大型スクリーンに投影した仮想空間 で常に学校・支援チームとつながる ? 他校 別室で学習 (サポートルーム) 世田谷泉高校 通信制 教室で対面授業 習熟度別・少人数授業 わかる授業・UD化 相互連携 同時双方向配信授業 学習コンテンツ 通信教育の活用 科目履修 学校外の学修を 単位認定 自宅等 別室で学習 (校内フリースクール) 授業配信センターの設置で 在籍校を問わず学習支援を バーチャル登校 相互連携 13 単位取得 世田谷泉2.0がめざす多様な学び方 ★不登校生対象の学び支援 ★履修と修得の柔軟な取扱い あったらいいな・・・ 地域にサテライト学習室 国の新たな方針 不登校の生徒に対して 遠隔授業や 通信教育の仕組みを 36単位まで活用できる 補講等により柔軟に 履修・単位修得を 認めることが望まれる 学校教育法施行規則改正と関連通知の改正(R6.4.1から) 不登校生を対象に 全ての必履修教科・科目で 遠隔授業・通信教育を開始 生徒の状況に応じて 「未履修の救済措置」 「単位の半分認定」を導入 世田谷泉で現在準備していること 14 ■ 不登校生に対する学び保障 15 ■「真面目に登校する生徒が馬鹿を見る」 ■「登校しないことを認めたら『雪崩現象』がおこる」 ■「将来の社会で辛い思いをする。甘やかしてはダメだ」 ■「対面で学んでこその学習」 ■「不登校は本人の無気力と親の責任」 ■「善良な国民は嫌がる子どもを学校に押し込んでいる」 ■「学校復帰率」が求められる不思議 いまだに学校にも社会にも少なくない意識 「不登校理解」と「支援」!? 不登校の理由は生徒の怠惰や無気力ではない 登校のみが目標でないなら多様な学びを保障する 登校できないことを苦しませない学校に変える 16 さいごに このイラストは、IISC(interactioninstitute.org / madewithangus.com)から転載 そもそも 継続した取組 ア 昼夜間定時制高等学校、チャレンジスクール、エンカレッジスクール等を設置 イ 校内別室指導推進事業で支援員による学習指導や相談等により登校を支援 ウ スクールカウンセラーを配置し、生徒の学校生活への適応や学校復帰への支援を実施 エ ユースソーシャルワーカーを含む自立支援チームを派遣し、生徒の社会的・職業的自立の促進 オ コンディションレポートで支援の必要な生徒を発見し、改善できるよう支援 カ 全ての定時制課程と希望する全日制課程において、「人間関係づくりのためのプログラム」を実施 キ 全ての都立高等学校において、「中途退学防止改善計画書」を作成し組織的な取組を推進 今年度の取組 ア 校内別室指導推進事業指定校に、新たにスクールカウンセラーを増配置 イ 不登校生徒に、学習意欲や自己肯定感を向上させるためオンライン学習教材を提供 (R6.10.31東京都教育委員会ホームページの情報から抜粋) 高校生の不登校増加を受けた東京都の今後の対応 チャレンジスクール等の 特色ある高校について 都立高校に期待できること 参考資料 不登校は 高校受検で 不利になる? 苦手なことや不安なことが あっても大丈夫ですか? 支援は期待できますか? 入学した学校が 合わなかったら どうするの? 19 高校進学への不安 都立高校には どんな選択肢が ありますか? 不登校を理由に不安を感じる必要はありません! 不登校経験が不利にならない個に応じた支援が期待できる 20 ■ チャレンジスクール(6校+1)R8年度六本木・大江戸1学級増 *令和7年度には立川地区に開校予定 ■ 三部制の昼夜間定時制高校(6校)R7年度砂川夜間部1学級増 ■ 夜間定時制高校(44校) ■ 全日制のエンカレッジスクール(6校) ■ 通信制高校(3校)R7年度から募集人数の拡大検討へ 都立高校にもたくさん選択肢があります チャレンジスクール 小・中学校時代に不登校経験を もつ生徒や長期欠席等が原因で高 校を中途退学した者等を主に受け 入れる総合学科・三部制の高校で、 他部履修により3年での卒業も可 能とする。 定時制(三部制) 単位制 総合学科 エンカレッジスクール 小・中学校で十分能力を発揮で きなかった生徒のやる気を育て、 頑張りを励まし、応援する学校と して、社会生活を送る上で必要な 基礎的・基本的学力を身に付ける ことを目的として、既設校の中か ら指定。基礎・基本を徹底すると ともに体験学習を重視する。 全日制 学年制 普通科・工業科 昼夜間定時制高校 単位制で昼夜開講多部制の高校 である。様々な進路希望に対応し た多様で弾力的な教育を行ってお り3年での卒業も可能である。 定時制(三部制) 単位制 普通科 チャレンジスクールとは 学力検査・調査書のない特別な入学選抜 21 ■ 基礎から学習します ■ ひとりひとりに応じた支援が基本です ■専門家に相談ができます(世田谷泉の例) スクールカウンセラー3名週3日 ユースソーシャルワーカー4名週4日 臨床発達心理士・特別支援教育士月2回 学校精神科医月1回 ■子どもを見守る社会のしくみと連携して支えます 共通する点は 方法 倍率 募集回数 学力検査 調査書 チャレンジ なし なし 部や学校 により 1.0以上も 1.0以下も 1次募集のみ 複数回 3・4月実施も エンカレッジ なし あり 昼夜間定時制 あり あり 夜間定時制 あり あり 1.0以下 通信制 あり あり 異なる点は 入学者選抜の方法と倍率・募集回数 桐ヶ丘 世田谷泉 大江戸 六本木 稔ヶ丘 小台橋 八王子拓真 (枠) 1学年相当 募集人員 170 155+特15 170 155+特15 170 155+特15 170 155+特15 230 215+特15 230 215+特15 60 特別枠なし 応募倍率 1.08 1.51 1.54 1.68 1.53 1.08 1.33 選 抜 方 法 志願 申告書 100 100 100 150 100 100 100 面接 600 600 600 600 600 600 500 作文 50分 500 600字 500 300字×2 600 600字 500 250字×2 500 600字 600 600字 500 600字 チャレンジスクールの入学者選抜について 参考令和6年度入試 4月募集で15名の中途退学者枠15名、9月募集で10名の転学者枠が設置されています。 チャレンジスクールの受検機会 推薦入試1月下旬 チャレンジと昼夜間定時制(新宿山吹を除く)は志願変更ができます ・一次募集 ・昼夜間の分割前期募集 2月下旬ありません ・二次募集 ・昼夜間の 分割後期募集 3月上旬 新宿山吹を除く 昼夜間定時制は 分割後期募集を 実施 通信制 4月上旬 定時制 三次 募集 中途退学者を対象 とする特別枠で 15名募集します 一次募集で定員 が充足している と二次募集はあ りません 転学募集 8月上旬 特別枠で 1年生を10 名を募集 欠員と保有単位数 に応じて2年次以 上の募集 欠員に応 じて各年 次で募集 転学募集 12月上旬 欠員に応 じて4年 次以外で 募集 @ A B C 一次発表から二次・分割後期出願まで数日しかないことに注意 D E 25