令和5年度 区政モニターアンケート報告書 第3回区政モニターアンケート結果  令和5年9月実施 1.調査目的 ■「世田谷区のグリーンインフラの取り組みについて」 土木部 豪雨対策・下水道整備課 世田谷区では、世田谷区環境基本計画(後期)において、「環境共生都市せたがや」を掲げ、豪雨対策やヒートアイランド対策等に取り組んでいます。 その取り組みの一つとして、豪雨対策では、河川・下水道管理者である東京都と役割分担の上、世田谷区では雨水を一時的に貯留・浸透させることにより、 大量の雨水が一気に河川や下水道等に流入することを抑制する「流域対策」を行っています。 また近年ではグリーンインフラを取り入れた流域対策や健全な水循環の形成などを推進・促進しています。 今回は、区民のグリーンインフラに関する認知度や要望、イメージなどについて把握し、 今後の施策の検討資料とするため、区政モニターアンケートを実施いたしました。 ■「区立小学校プールの共同利用について」  教育政策・生涯学習部 教育環境課 区立小学校は昭和30~40年代に集中的に建設されており、築50年以上の建物を有する小学校は27校(全体の44%)となって、 老朽化が進んでいます。学校施設の改築・改修は財政的にも大きな負担となっており、中でも屋外プールは風雨や紫外線にさらされ劣化が進みやすく、 維持管理コストもかさんでいます。 現在は一部の学校を除き屋外プールを設置していますが、使用期間が夏季のみに限定されており、 使用期間内でも天候や気温により使用できないことがあります。 このため学校改築を機に現在のように屋外プールを全小学校に整備するのではなく、 徒歩圏の中で拠点となる学校に新たな屋内温水プールを整備し共同利用するとともに、 共同利用に適さない改築校には暑熱対策を施した屋外プールを整備するなど、新たな整備手法を検討するあたり、 その検討資料として、区政モニターアンケートを実施いたしました。   2.調査設計 (1) 調査対象  第20期区政モニター (2) 対象数   198人 (3) 調査方法  郵送配布・郵送回収法又はEメールによる送信・インターネットによる回答 (4) 調査期間  令和5年9月5日から9月19日 (5)有効回答数 182人(回収率91.5%) 数値の見方: 特に断りがない場合、すべての設問のn値は182である。 ※n値とはサンプル数(アンケート回答件数)   3.標本構成 (1) 性別 n=182 男 42.3% 女55.5% その他 2.2% (2) 地域 n=182 世田谷 29.7% 北沢 15.9% 玉川24.2% 砧 20.3% 烏山 9.9% (3) 年代 n=182 18-19歳 1.1% 20-24歳 4.4% 25-29歳 9.3% 30-34歳 7.1% 35-39歳 9.9% 40-44歳 7.7% 45-49歳 13.2%  50-54歳 9.3% 55-59歳 9.9% 60-64歳 7.1% 65-69歳 7.1% 70歳以上 13.7% (4) 性・年齢別 n=182 18-19歳 男 1人 女 1人 その他 0人     20-24歳 男1人 女7人 その他0人       25-29歳 男 3人 女14人 その他 0人    30-34歳 男7人 女 6人 その他 0人 35-39歳 男 6人 女10人 その他 2人    40-44歳 男 8人 女 6人 その他 0人 45-49歳 男 10人 女13人 その他 1人     50-54歳 男 5人 女 11人 その他 1人 55-59歳 男 11人 女 7人 その他 0人    60-64歳 男 7人 女 6人 その他 0人   65-69歳 男 7人 女 6人 その他 0人    70歳以上 男 11人 女 14人 その他 0人 4.質問と回答 ■「世田谷区のグリーンインフラの取り組みについて」 問1 グリーンインフラという言葉を知っていますか。