このテキストは、烏山地域の説明資料です。 最初に、1ページの説明を致します。 わたしたちの「街」の未来を考えよう、世田谷区都市整備方針『第二部「地域整備方針(後期)」』の烏山地域の素案について説明いたします。 次に、2ページの説明を致します。 はじめに、これまでの取組みの流れについて説明します。 地域整備方針の見直しにあたっては、令和5年度に、区民の皆さまのご意見を伺うため、意見交換やオープンハウス、区民アンケート調査を実施しました。 これらを踏まえて、令和6年度は、地域整備方針(後期)のたたき台を取りまとめ、8月に意見交換会及び、意見募集を実施しました。 皆様のご意見も踏まえながら、地域整備方針(後期)の素案を作成しましたので、この後説明します。 今回の素案に対する区民の皆様のご意見を踏まえ、令和6年度中に、地域整備方針(後期)の案を作成し、「街づくり条例」の規定に基づき、公告・縦覧を行い、意見書の募集を行います。 その後、令和(なな)年度中に、地域整備方針(後期)の策定を行う予定です。 次に、3ページの説明を致します。 これから烏山地域の地域整備方針(後期)素案についてご説明します。 「1.」地域整備方針の見直しについて説明します。 ここでは、 ローマ数字の「T」.都市整備方針とは ローマ数字の「U」.地域整備方針の見直し ローマ数字の「V」.たたき台・意見交換会の概要 ローマ数字の「よん」.たたき台・意見募集の概要 ローマ数字の「X」.【烏山地域】区民意見を踏まえた、素案への反映内容、について説明します。 次に、4ページの説明を致します。 ローマ数字の「T」.都市整備方針とは、について説明します。 今回見直しを行う「第二部 地域整備方針」は、世田谷区の都市整備方針という方針の一部です。 世田谷区の都市整備方針とは、長期的な視点に立った、都市づくり・街づくりの総合的な基本方針です。 この方針に基づき、世田谷区の都市計画や、防災、みどり、交通等の分野別の方針や計画などが策定され、区で行う街づくりに関する様々な施策や事業が実施されています。 また、東京都における広域的な方針や、世田谷区全体の基本構想・基本計画とも整合を図りながら定められており、他の分野の計画・方針と調整を行う役割も持っています。 この都市整備方針は、第一部、第二部の二部構成になっています。 第一部 都市整備の基本方針 は、区全体の将来都市像などを示しています。 第二部 地域整備方針 は、地域のまちの姿や特性を活かした身近な街づくりの方針 を、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の5つの地域ごとに示しています。 次に、5ページの説明を致します。 ローマ数字の「U」.地域整備方針の見直し について説明します。 第二部の地域整備方針は、平成27年に改定しており、前回改定から概ね10年を経過した時点の進捗状況などを踏まえ、見直しを行うこととしています。 また、第一部の都市整備の基本方針、及び、第二部の地域整備方針、の全面的な改定は、今回見直しを行う、第二部 地域整備方針(後期)の策定から概ね10年後を予定しています。 次に、6ページの説明を致します。 ローマ数字の「V」.たたき台・意見交換会の概要、について説明します。 烏山地域では、地域整備方針(後期)(たたき台)の意見交換会を令和6年7月27日(土曜日)に烏山区民会館集会室で行い、参加人数は31名でした。 意見交換会では、区から地域整備方針(後期)(たたき台)の説明を行い、そのあと、グループに分かれ、たたき台の内容を聞いて「大切だと感じた点や気づいた点」などについて意見交換を行いました。 ローマ数字の「よん」.たたき台・意見募集の概要、について説明します。 烏山地域における地域整備方針(後期)(たたき台)の意見募集は、世田谷区に在住、在勤、在学の方を対象に、 オンライン手続き、または、窓口持参、郵送・ファクシミリによる書面提出の方法により実施しました。 募集期間は、令和6年7月27日(土曜日)から、令和6年8月30日(金曜日)まででした。提出された意見書数は7件でした。 次に、7ページの説明を致します。 ローマ数字の「X」.【烏山地域】区民意見を踏まえた、素案への反映内容」について説明します。 地域整備方針(後期)(たたき台)については、意見交換会や意見募集を通じて、多岐にわたるご意見をいただきました。 いただいた区民意見は、その内容を整理し、今回の地域整備方針(後期)素案に適宜反映しています。 テーマ「T」.安全で災害に強いまち、について説明します。 「道路が新しく整備された箇所は広くて良い。」といったようなご意見も踏まえて、地域整備方針(後期)素案では、【延焼遮断帯や、延焼ちえん帯の整備を進める】という項目の中で、 「補助54号線などの延焼遮断帯を構成する都市計画道路の整備にあわせ、沿道の不燃化を進めます。」のように反映しています。 「消防車や救急車が入りにくい細かい道路がたくさん。」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【防災生活圏内の安全性を向上させる】という項目の中で、 「消防活動困難区域を解消するため、ちさき道路の整備を進め、地域の防災性の向上を図ります。」