地域包括ケアの地区展開 令和6年度 上北沢 地区アセスメント 人口 面積(ku) 1.716 人口 (人) 24,528 人口密度(人/ku) 14,294 高齢者人口(人) 5,222 高齢化率(%) 21.29% 年少人口(人) 2,537 年少人口率(%) 10.34% 世帯数(世帯) 13,994 平均世帯人数(人) 1.75 高齢者がいる世帯数 3,915 高齢単身者世帯数 1,945 高齢者のみ世帯数 970 その他高齢者がいる世帯 1,000 高齢者がいる世帯率(%) 27.98% 内高齢単身・高のみ世帯率 20.83% 介護保険認定者数(人) 1,169 認定率(%) 22.39% 障害者手帳保持者 身体障害者手帳 602 愛の手帳 166 障害サービス受給者 自立支援給付 225 障害児通所給付 76 傾向 世田谷区の北西に位置し、北側に杉並区が隣接している。人口は28地区中21番目の数値であり、高齢化率は21.29%で区内全域で8番目に多い数値である。また、年少人口率は10.34%となり、 区内全域で19番目の数値となっていることから、高齢者の割合が比較的多い地区であると推察される。また、障害者手帳保持者については、全域の平均と比較するとやや少ないが、愛の手帳保持者で比較すると平均をやや上回っている。 地域活動 町会・自治会数 4 会員世帯数 5,086 サロン等登録団体数 26 内訳 サロン 20 子育てサロン 3 ミニデイ 3 社協・新たな居場所登録団体数 5 社協・民間施設の活動場所発掘件数 22 社協・地区サポータ登録者数 55 生活支援体制整備事業 協議体開催回数 6 資源開発・生活支援サービス件数 5 主な活動団体とその取組内容 〇地域サービスせたすぎHR:区境である上北沢5丁目のアパート集会所で、世田谷区及び杉並区在住の乳幼児の保護者を対象とした「リフレッシュヨガ」等を開催している。 〇岡さんのいえTOMO:地域共生の家。月2回開いてるデーを実施し、まちの保健室カフェや子ども向けの駄菓子屋を開催。アクションチーム立ち上げを実施。その他、中高生の居場所や地域団体にも場所の提供を行っている。 〇いいづかさんち:地域共生の家。介護者の会として月1回開催。 〇かみきたFive:地域子育て支援コーディネーターによる子育て相談会を開催している。子どもと遊びながら、子育てのことや地域の情報のことについて相談可能。 生活支援 地域密着型サービス 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 夜間対応型訪問介護 0 認知症対応型通所介護 0 小規模多機能型居宅介護 1 看護小規模多機能型居宅介護 0 認知症高齢者グループホーム 2 地域密着型特別養護老人ホーム 1 ショートステイ 1 特別養護老人ホーム 1 介護老人保健施設 0 都市型軽費老人ホーム 1 サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム 6 うち、特定施設入居者生活介護 3 障害者・児 通所系・共同生活介護等 「喫茶室パイン」、「coto coto」、「ワークランド・フレンドパーク」、「コイノニアかみきた」、「私の家せつ世田谷」、「ちゃお上北沢」、「グループホームこいのにあ」、「ラポール八幡山W」、 「花みずき寮」、「あるか世田谷」、「放課後等デイサービス フェリチタ」、「unico世田谷上北沢」 障害相談支援機関・相談支援事業所 マーベラス、ぽーとからすやま(地区外) 医療機関、訪問看護等 東京都立松沢病院・はたのクリニック・八幡山ハートクリニック・福地眼科・柴本内科・渡辺内科クリニック・上北沢クリニック・清水メディカルクリニック・三宅小児科・桂眼科クリニック・耳鼻咽喉科大橋クリニック・たかさごクリニック・黒坂内科・斎田皮膚科医院・八幡山皮ふ科・あんクリニック世田谷・元谷整形外科・そよかぜ訪問看護ステーション、滝沢歯科医院、歯科森田医院、いいじま歯科医院、山崎歯科医院、上北沢みどりの歯科医院、かえで薬局、まごころ薬局、タマヤ薬局、ユニスマイル薬局八幡山店 子ども・教育 児童館 上北沢児童館 その他、児童施設 上北沢小学校新BOP、八幡山小学校新BOP、福音寮(児童養護施設)、たからばこ(若者の居場所) おでかけひろば ぽっぽちゃんひろば、ぐみの木ひろば、(児童館でも実施) 地区内に所在する小学校または関係のある小学校 上北沢小学校、八幡山小学校、芦花小学校 地区内に所在する中学校または関係のある中学校 芦花中学校、緑丘中学校 地区内に所在する高校・大学等または関係のある高校・大学等 明治大学(八幡山グラウンド)、日本大学(文理学部)、東京都立広尾看護専門学校(仮設校舎) 保育施設 八幡山幼稚園、松沢幼稚園、上北沢保育園、松沢保育園、南八幡山保育園、いずみの園保育園、えにっくす八幡山保育園、上北沢こぐま保育園、小さなおうち保育園 