(マルは1つ) ※グリーンインフラ・・・みどりやみずなどの自然の持つさまざまな機能を積極的に活用することで、 雨水の貯留・浸透、流出抑制、水質浄化、利活用、地下水涵養(降雨などが、地中に浸透して地下水が補給されること)、 緑化、ヒートアイランド対策などを行う都市基盤(インフラ)や考え方のこと 問1 n=182 ①知っている  20.9% ②言葉は聞いたことがある  30.2% ③知らない 48.9% <調査結果> グリーンインフラという言葉の認知度は、「知らない」(48.9%)が5割近くと最も多く、 次いで、「言葉は聞いたことがある」(30.2%)、「知っている」(20.9%)の順となっている。 問2 グリーンインフラに期待するもの(メリット)は何ですか。 (マルはいくつでも)n=182 1.豪雨対策  79.1% 2.ヒートアイランド現象緩和  83.5% 3.湧水保全  30.2% 4.生物多様性  37.9% 5.環境負荷減少  47.8% 6.やすらぎ、憩い空間形成  56.6% 7.景観向上  50.0% 8.経済発展  11.0% 9.その他  1.1% 10.無回答 0.5% <調査結果> グリーンインフラに期待するもの(メリット)を聞いたところ、 「ヒートアイランド現象緩和」(83.5%)が8割を超え最も高く、次いで、「豪雨対策」(79.1%)、 「やすらぎ、憩い空間形成」(56.6%)などと続く。   問3 どのような場所を中心にグリーンインフラを進めていくと良いと思いますか。(マルはいくつでも)n=182 1.公園  83.0% 2.道路  61.0% 3.公共施設  75.8% 4.学校  56.0% 5.駅、鉄道周辺  58.2% 6.民間企業、店舗、商店街  37.4% 7.個人住宅、集合住宅  34.1% 8.その他  1.1% 9.無回答  0.5% <調査結果> どのような場所を中心にグリーンインフラを進めていくと良いと思うかを聞いたところ、 「公園」(83.0%)が8割を超え最も高く、次いで、「公共施設」(75.8%)、「道路」(61.0%)などと続く。 問4 グリーンインフラのうち、ご自身で今後取り入れていきたいものはありますか。(マルはいくつでも)n=182 1.鉢植え(プランターなど) 70.3% 2.庭の植栽(生垣など)  37.9% 3.屋上緑化、壁面緑化  22.0% 4.雨水貯留浸透施設(ます、トレンチ)や雨水タンク  15.4% 5.雨庭(雨水を集めて地中に浸透させる窪地のある庭) 9.9% 6.その他  8.2% 7.無回答  5.5% <調査結果> グリーンインフラのうち、ご自身で今後取り入れていきたいものはあるかを聞いたところ、 「鉢植え(プランターなど)」(70.3%)が7割で最も高く、次いで、「庭の植栽(生垣など)」(37.9%)、 「屋上緑化、壁面緑化」(22.0%)などと続く。 問5 グリーンインフラ施設のひとつである雨庭をご自宅でつくる場合、 どのような制度があれば活用したいと思いますか。(マルはいくつでも)n=182   1.設置助成金制度  75.8% 2.雨庭づくりのためのアドバイザー派遣   34.6% 3.雨庭づくりのための体験講座  37.9% 4.雨庭についての情報交換の場(コミュニティー)  20.9% 5.各家庭での雨庭事例集  45.1% 6.その他  5.5% 7.無回答 1.6% <調査結果> グリーンインフラ施設のひとつである雨庭をご自宅でつくる場合、 どのような制度があれば活用したいと思うかを聞いたところ、「設置助成金制度」(75.8%)が7割半ばと最も高く、 次いで、「各家庭での雨庭事例集」(45.1%)、「雨庭づくりのための体験講座」(37.9%)などと続く。   問6 世田谷区では雨水を一時的に貯留・浸透させることにより、大量の雨水が一気に河川や下水道等に流さないように、 公共、民間を問わず、雨水貯留浸透施設の設置を進めています。 雨水貯留浸透施設である雨水浸透ます・雨水浸透トレンチや雨水タンクを知っていますか。(マルはいくつでも) ※雨水浸透ます・・・側面や底面に多くの穴があり、流入した雨水を地中に浸透させる「ます」 ※雨水浸透トレンチ・・・たくさんの穴が開いている「管」 ※雨水タンク・・・雨水を利用するために、屋根に降った雨水を貯めるための「タンク」 n=182 1.