のように反映しています。 「災害時に備え地域の団体が連携していくことも考えられる。」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【復興に備える】という項目の中で、 「復興まちづくりを円滑に進めていくため、平時から人と人とのつながりをだいじにするとともに、復興手順や役割分担の整理を図ります。」のように反映しています。 テーマ「U」.みどり豊かで住みやすいまち、について説明します。 「みどりはあるが、減ってきている。玄関先に植木を!」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【みどりとみずを守り育てる】という項目の中で、 「民有地のみどりが多く残る住宅地では、市民緑地・特別緑地保全地区制度など、各種制度の活用や地域ぐるみの緑化推進により、脱炭素地域づくりにもつながるみどりの街づくりを進めます。」のように反映しています。 「区民農園など農地の有効活用が必要ではないか。」といったようなご意見も踏まえて、 素案では、「環境保全や雨水浸透などの多面的な機能を有する貴重な資産であり、都市に、あるべきものとして位置づけられた農地について、区民の理解・関心を高めるとともに、 農地保全重点地区における農業公園の整備などの保全策を進めていきます。」のように反映しています。 「北烏山の、のどかな感じは残したい。」といったようなご意見も踏まえて、 素案では、「烏山てらまち 一帯などのみどりの拠点と、水辺やりょくどう等を中心とした、地域内みどりが連続するよう、公共公益施設や宅地内の緑化、良好な市街地環境の形成を図り、 グリーンインフラとしての活用も推進します。」のように反映しています。 次に、8ページの説明を致します。 テーマ「V」.交流・活動の拠点をもつまち、について説明します。 「千歳烏山駅周辺に座って休憩できたり、子どもを遊ばせたりすることができる身近な広場が、もっとたくさんあると良い。」といったようなご意見も踏まえて、 素案では、【区の北西部を支えるにぎわいとコミュニティの中心となるまちをつくる】という項目の中で、 「主要な地域生活拠点である千歳烏山駅周辺地区は、鉄道の南北両側にそれぞれ複数の商店街が密度高く広がっていることや、 多目的な活動に利用できる広場と一体となった、烏山区民センターが駅前に立地していることなどを活かし、商業の誘導や、交流機能などの充実を図り、本区の北西部を支えるにぎわいとコミュニティの中心となるまちを形成します。」のように反映しています。 「調和した建築物、個性的な街並み、例えば個人店を増やすなど、高架下も活用できると良い。」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【京王線沿線各駅で、にぎわいや活気のある拠点の魅力に高める】という項目の中で、 「京王線の各駅周辺地区は、連続立体交差事業の進捗にあわせ、地区まちづくり協議会など、区民主体の街づくりの活動を支援しながら、沿線まちづくりの気運醸成に取り組みます。 また、側道や駅前などが整備された後のまちの姿を見据えて、地区特性にあわせて、駅周辺のにぎわい形成や安全・快適な歩行空間などの街並みの改善などを進めます。」のように反映しています。 「大きな公園はあるが、身近な小さめの公園がない」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【身近に公園等の活動・交流の場をつくる】という項目の中で、 「人々が集う公園・緑地・オープンスペースなどの活用により、区民にとって身近な活動・交流の場づくりを進めます」のように反映しています。 テーマ「よん」.地域資源の魅力を高めるまち、について説明します。 「蘆花こうしゅん園やその北側は、落ち着いた街が残っている。」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【風景の魅力を高める】という項目の中で、 「烏山てらまちなどの歴史的資産と屋敷りんや社寺りん、松沢病院周辺などのみどりの資産がある地区では、まちの魅力を高めるため、区民周知に努めるとともに、 地域住民が地域の資産を守り・育て・つくるための活動を支援します。」のように反映しています。 テーマ「X」.誰もが快適に移動できるまち、について説明します。 「踏切が解消されると、救急車が移動しやすくなる」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【公共交通の安全性・利便性や快適性を高める】という項目の中で、 「京王線の連続立体交差事業にあわせ、駅前広場を整備するとともに、歩行者が安全で快適に回遊できるまちとして、駅周辺地区を一体とした沿線まちづくりを進めます。」のように反映しています。 「歩道の整備をしてほしい。交差点付近が狭くて危ない。」といったようなご意見も踏まえて、素案では、【地区の生活道路の整ったまちをつくる】という項目の中で、 「主要生活道路や、ちさき道路の整備を進めることにより、地区内の移動の利便性の向上を確保します。」