民家園ボランティアは、スタッフの一員として、昔の世田谷における農家の衣食住や職人に関する実演や体験教室といった、区民や来園者の方々が世田谷の歴史文化や文化財について、さらに理解を深められるような活動に取り組んでいます。 ◆ 藍 染 め の 会  〈主な活動場所:次大夫堀公園民家園〉  畑で収穫した藍(あい)の葉から、染料のもととなる?(すくも)作り、藍建て、藍染めをしています。 様々な絞りをはじめとする染めの活動をとおして、かつて区内にもあった 「紺屋(こうや)」 の再現に取り組んでいます。 ◆ 綿 の 会 ・ 綿 と 糸 の 会  〈主な活動場所:次大夫堀公園民家園〉  家族の衣類を手作りしていたかつての農家の衣(い)生活(せいかつ)を再現しています。 「綿の会」 は、栽培した棉(わた)の実から糸車(いとぐるま)などを使って木綿糸の紡(つむ)ぎ、「綿と糸の会」 は機織(はたお)り機などを使って糸から木綿布の織りを実演しています。 ◆ 岡 本 紙 漉 き の 会  〈主な活動場所:岡本公園民家園〉  栽培した楮(こうぞ)やトロロアオイなどから和紙をつくる紙(かみ)漉(す)きを実演しています。 漉いた和紙は、古民家の障子などに活用しています。 また、かつて多摩川流域で生産された 「玉川(たまがわ)唐紙(からかみ)」 の再現に取り組んでいます。 ◆ 鍛 冶 の 会  〈主な活動場所:次大夫堀公園民家園〉  かつての農村にみられた 「野(の)鍛冶(かじ)」 として、金槌(かなづち)や鞴(ふいご)といった道具を使い、手作業で農具などを製作する様子を実演しています。 製作した鎌、火箸(ひばし)、和釘(わくぎ)などは、民家園内の展示に活用しています。 ◆ そ ば の 会  〈主な活動場所:次大夫堀公園民家園〉  農家の行事食や日常食のうち、そばを使った食の再現をしています。 畑で収穫したそばの実をクルリボウや唐箕(とうみ)など、昔の農具を使って脱穀し、石臼(いしうす)で挽(ひ)いたそば粉づくりにも取り組んでいます。 ◆ 木 挽 き の 会  〈主な活動場所:次大夫堀公園民家園〉  ケヤキやスギなどの原木を、前挽(まえびき)大鋸(おが)と呼ぶ大きな鋸(のこぎり)を使って板材や角材に製材する過程を実演しています。 製材した木材は民家園内で活用しています。 ◆ 研 究 会 (竹細工、食農、草木加工)  農村や農家の暮らしにみられた様々な習俗のうち、主に 『暮らしの歳時記』 におけるお供え物や飾り物などの製作を実演しています。                       -