雨水浸透ます・トレンチがどのようなものであるかを知っている  13.7% 2.雨水タンクがどのようなものであるかを知っている  24.7% 3.雨水浸透ます・トレンチの名前だけは聞いたことがある  15.4% 4.雨水タンクの名前だけは聞いたことがある  33.0% 5.すべて知らない  31.9% 6.無回答 0.5% <調査結果> 雨水貯留浸透施設である雨水浸透ます・雨水浸透トレンチや雨水タンクを知っているかを聞いたところ、 「雨水タンクの名前だけは聞いたことがある」(33.0%)が3割を超え最も高く、 次いで、「すべて知らない」(31.9%)、「雨水タンクがどのようなものであるかを知っている」(24.7%)などと続く。 問7 世田谷区では、ご所有の敷地に雨水浸透ますや雨水浸透トレンチを設置する際に雨水浸透施設設置費用の助成、 雨水タンクを設置する際に雨水タンク設置費用の助成を行っております。 雨水浸透施設や雨水タンクの設置費用の助成制度がありますが、知っていますか。(マルは1つ)n=182 1. 制度の内容まで知っている  2.2% 2.制度があることは知っている  13.7% 3.知らなかった   84.1% <調査結果> 雨水浸透施設や雨水タンクの設置費用の助成制度を知っているかを聞いたところ、 「制度の内容まで知っている」(2.2%)と「制度があることは知っている」(13.7%)と合わせて、 「知っている」は15.9%と1割半ばにとどまっている。 問8 問7で「1.制度の内容まで知っている」または「2.制度があることは知っている」と回答した方にお聞きします。 世田谷区雨水浸透施設・雨水タンク設置助成制度は何で知りましたか。(マルはいくつでも)n=29 1. 区のおしらせ「せたがや」  65.5% 2.雨を活かしましょう (世田谷区雨水浸透施設・雨水タンク設置助成のご案内のパンフレット)  34.5% 3.区のホームページ  20.7% 4.区のイベント  0.0% 5.その他  17.2% <調査結果> 雨水浸透施設や雨水タンクの設置費用の助成制度を知っている方に、 世田谷区雨水浸透施設・雨水タンク設置助成制度の認知経路を聞いたところ、 「区のおしらせ「せたがや」」(65.5%)と6割半ばで最も高く、 次いで、「雨を活かしましょう(設置助成の案内のパンフレット)」(34.5%)、 「区のホームページ」(20.7%)などと続く。※なお、基数(n)が30に満たないため、参考値とする。 問9 雨水浸透施設・雨水タンク設置費用の助成制度について、ご所有の敷地において 助成制度を活用したいと思いますか。(マルは1つ) n=182 1.すでに利用した  1.1% 2.利用したいと思う  42.3% 3.利用したいと思わない  23.1% 4.その他  31.9% 5.無回答 1.6% <調査結果> 雨水浸透施設・雨水タンク設置費用の助成制度について、ご所有の敷地において助成制度を活用したいかを聞いたところ、 「利用したいと思う」(42.3%)が4割を超え最も高く、次いで、「その他」(31.9%)、 「利用したいと思わない」(23.1%)と続き、「すでに利用した」は1.1%にとどまる。 問10 世田谷区では、雨水浸透施設・雨水タンク設置助成制度を積極的に活用していただきたいと考えています。 活用したいと思う条件や問9で「3.利用したいと思わない」もしくは「4.その他」と回答した理由をご記入ください。 (記述回答) 「2.利用したいと思う」を選択した理由 助成金についてのご意見(全7件) ・助成金が全体の75%以上であれば考えたい。 ・自分の家が条件に当てはまるか、設置が可能か。また助成はどのくらい受けられるのか。 ・①雨水タンクは比較的簡単に設置できそうであること。②助成制度があること。③豪雨対策に寄与できること。 費用面についてのご意見(全6件) ・将来的にメンテナンスのコストが掛かるかが不明瞭なこと。 ・コストがかからずに自分でできる対策は、取り入れてみたいと思うため。 その他についてのご意見(全24件) ・地面はコンクリートやアスファルトで覆われているので、せめて各家庭のわずかな土のある地面を有効活用して、 地域の環境を守りたいからです。一つ一つは小さな行動ですが、たくさん集まれば、大きな力になると思うからです。 ・設置に必要な広さ、地質などの条件を、あわせて広報してほしい。 ・設置費用及び設置に要する時間等の明確な説明が欲しい。 ・自然資源(水、太陽etc)を循環させて、少しでも私たちの生活に生かすことが大切であり、 一人一人の自覚が必要。公共施設でのイベント等、アピールの機会があると、もっと身近に考えられると思います。 「3.利用したいと思わない」を選択した理由 住環境により難しいとのご意見(全29件) ・庭付きの戸建ではないので、利用したくとも出来ない。  マンションのベランダでもできる取り組みがあれば是非利用したいと思う。  マンション住まいのため個別では難しいのですが、マンション全体で参加できる仕組みがあればより効果的かと思われます。 面倒・手間がかかるとのご意見(全7件) ・設置場所の確保やメンテナンス、工事など面倒な事が増えるから。 ・時間をとって作業をする手間を考えると気が引けてしまう。現段階で自身が雨水で困っている経験がない為、 必要性が感じられないので。 その他のご意見(全23件) ・設置までは助成制度があったり、アドバイザーのヘルプがあるのでしょうが、 設置後のメンテナンスや、維持について考えると難しいのではと思ってしまいます。 また、狭い敷地にタンクを置くのも景観も含めて抵抗があります。 ・雨水をただ貯めるだけのタンクとなると、蚊の発生等の懸念があります。 ・蚊の発生が抑制できるのなら、利用しても良いと思う。 「4.その他」を選択した理由 住環境により難しいとのご意見(全40件) ・集合住宅に住んでいるため、所有の敷地がない。集合住宅で、雨どい経由の雨水をためるタンクをベランダに置ければ、 鉢植えへの潅水などに利用できてよいと思う。集合住宅でのそうした設置を区として推奨してほしいと思う。 ・設置場所の余裕がないため。 詳しい情報があればとのご意見(全9件) ・条件としては狭い自宅の敷地でもこんなふうに設置できます等の実際の設置イメージを目視できる場や、 アドバイスなどのコミュニケーションの上、前向きに考えたいと思っています。 ・実際に見たことや設置してある場所を知らないので、イメージが湧かない。どのくらいの大きさなのか、 耐久性はあるのか、見当がつかない。 その他のご意見(全20件) ・助成制度を良く理解した上で考えたい。また、助成とは言え個人宅での設置はお金がかかる事なので費用の面で実施出来ない可能性もある。 ・助成制度の内容次第と考えます。昨年に新築したばかりで、建築中に助成制度のことを知っていれば活用したかもしれません。 無論、個人レベルですべての助成制度を調べ、把握、検討することは難しいですので、区から各建築事業者への紹介をしていただくなども有効だと考えます(注文住宅を検討する人向けになりますが)。 ・費用がどの位かかるのか分からず、それによりメリットがあるのかを具体例の情報がないのが不安。 問11 近年、地球温暖化等気候変動への取り組みとして、グリーンインフラの整備に対する気運が高まってきています。 豪雨対策やヒートアイランド対策等の一環として、グリーンインフラのあり方を検討していくため、ご意見やご提案がありましたらご記入ください。(記述回答) ヒートアイランド、緑化、豪雨対策に対するご提案(全35件) ・専門でないので漠然とした印象に基づく意見ですが、アスファルトの道路は黒っぽく熱をいかにも溜め込みそうに見えます。 白っぽいアスファルトを使用するですとか、歩道には明るい塗料を塗るですとか、そういう取り組みが有効なら、技術的に改善できないものかと思いました。 ・19年の大雨による多摩川氾濫が記憶に新しいと思いますが、そういった意味でも豪雨対策としては特にこのエリアは必要だと感じました。 