のように反映しています。 「南北交通の不便さを実感している。」、「徒歩や自転車で自宅から駅までの移動が楽しい街になると良い。」といったようなご意見も踏まえて、 素案では、【誰もが安全・快適に利用できる交通基盤とする】という項目の中で、「道路整備や駅周辺の拠点整備に際して、公共交通の導入可能な環境や自転車走行環境などを整え、 安全で快適な移動の実現とあわせて、歩行者と自転車利用者の安全性の向上に取り組むとともに、座れる場づくりなど、居心地が良く歩きたくなる街づくりに取り組みます。」のように反映しています。 9ページからは、「2.地域整備方針(後期)(素案)」 について説明します。 次に、10ページの説明を致します。 『第二部「地域整備方針(後期)」』(素案)の構成は  はじめに、として、地域整備方針(後期)策定の考え方  序章として、地域整備方針(後期)の位置づけと構成  第1章として、世田谷地域  第2章として、北沢地域  第3章として、玉川地域  第4章として、砧地域  第5章として、烏山地域  終章として、区民主体の身近な街づくりを進めるために、の8つの章で構成されています。 次に、烏山地域に関係する、はじめに、序章、第5章、終章を説明します。 11ページの説明を致します。 はじめに、序章について説明します。 「はじめに.地域整備方針(後期)策定の考え方」では、 ローマ数字の「T」.見直しの考え方 ローマ数字の「U」.計画期間と次期改定に向けて、を記載しています。 「序章.地域整備方針(後期)の位置づけと構成」では、 ローマ数字の「T」.地域整備方針(後期)の位置づけ ローマ数字の「U」.地域整備方針(後期)の目的と役割など、について記載しています。 次に、12ページの説明を致します。 「はじめに.地域整備方針(後期)策定の考え方」の ローマ数字の「T」.見直しの考え方 から、2.第二部「地域整備方針」の見直しの考え方と主な視点 について説明します。 今回の見直しの視点は、4つあります。 1つ目は、上位計画等との整合や分野別整備方針・計画の反映を図る 2つ目は、世田谷区をとりまく状況等とその対応を整理する 3つ目は、これまでの取組み状況や事業等の進捗状況を踏まえる 4つ目は、各地域の区民意見を把握した上で見直しの検討を行う になります。 次に、13ページの説明を致します。 1つ目の「上位計画等との整合や分野別整備方針・計画の反映を図る」について説明します。 令和6年に改定された「世田谷区基本計画」や「世田谷区地域行政推進計画」との整合を図るなど、この10年で改定、あるいは新たに策定された計画などの内容を適宜反映します。 次に、14ページの説明を致します。  2つ目の「世田谷区をとりまく状況等と、その対応を整理する」について説明します。 この10年で、歩きたくなる街を目指す「ウォーカブル」や、自然環境が持つ機能を活用して、安全で快適な街をつくる「グリーンインフラ」など、 街づくりに関する新たな考え方が生まれています。 これらの社会情勢の変化などによる、新たなとりまく状況について、対応の考え方を整理し、区の行政全般に係る基本的事項として、街づくりを進めるにあたって十分に考慮していきます。 次に、15ページの説明を致します。 3つ目の「これまでの取組み状況や事業等の進捗状況を踏まえる」について説明します。 「大規模敷地の土地利用転換にあわせた街づくりの推進」、 「京王線沿線の街づくりの推進」、 「道路整備に伴う街づくりの推進」、 「大規模団地のたてかえ促進」、 こういった取組状況の進み具合を踏まえて見直しています。 次に、16ページの説明を致します。 4つ目の「区民意見を把握した上で見直しの検討を行う」について説明します。 令和5年度には、意見交換、オープンハウス、アンケート調査を実施しました。 令和6年度には、たたき台の意見交換会や、意見募集を行うことによって、5つの地域の区民意見を把握してきました。これらを踏まえて「地域整備方針」の見直しを行います。 次に、17ページの説明を致します。 「序章.地域整備方針(後期)の位置づけと構成」になります。 序章では、「地域整備方針(後期)の目的と役割など」を記載しています。 地域整備方針(後期)は、地域の目標を定めた上で、より身近で区民生活に密着した地域や、地区における街づくりの考え方を明らかにすることを目的とします。 また、地域整備方針(後期)は、区民・事業者と区が協働して、地域や地区の街づくりを実現するための方向性を示すとともに、区民主体の、身近な街づくりのガイドラインとしての役割を果たします。 次に、18ページの説明を致します。 「地域整備方針(後期)の構成」になります。 章の構成は、はじめに、序章、第1章から第5章、終章、で構成されています。 第1章から第5章には、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の順に、地域ごとの内容が記載されています。 