6から7ページ 6から7ページに、画像4点、写真6点を掲載しています。 情報を伝える取組み〜私たちが今からできること〜 音声の文字化 スマートフォンのアプリを使って、その場で話している言葉を文字にして伝えることができます。外国語に翻訳できるものもあります。 写真1:スマホのアプリを使用して音声を文字化されているスマートフォンの画面 手話通訳 手話は、手や指の動きだけではなく、表情や口型等も使って伝える言語です。手話通訳は、話し言葉を耳の不自由な人に手話で伝えるとともに、手話の内容を聴者(聞こえる人)に伝えます。 写真2:手話通訳者2人と、通訳を見ている聴覚障害者 せたっち:実際のワークショップではこんな風に情報を伝えているよ! 写真3:世田谷区のワークショップの様子。中央にいる司会者の言葉を左側の手話通訳者と、右側のモニターに表示されている文字で確認できる。 要約筆記 話している内容をその場で要約し、文字化します。パソコンでのキーボード入力や手で書く方法等があります。世田谷区UDスタイルワークショップでも、要約筆記を取り入れています。 写真4:会場全体のモニターに話した内容が文字で表示されている。 写真5:自分のスマートフォンの画面で文字を確認している様子。 点字・浮き出し文字 目の不自由な人でも、トイレの個室にあるボタンやエレベーターの階数ボタン等が触って区別できるよう、点字や浮き出し文字を使う工夫が必要です。 画像1:トイレの音声洗浄便座のボタンの上に点字がある。 写真6:エレベーターの「ひらく」「とじる」ボタンが浮き出している写真。 視覚障害者向けナビゲーション 目の不自由な人の外出支援のため、スマートフォンを使った音声ガイド付き案内システムが開発されています。実際に、公共施設等や地下鉄で導入されているものもあります。 画像2:白杖を持った視覚障害者がスマホから流れる音声ガイドを聞いている。 スマホからは「正面にはバリアフリートイレがあります。バリアフリートイレの右側には男子トイレ、左側には女子トイレがあります。」と流れている。 色の組み合わせ 色弱の人にも見えやすい色の組み合わせを選ぶことで、みんなにとって見えやすいものにすることができます。同じ赤でも、朱色に少し近づけるだけで判別しやすくなります。 画像3:一般色覚の人の見え方の事例 画像4:色弱の人の見え方の一例 出典:新宿区ユニバーサルデザインガイドブックシリーズ8 音声読み上げテキスト 目が見えない人の中には、パソコンやスマートフォンを使って文字を音声で読み上げ、内容を確認する人もいます。そのため、読み上げない表や図、写真については、内容を文字で説明したテキストデータを提供し読み上げに対応します。 情報を伝える7つのポイント 1 文字の大きさを十分に大きくします。 2 ふりがなやひらがなを表記します。 3 点字・音声読み上げテキストを提供します。 4 通訳・翻訳を行います。(外国語、手話、要約筆記) 5 写真やイラスト、ピクトグラムを入れて分かりやすくします。 6 色だけで区別せず、模様や手触り等、デザインでも差をつけます。 7 その場で必要な文章を読み上げる対応をします。 せたっち:ポイントをふまえて、どう対応すれば良いかを本人に聞いてみよう! コラム やさしい日本語 「やさしい日本語」とは、普通に使っている日本語よりも簡単で、外国人や言葉の理解が苦手な人にも分かりやすい日本語のことです。 1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、みんなが災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」の始まりです。災害時のみならず平時の外国人への情報提供手段としても研究され、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信等、全国的に様々な分野で取組みが広がっています。 参考:東京都オリンピックパラリンピック準備局「やさしい日本語」について https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/multilingual/references/easyjpn.html