玉川エリアは二子玉川等で屋上の緑地化が進んでいる印象があり、ヒートアイランド対策として非常にいいと感じています。世田谷区は23区でも多い方だと感じてはいますが、 屋上以外でも直接地面に植える緑ももっとあると良いと思います。 ・屋上緑化のように、取り入れやすいものから徐々に取り入れていくほうが、より住民の理解を得やすいかと思います。 周知・広報を求めるご意見(全31件) ・まず、この制度のことを初めて知ったので、まずは沢山の区民に知ってもらえるように積極的にPRするべきと思いました。 ・世田谷区は都内の中でも、緑被率が高く、区民としても誇れるし、大切にしていきたい区の特性だと思う。グリーンインフラを取り組み、 魅力ある街作りをしていって欲しいし、区民として協力できたらと思う。区報で、特集を組む等、現在の取り組みについて、 もう少し情報を開示するようにしてはどうでしょうか。 ・このような取り組みがあることも知らなかったので、もっと世間に知らしめていくことも必要だと思います。 豪雨で道路が水没したりすることのないよう、自宅に庭のある方々に周知させていく事が大切だと思います。 行政主導で、制度化をといったご意見(全13件) ・既設一般民家への設置は難しいかと思うが、新設の大型集合住宅や企業施設の建設時の義務・条件とする等を推進していただきたい。 ・個々人の行動は、社会的意義よりも個人的な経済的利益を優先して決定されるため、行政側が(いわばパターナリスティックに) 環境政策の社会的意義(外部不経済の除去など)を認識した上で、環境に配慮した行動が個々人の選択肢に並ぶような施策(財政支援・税制措置・法的規制) をとっていただくべきだと思います。一部補助や広報だけで行動変容に結び付けるのは相当難しいです。 公共施設で進めてはといったご意見(全11件) ・まずは区の施設や学校、公園などの公共施設で実践をしてその事例を積極的に区民に情報提供して家庭レベルでの展開を促して欲しい。 ・公共機関や区民の目がつくところで、グリーンインフラの整備を進めることで区民が興味関心を持つことができると考える。 その他のご意見(全54件) ・世田谷区は戸建ても多いがマンションなどの集合住宅も多い。なので個人に働きかけをしても届かない場合が多いと思うので、 マンションの管理会社や大家さんなどに働きかけをすれば、一定の効果が出るように思う。マンションを建てるときに専有部の一部を緑地化すると助成金が出る、 雨水タンクを設置すると管理費が安くなるなど。 ・グリーンインフラといっても、世田谷区の緑化条例などもそうですが、植栽の維持管理などは住人に頼るところがありそこが今後も負担となります。 地球温暖化を防ぐための施策としては良いかもしれませんが、その先に起こる維持管理の方法や助成金による対応、 区民税などの減額などやった先にある住民への還元などがないと企画倒れになると思います。 ・グリーンインフラが流行り物として形骸化せず、さまざまな視点からSDGsを考えバランスの取れたものとして、生活に根付くなら良いと思う。 ・子供たちの自然学習の場ともなるような副次的な活用も期待したいです。 区立小学校プールの共同利用について」 問12 小学校プールの整備にあたり、重要と思うことはなんですか。 (マルはいくつでも) n=182 1.建設コストがなるべく低廉であること  18.7% 2.維持管理コストがなるべく低廉であること  36.3% 3.天候や気候に左右されず、計画的に水泳授業を実施できること  48.4% 4.事故防止のための安全対策・安全確保が徹底されていること  74.2% 5.水泳指導を着実に実施し、子どもの泳ぐ力を向上させること  34.1% 6.水の事故防止のための啓発指導(着衣のまま水に落ちた場合の対処方法など)が 行われること  60.4% 7.夏季にプールに入ることで、季節感や解放感を感じることができること  27.5% 8.学校の授業時間以外はプールを地域開放するなど、地域への還元が図られていること  51.6% 9.その他  2.7% 10.