例えば、第5章の烏山地域では、 ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題 ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針 ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針 ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針、が記載されており、4つの構成で組み立てられています。 ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題は、地域のなりたち、地域の姿、地域の現況等のデータから見る概況、街づくりの主な課題などを示します。 ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針は、概ね10年後を見据えた目標、地域のまちの姿、地域の骨格と土地利用の方針を示します。 ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針は、「地域のまちの姿」を実現するため「都市整備の基本方針」における5つのテーマに沿った「地域のテーマ別の方針」を示しています。 ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針は、概ね10年間にわたり、「街づくりを優先的に進めるエリア」である「アクションエリア」に関する方針として、特定のエリアを対象に「地域のアクションエリアの方針」を示します。 烏山地域において概ね10年間にわたり、優先的に街づくりを進める「アクションエリア」は23地区あり、それぞれの地区の特性に応じて方針を定めます。詳細につきましては、36ページより説明します。 次に、19ページの説明を致します。 「都市整備の基本方針」では、5つのテーマ別に方針を設定しています。 テーマ「T」は、安全で災害に強いまちをつくる テーマ「U」は、みどり豊かで住みやすいまちをつくる テーマ「V」は、活動・交流の拠点をもつまちをつくる テーマ「よん」は、地域資源の魅力を高めるまちをつくる テーマ「X」は、誰もが快適に移動できるまちをつくる となっています。 ここまででご説明した、見直しの視点や街づくりのテーマを踏まえ、烏山地域の地域整備方針を見直してまいりました。 次に、20ページの説明を致します。 続いて、第5章 烏山地域について説明します。 第5章は、先ほどお話ししたように、 ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題、 ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針、 ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針、 ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針 で構成されています。このあと、それぞれの内容についてお話しします。 次に、21ページの説明を致します。 まず、ローマ数字の「T.地域の概況と街づくりの主な課題」について説明します。 1.概況 烏山地域は、区の北西部、武蔵野台地のほぼ南端に位置しており、京王線の開通以降、郊外住宅地として人口が増加し、駅周辺を中心に発展を続けています。 また、農地や宅地のみどりが見られ、武蔵野の自然豊かな風情が残っているのも特徴です。 次に、22ページの説明を致します。 2.街づくりの主な課題 街の主な課題については、「都市整備の基本方針」における世田谷区をとりまく状況や、前項の概況などを踏まえ、5つのテーマに沿って示しています。 テーマTの「安全で災害に強いまちをつくる」に関することについては、次のような課題があります。 ・震災時の避難路確保や延焼遮断を図ることが求められている。 ・災害時の延焼被害を拡大させない街づくりが求められている。 ・円滑な消防活動等のための市街地形成が求められている。 テーマUの「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」に関することについては、次のような課題があります。 ・宅地化の進行により、農地や樹林地などのみどりの減少が課題となっている。 ・みどり豊かな住宅地の維持・保全が求められている。 テーマVの「活動・交流の拠点をもつまちをつくる」に関することについては、次のような課題があります。 ・京王線連続立体交差事業等を含めた街づくりにより、にぎわいの形成を図ることが求められている。 ・公園等の身近な活動・交流の場が求められている。 テーマよんの「地域資源の魅力を高めるまちをつくる」に関することについては、次のような課題があります。 ・地域資源を活用し、まちの魅力を高めることが求められている。 テーマXの「誰もが快適に移動できるまちをつくる」に関することについては、次のような課題があります。 ・地区の生活道路整備により、地区内の移動の利便性の向上が求められている。 ・快適に移動できる歩行空間、自転車利用環境及び交通安全への取組みが求められている。 テーマVに関する課題の「公園等の身近な活動・交流の場が求められている。」については、今回の見直しで新たに記載を追加しています。 次に、23ページの説明を致します。 ローマ数字の「U.地域の目標、骨格と土地利用の方針」について説明します。 地域整備方針では、ほん地域のまちの将来像を踏まえ、「都市整備の基本方針」の都市づくりビジョン、前項の街づくりの主な課題などに基づきつつ、 概ね10年後(2035年)を見据えた(ほん地域)のまちの姿を、次の5つのテーマに沿って設定しています。 1つ目 地域の軸となる主要な道路整備を通じて、誰もが安全で快適に移動でき、災害時に延焼遮断や延焼遅延、避難路確保等が可能な災害に強いまち 2つ目 農地や屋敷りんの保全と、公園等の整備や民有地の緑化を進め、無秩序な市街地開発を抑制した、武蔵野の面影が残るまち 3つ目 大規模な住宅団地の建て替えなどに際し、自然環境と調和した道路や公園、公共公益施設等の整備を進め、新たなコミュニティの拠点を創出していく住みやすいまち 4つ目 烏山てらまちのたたずまい、蘆花こうしゅん園、文学館などを核とした歴史と文化、風土が調和した魅力あるまち 5つ目 京王線の連続立体交差事業や周辺道路の整備などを通じて、南北の交流と人々が集う魅力あふれるまち となっています。 次に、24ページの説明を致します。 続いて、地域整備方針(素案)では、ほん地域に該当する、駅周辺商業地区、 近隣商店街地区、 幹線沿道地区、 地区幹線沿道地区、 低層住宅地区、 住宅地区、 準工業地区、といった7つに区分した土地利用ごとの方針を示すとともに、方針図でその位置を概略で示しています。 次に、25ページの説明を致します。 ここからは、「V.烏山地域のテーマ別の方針」について説明します。 地域整備方針では、街づくりの主な課題を解決するとともに、地域のまちの姿を実現するため、5つのテーマからなる「地域のテーマ別の方針」を示しています。 まず、テーマ「T」、の「安全で災害に強いまちをつくる」では、たたき台の意見交換会の際に、区から見直しの概要として「復興まちづくりの取組み」の記述を追加し、 これからも継続して取り組むこととして「沿道の不燃化を進め、安全で災害に強いまちづくりに取組む」ことと、「地区の特性や課題などを踏まえ、地区内の安全性の向上に取組む」ことなどを示しました。 次に、26ページの説明を致します。 「安全で災害に強い街をつくる」というテーマのたたき台に対して、参加者から「道路が新しく整備された箇所は広くて良い。」、「狭い住宅が増えているように思う。火災など危険である。」、 「お隣、ご近所の人と仲の良い関係づくりが重要。」、「災害時に備え地域の団体が連携していくことも考えられる。」、「行き止まり道路が多いが、今後の進捗はどうか。緊急時に不安。」などの意見をいただきました。 このようなご意見も踏まえ、素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、 「延焼遮断帯を構成する都市計画道路の整備にあわせ、沿道の不燃化を進めることや、復興に備えて、平時から地域コミュニティを醸成するとともに、復興手順や役割分担の整理を図る。」という記載をしています。 また、昨今の豪雨などの激甚化などを踏まえ、「全区的な視点で水害を抑制するため、うすい流出抑制施設の設置を進める。」という記載となっています。 次に、27ページの説明を致します。 続いて、テーマ「U」、の「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」では、たたき台の意見交換会の際に、区から見直しの概要として「グリーンインフラ」の記述を追加し、これからも継続して取り組むこととして「緑地や農地等の保全を図る。」ことと 「周辺環境と調和した良好な住宅建設などの誘導を進める。」ことなどを示しました。 次に、28ページの説明を致します。 「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」というテーマのたたき台に対して、意見交換会参加者から「みどりはあるが、減ってきている。玄関先に植木を!」、「整備中の緑地や自然資源とのみどりのネットワークを図る。」、 「区民農園など農地の有効活用が必要ではないか。」、「宅地化などによって農地が減っており、残してほしい。」、「北烏山ののどかな感じは残したい。」、「緑が多く素敵な環境!子育てに良い。」などの意見をいただきました。 このようなご意見も踏まえ、素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、「みどりとみずを守り育てる」の項目では、 「みどりやみずは環境保全や(うすい浸透)などの多面的な機能を有する貴重な資産である、農地保全重点地区における農業公園の整備などの保全策を進めていく。」という記載をしています。 また、「武蔵野の面影を残す住みやすい住環境を確保する」の項目では、大規模敷地の建て替えや土地利用転換では、都市基盤整備や公園・公開くう地の整備、緑化等の環境配慮を誘導する、という記載となっています。 次に、29ページの説明を致します。 