無回答 1.1% <調査結果> 小学校プールの整備にあたり、重要と思うことを聞いたところ、 「事故防止のための安全対策・安全確保が徹底されていること」(74.2%)が7割半ばで最も高く、 次いで、「水の事故防止のための啓発指導が行われること」(60.4%)、「学校の授業時間以外はプールを地域開放するなど、 地域への還元が図られていること」(51.6%)などと続く。 問13 小学校のプールを屋内温水プールとして整備した場合、屋外プールと比較し建設コスト が約6倍、 年間の維持管理コストは約5倍かかる見込みです。一方で、建て替え時に徒歩で行き来できる距離の学校間で拠点となる学校に屋内温水プールを建設、 複数校で共同利用し、更に授業時間外に区民向けに開放した場合、通年で計画的に水泳授業を実施することが可能となり、 地域還元が図られるなどのメリットがあります。 このことについて、どのように思いますか。(マルはいくつでも)n=182 1.複数校で共同利用をし、更に区民向けに開放するなど施設稼働率を上げて効率化を 図ることができるのであれば、屋内温水プール化にメリットを感じる 68.1% 2.共同利用の場合は、児童の負担を考慮し、児童が徒歩で行き来できる距離の学校間で、 新たな屋内温水プールを建設し利用するのが良い 34.6% 3.共同利用の場合は、建設・維持管理コストをふまえて屋内温水プールの新設はせず、既存の区立スポーツ施設の屋内温水プールを、利用可能な近隣の学校で利用するのが良い 23.6% 4.共同利用の場合は、スポーツクラブなど民間プールなどもフル活用するのが良い  35.2% 5.共同利用はせず今までどおり小学校ごとに屋外プールを設置する必要を感じる  7.7% 6.その他  3.3% 7.無回答  1.6% <調査結果> 小学校のプールを複数校で共同利用する屋内温水プール建設についてどのように思うかを聞いたところ、 「施設稼働率を上げて効率化を図るのであれば、屋内温水プール化にメリットを感じる」(68.1%)と7割近くで最も高く、 次いで、「共同利用の場合は、スポーツクラブなど民間プールなどもフル活用するのが良い」(35.2%)、 「共同利用の場合は、児童が徒歩で行き来できる距離で新たな屋内温水プールを建設し利用するのが良い」(34.6%)などと続く。 問14 問13で「5.共同利用はせずいままでどおり小学校ごとに屋外プールを設置する必要を感じる」と回答した方にお聞きします。 小学校ごと全校に屋外プールを設置する必要を感じると思う理由をお聞かせください。(記述式) 児童や指導者の負担についてのご意見(全6件) ・児童が学校外に出て、プールに行き来することは児童にとっても負担であり、引率の先生にとっても事故や怪我のないようにと、いつも以上にリスク管理をしなければならなくなり、負担ではないかと感じる。学校であれば何かあれば保健室があり、一時応急手当ができるが他では難しい。それならば、今まで通り、学校内にある方が安心安全である。 ・真夏の暑い中、低学年の移動は難しいのでは。また、移動に時間を取られ、肝心の授業時間が確保できないのでは。 その他のご意見(全10件) ・着替えや移動に時間が取られるのだから、どこかにわざわざ行くではなく、各小学校にプールは整備するものだと考える。 ・プールの水は災害時の防火水槽の意味合いもあるので、各校に設置した方が良いと思う。  近年、水の事故が多発している事もあり学校で一定レベルの泳力を指導すべき。  やはり、各校にプールは必要と感じます。また、建て替え時に室内プールを体育館棟に建設すべき。 ・水難事故の啓もう活動は大事なので指導方法を工夫する必要は感じるが、  夏の体育の授業として水泳の時間を必ずしも確保する必要性を感じない。子どもの習い事として水泳をさせる家庭が多い。民間委託の活用もある。 問15 現在は区内4つの中学校に屋内温水プールがあり、授業時間外などには一般開放しています。 自宅近くの小学校(または中学校)に新たに屋内温水プールができたら利用してみたいですか。(マルは1つ)n=182 1.ぜひ利用したい   37.9% 2.