テーマ「V」、の「活動・交流の拠点をもつまちをつくる」では、たたき台の意見交換会の際に、区から見直しの概要として 「千歳烏山駅周辺地区をはじめとした、京王線連続立体交差事業を契機とした街づくりの動きについての記述を追加する」ことと 「区民にとって身近な公園等の活動・交流の場づくりを進める記述を追加する」ことなどを示しました。 次に、30ページの説明を致します。 本テーマでの千歳烏山駅周辺地区における区のたたき台に対して、参加者から、 千歳烏山駅周辺は、カルチャーや、アート、モードなどのファッションを感じられる街になると良い、 区民センターを中心とした文化都市のイメージづくり、などの意見をいただきました。 素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、千歳烏山駅周辺地区は、広場と一体となった烏山区民センターが、駅前に立地していることなどを活かし、商業の誘導や、交流機能などの充実を図ることなどを記載しています。 次に、31ページの説明を致します。 また、京王線沿線各駅や、身近な活動交流の場における区のたたき台に対しては、参加者から、それぞれ、「調和した建築物、個性的な街並み」、「身近な広場がもっとたくさんあると良い」などの意見をいただきました。 このようなご意見も踏まえ、素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、地区特性にあわせて、駅周辺のにぎわい形成や安全・快適な歩行空間などの街並みの改善などを進めることや、身近な活動・交流の場づくりを進めるという記載をしています。 次に、32ページの説明を致します。 テーマ「よん」、の「地域資源の魅力を高めるまちをつくる」では、たたき台の意見交換会の際に、これからも継続して取り組むこととして「地域資源を活用し、まちの魅力の向上に取り組む。」ことなどを示しました。 次に、33ページの説明を致します。 「地域資源の魅力を高めるまちをつくる」というテーマのたたき台に対して、参加者から「蘆花こうしゅん園やその北側は落ち着いた街が残っている。」、「寺まちなど、烏山地域には魅力的な資源があるが、住民も気づいていない。地域の魅力を発信してはどうか。」、 「岩崎がく生寮周辺のみどりや文学館の活用。」などの意見をいただきました。 このようなご意見も踏まえ、素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、「烏山てらまちなどの歴史的資産と屋敷りんや社寺りん、松沢病院周辺などのみどりの資産がある地区では、 まちの魅力を高めるため、区民周知に努めるとともに、地域住民が地域の資産を守り・育て・つくるための活動を支援する。」ことや、「公園や水路などの身近な地域資源を活かし、親しみやすい地域の空間づくりを通じ魅力を高めていく。」という記載をしています。 次に、34ページの説明を致します。 テーマ「X」、の「誰もが快適に移動できるまちをつくる」では、たたき台の意見交換会の際に、区から見直しの概要として「ウォーカブルなまちづくり」の記述を追加し、 これからも継続して取り組むこととして「道路整備や駅周辺の拠点整備に際して、安全で快適な移動の実現とあわせて、歩行者と自転車利用者の安全性の向上に取組む。」ことなどを示しました。 次に、35ページの説明を致します。 「誰もが快適に移動できるまちをつくる」というテーマのたたき台に対して、参加者から「歩道の整備をしてほしい。交差点付近が狭くて危ない。」、「自転車道を充実させるべき。」、「南北交通の不便さを実感している。」、 「コミュニティバスをはじめ、地域の公共交通の整備が必要である。」、「徒歩や自転車で自宅から駅までの移動が楽しい街になると良い。」などの意見をいただきました。 このようなご意見も踏まえ、素案としては、(素案)概要版の20ページに方針の全文の記載がありますが、「主要生活道路やちさき道路の整備を進めることにより、地区内の移動の利便性の向上を確保する。」ことや、 「道路整備や駅周辺の拠点整備に際して、公共交通の導入可能な環境や自転車走行環境などを整え、安全で快適な移動の実現とあわせて、歩行者と自転車利用者の安全性の向上に取り組むとともに、座れる場づくりなど、居心地が良く歩きたくなる街づくりに取り組む。」という記載をしています。 次に、36ページの説明を致します。 次に、「よん」.「烏山地域のアクションエリアの方針」について説明します。 アクションエリアとは、地域のまちの姿を実現するため、区民・事業者・区が協働し、今後、概ね10年間にわたり街づくりを優先的に進めていく地区、のことを言います。 そのアクションエリアは ・地区の特性を踏まえ、地区計画や地区まちづくり計画などを策定し、街づくりを進めていく地区 ・既に策定された地区計画や地区まちづくり計画などに基づき、街づくりを進めていく地区 ・地区計画等策定後、更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていく地区 の3つに区分されます。 烏山地域では、今回、23地区をアクションエリアとして位置づけています。 その中で「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」が7地区、 「既に策定された地区計画や地区まちづくり計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」が16地区、となっています。 なお、烏山地域では、3つ目の、地区計画等策定後、更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていく地区、はありません。 次に、37ページの説明を致します。 地域整備方針(後期)では、都市計画道路、主要生活道路、高速道路の整備状況と合わせて、烏山地域のアクションエリアを図で示しています。 今回の見直しでは、街づくりの気運の高まりなどを受け、新たに3地区を加え、計23地区をアクションエリアとして位置づけました。 次に、38ページの説明を致します。 ほん地域のアクションエリアのうち、地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区は、 上祖師谷三丁目地区、 烏山北住宅・烏山松葉通り住宅地区、 北烏山七丁目地区(岩崎がく生寮周辺地区)、 京王線沿線、 千歳烏山駅周辺地区の地区計画区域、 八幡山三丁目地区(八幡山団地地区)、 補助54号線沿道地区(補助217号線以西)、 の7地区としています。 そのうち、上祖師谷三丁目地区、 京王線沿線、 補助54号線沿道地区(補助217号線以西)、を今回新規地区として位置づけました。 次に、39ページの説明を致します。 烏山地域のアクションエリアのうち、「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」に位置づけた7つの地区についてご説明します。 上祖師谷三丁目地区については、隣接する砧地域の「祖師谷五・六丁目地区」と連携をしながら、地区内の防火性を高める安全・安心な街づくりの検討を進めていきます。 なお、「地域危険度」とは、東京都が、東京都震災対策条例に基づき、概ね5年毎に、地震に関する地域の危険性を地域危険度として測定し、その結果を公表したものとなります。 2022年度版の結果では、上祖師谷3丁目及び祖師谷5丁目の総合危険度ランクは3、祖師谷5丁目の総合危険度ランクは4となっていることから、隣接する砧地域とも連携を図りながら一体的な街づくりを進めていきます。 次に、40ページの説明を致します。 烏山北住宅・烏山松葉どおり住宅地区については、住宅団地の建て替えにあわせて、道路・公園などの都市基盤の整備を進め、不燃化やオープンスペースの確保、道路・歩行者系ネットワークの一体的な整備を図り、 周辺環境と調和した緑豊かで良好な住環境を誘導するため、令和4年3月に地区計画を決定しました。 引き続き、区としても団地建て替えの具体的な検討に合わせて、地区計画に基づく防災性の高い市街地の形成に向けた街づくりを進めていきます。 次に、41ページの説明を致します。 北烏山七丁目地区(岩崎がく生寮周辺地区)には、大規模な樹林地が残されています。みどり豊かで良好な地域の環境を守るため、この貴重な樹林地を、区が複数年かけて取得し、区立緑地として保全・整備していきます。 区では、令和5年度に緑地整備の基本的な考え方である基本構想を策定しました。令和6年度からは、緑地開放やワークショップなどの住民協働の取組みにより、地域の皆様のご意見を伺いながら、計画づくりを進めています。 次に、42ページの説明を致します。 京王線沿線は、現在、東京都が事業主体となり進められている連続立体交差事業により、少しずつ街が変化していきます。区としても、連続立体交差事業の進捗に合わせて、まずは沿線住民の皆様と共に、街の将来像を考えるなど、 街の回遊性、快適性の向上やにぎわいや交流をはぐくむ街づくりにつながる取り組みを進めていきたいと考えています。 次に、43ページの説明を致します。 千歳烏山駅周辺地区では、連続立体交差事業を契機として、都市計画道路補助216号線、駅前広場などの道路整備を進めています。 そういった中で、駅前広場南側地区では、地権者が主体となり、再開発準備組合が設立され、再開発事業を活用した街づくりの検討が進められるなど、住民主体の街づくりが活発に行われています。 区といたしましては、こうした取り組みを推進し、主要な地域生活拠点にふさわしい活気とにぎわいづくりを進めていきます。 次に、44ページの説明を致します。 八幡山三丁目地区(八幡山団地地区)については、住宅団地の建て替えにあわせて、周辺環境や周辺地域への貢献を誘導し、優良な住宅の創出やオープンスペースの確保、緑化などについて、適切な誘導を進めていきます。 また、コミュニティの拠点として地域に親しまれる公園・広場を確保するとともに、周辺環境と調和した市街地の形成をめざしていきます。 次に、45ページの説明を致します。 補助54号線沿道地区(補助217号線以西)については、東京都による補助54号線(補助217号線から(調布市ざかい)までの区間)の道路整備が進められることを契機として、 沿道の建築物の不燃化や土地利用の誘導など、当該沿道に適した街づくりの検討を進めていきます。 なお、東京都による補助54号線(補助217号線から調布市ざかいまでの区間)の道路整備の事業期間は、令和5年度から令和14年度、延長は480メートル、幅員は15メートルと公表されています。 