機会があれば利用したい  42.3% 3.利用したいと思わない  12.1% 4.わからない  6.0% 5.無回答・回答数超過等  1.6% <調査結果> 自宅近くの小学校(または中学校)に新たに屋内温水プールができたら利用してみたいかを聞いたところ、 「ぜひ利用したい」(37.9%)と「機会があれば利用したい」(42.3%)と合わせて、「利用したい」は80.2%と8割となった。   問16 学校プールの整備や、学校プールの区民利用について、あなたのお考えをお聞かせください。(記述式) 区民利用賛成のご意見(全55件) ・区民が利用できる温水プールをたくさん設置し、学校が授業に利用すればいいと思う(その場合は授業優先利用)。 ・室内プールであれば季節問わず水泳の授業や部活動が行える為、運動をする機会が増え良いのではないかと思います。また、一般開放することにより維持の為雇用も生まれるのでは。 ・高齢化している区民の健康維持のためにも、可能な限り多くの学校プールを区民に開放していただきたい。 維持費、使用料など費用面のご意見(全39件) ・建設コストや維持管理コストを考えれば、必要最低限の授業があればいいのではないかと思います。 ・建設コストが高騰する中、屋内温水プールの維持管理費を含めて、ランニングコストを勘案し、整備することが望ましい思います。 ・安全面がしっかりできていれば、区民利用は良いと思います。使用料などがプールの維持費に役に立つからです。また区民の健康面でも良いと思うからです。 共同利用のプールがよいといったご意見(全32件) ・屋内プールの共同利用なら夏場は設置校の生徒が使うことで、炎天下の移動も避けられるのでは?年間の授業時数が天候に左右されないことは大切だと思います。 ・後も猛暑や異常気象は続くと考えたほうが良いと思いますし、また、プール維持には費用の他に人手もかなりかかると思いますので、基本的に民間プール施設を利用とし、可能であれば教員、プラスして外部指導員という形が理想なのではと思います。 ・共同利用前提であるとしても新たに学校に温水プールを作るのではなく、まずは学校近隣の民間プールがあればその利用を検討することを優先して、コスト削減を図るのが良いと思います。 管理の徹底、安全面についてのご意見(全19件) ・子供優先安全利用を前提として、安全な運営管理に適切なソフトハードと人員増加が必要ですが、こちらの方にお金をかける方が新設より経済的と思う。 ・児童や生徒以外が利用する場合、セキュリティ、安全面を考慮しなければならない。運営は専門業者へ委託し、区民の利用は数百円の料金を取って委託費の足しにするなどもあっていい。 学校プール整備賛成のご意見(全18件) ・屋外のプールだと天候に左右され、近年は天気が良くても熱中症のことが気になる。学校の水泳の授業では十分ではないと思うので、屋内プールがよいと思う。また区民開放すれば需要はあると思う。 ・屋外はやめて屋内プールの整備は必要。夏季に限らず年間を通して授業に水泳を取り入れてはどうか。また、地域住民へ解放し水難事故予防などの指導もできたらよいのでは。 その他のご意見(全87件) ・整備して学生に積極的に利用してもらい、区民に広く情報展開して有効利用してもらうことが大切。私は利用できることを知らなかったので、区民に対して定期的な情報周知することが重要。腰痛治療や膝痛治療や健康増進で、プール利用のニーズは通年であると思います。 ・屋外では天候や気温に左右されるので屋内で通年の指導ができるようにして欲しい。指導者は学外に頼むようにして教師の負担を減らして欲しい。 ・学校のプールには入ろうと思わない。衛生管理が徹底されているか心配だから。 ・コストが大きな問題ですが、安全を第一に(教員の負担が大きくならないよう)、水に親しむ、水難事故を避けるための着衣水泳は大変有効でしたし、夏休みはしたい人が外部で受講すれば良いと思います。 ・日本人がほとんど泳ぐことを身につけているのは世界からしたらとても貴重なことであり、それは各小学校にプールがあればこそだと思う。