次に、46ページの説明を致します。 ほん地域のアクションエリアのうち、「既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」は、 粕谷二丁目・南烏山一丁目地区、上北沢駅周辺地区、上北沢二丁目地区(松沢病院地区)、上祖師谷四丁目地区、烏山西団地地区、環八沿道地区、北烏山二丁目北部地区、北烏山三丁目地区、北烏山九丁目地区、 給田一丁目地区(第一生命グラウンド周辺地区)、千歳烏山駅周辺地区の地区計画区域外、千歳通り北部沿道地区、補助54号線沿道地区(補助216号線から補助217号線)、 芦花公園駅周辺地区、世田谷西部地域である、粕谷・南烏山地区、上北沢・桜上水・はちまんやま地区、上北沢地区、上祖師谷・給田地区、北烏山・給田地区、北烏山東部地区、北烏山南部地区、北烏山北部地区、そして、北烏山七丁目住宅地区、だいどう北地区 の16地区としています。 そのうち、「補助54号線沿道地区(補助216号線から補助217号線)」を新規地区、「上北沢二丁目地区(松沢病院地区)」ほか4地区を「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」から「既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」に移行する地区として位置づけました。 こちらの6地区の方針を紹介いたします。 次に、47ページの説明を致します。 上北沢二丁目地区(松沢病院地区)は、周辺の住環境と調和を図りながら、病院のみどりや外周の公園・広場が連続した、みどり豊かな安全で快適な歩道などを維持・保全していきます。 烏山西団地地区は、現在進められている団地建替えに合わせて、防災性に優れた安全で安心できる市街地の形成や、地域に親しまれるみどり豊かで良好な住環境の形成をめざします。 給田一丁目地区(第一生命グラウンド周辺地区)は、事業者による開発事業で生み出された公園や広場など、みどり豊かで良好な住環境を維持するとともに、引き続き地区内外の移動の利便性の向上を図ります。 次に、48ページの説明を致します。 千歳烏山駅周辺地区(地区計画区域外)については、道路が狭く、戸建て住宅や集合住宅が混在する地区は、街並みや住環境の改善を図るとともに、道路と街区が整備されたみどり豊かな地区は、落ち着きのある住宅地として街並みの維持・保全を図ります。 補助54号線沿道地区(補助216号線から補助217号線)については、周辺の住環境との調和や道路整備の状況等も踏まえながら、沿道の不燃化や土地利用など、沿道の街づくりを進めます。 芦花公園駅周辺地区については、防災性の高い市街地環境を形成するとともに、良好な住環境を保全し、地域の文化・歴史的資産、豊かなみどりなど、地域の魅力を活かしたコミュニティを育む街づくりを進めます。 次に、49ページの説明を致します。 こちらは、ご説明した烏山地域を含む世田谷区全域のアクションエリアの図です。新規地区など、アクションエリアに変化があった地区を中心にお示ししています。 区全域では、地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区が31地区 既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区が73地区 合計104の地区をアクションエリアとして位置づけます。 次に、50ページの説明を致します。 「終章」、区民主体の身近な街づくりを進めるために、について説明します。 終章は、 ローマ数字の「T」.地域の街づくりにおける都市整備方針の位置づけ ローマ数字の「U」.区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、の2つの構成になっています。 ローマ数字の「T」.地域の街づくりにおける都市整備方針の位置づけ、では、今後、「地域整備方針(後期)」における身近な街づくりは、令和6年3月に策定した「世田谷区地域行政推進計画」と整合を図り、実施していく。としています。 最後に、51ページの説明を致します。 ローマ数字の「U」.区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、では、区民主体の街づくりを実現するために、区民と事業者と区の責務を明確化し、区民・事業者・区の協働の街づくりを、より一層進めていく。としています。 こうした中、区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、世田谷区全域において、区民主体の新たな街づくりを進めていくため、多様な主体による自主的な街づくり活動を支援する仕組みの充実を検討していきます。 アクションエリアにおいては、引き続き、地区計画などによる「街づくりのルール」を活用するとともに、地域の魅力や価値を高める、区民・事業者が主体となる、自主的な取組みや「地域のまちの姿」の実現に貢献している官民連携など、 区民主体の新たな街づくりについても推進していきます。 などとしています。 説明は、以上となります。