子どもに関するその他の事項 子ども食堂(どんぐり食堂八幡山、かみきたざわ子ども食堂、こぐましょくどう)、子育てサロン(チームOK、オルオル、OHANA)、地域子育て支援コーディネーター、青少年上北沢地区委員会、オアシス八幡山(学習支援) その他支援 その他の支援機関など(例:就労支援など)〇生活介護・就労継続支援(B型)1件「コイノニアかみきた」、青少年交流センター「アップス」(所在地は地区外) 公共施設  図書舘 上北沢図書館(上北沢区民センター、上北沢児童館との複合施設) 地区会館、区民集会所など 上北沢区民センター、上北沢地区会館、八幡山区民集会所、八幡山地域体育館 また、社会福祉協議会のふれあいの家が上北沢・八幡山とも1箇所ずつあり、様々な自主グループが活動を行っている。 住まい・環境・防災 主な公園・緑道・広場 将軍池広場、上北沢公園、八幡山はなもも広場、八幡山はらっぱ広場ほか18件 土地利用、地理的特徴(住宅の特徴を含む) 地区の中心部は松沢病院を中心とした都の敷地が広がり、上北沢と八幡山が物理的に分断されている。また、北部は杉並区上高井戸1〜3丁目との境界が複雑に入り組んでいる。西側の環状8号線沿いでは、都営八幡山アパートが建て替え工事中である。 地区の南東に位置する上北沢自動車学校跡地にて、現在マンション建設が進められている(「(仮称)桜上水計画」戸数143戸)。赤堤通りに、「ザ・ライオンズ八幡山新築工事」が行われている(戸数52戸、工期:令和5年9月から令和7年3月)。令和6年度9月に都立広尾看護専門学校が松沢病院敷地内に移転し、令和7年度以降に世田谷消防署上北沢出張所が同敷地内に移転予定である。 交通の便に関する事項(鉄道・道路) 鉄道は、京王線八幡山駅(駅舎は杉並区)、上北沢駅があり、現在、上北沢駅付近の連続立体交差事業が進んでいる。道路は、北部に交通量の多い甲州街道、西側に環状八号線がある。南側には東西に補助54号線、南北に赤堤通り、東側には荒玉水道道路がある。南北の公共交通はバス路線に限られており、拡充が求められている。 産業に関する事項(買物・商店街などを含む) 八幡山商店会八栄会、八幡山商福会商店街振興組合、上北沢共栄会、上北沢中央商店会があるが、各商店街の会員数は近年減少傾向にある。また、コンビニエンスストアやスーパーマーケットが、八幡山駅、上北沢駅周辺に点在しており地区の北側に集中している。郵便局は、2か所(世田谷八幡山郵便局、八幡山駅前郵便局)にある。 防災 → 各地区の地区防災計画を参照 地区ビジョン 自分たちのまちは自分たちで守り、育てていくあったか上北沢〜お互いが顔見知りになりみんなで力を合わせてまちを守ろう〜 課題、取組みの方向性 1.松沢病院や中部総合精神保健福祉センターがあることから、上北沢・八幡山エリアには、多くの精神障害のある方が暮らしている。こうした方が気軽に参加できるような居場所が少ないことが課題となっていることから、上北沢縁側プロジェクト「えんがわカフェ」の取組みを通して、障害の有無に関わらず、誰もが気軽に参加できるような居場所の構築に取り組んでいる。 2.地域資源を発掘し、地域への参加促進のための連携を進めていく必要があり、地区内のイベントへの参加や地区住民の施設の利用などを通して地域コミュニ ティの拡大を図っていく。(令和5年度実績:@都立松沢病院(定例会)、A都立中部総合精神保健福祉センター、B公益財団法人 大宅壮一文庫、C都立広尾看護専門学校) 3.杉並区に隣接しており、世田谷区の情報のみでなく杉並区在住向けの情報も求められているため、あんしんすこやかセンター、社会福祉協議会では、広報紙を杉並区の医療機関等にも配布している。児童館の利用者にも杉並区在住の方が多いため、近隣の杉並区立児童館と連携し情報交換を行い、利用者に情報を提供できるようにしているほか、地域の子育て施設や団体、小学生・中高生世代の関係施設と連携し、年齢などで分断されない居場所づくりをすすめている。 また、令和4年度 京王線の連続立体交差事業に関連し、八幡山駅近辺でも、町会、自治会、商店街、行政等関連のある団体による八幡山情報交換会を立ち上げ、情報共有を図る動きが始まっている。 4.令和5年11月に地域共生の家「岡さんの家」で結成された、認知症になっても誰もが自分らしく希望を持って暮らすことのできる地域共生社会を目指すアクションチームの活動を定例化していく。また、地域に暮らす様々な年代の人が参加し、認知症の有無にかかわらず安心して生活できる街づくりのため、アクション講座を実施、アクションチーム作りを推進していく。 参加と協働の地域づくりの取組み内容 ・上北沢縁側プロジェクトでは、地区社協の地域福祉推進員(町会・自治会、民生・児童委員、日赤等)をはじめ、地区サポーターやサロンのスタッフ、ピアみサポーター、障害支援事業所5団体と連携し、障害の有無に関わらない居場所づくりの推進を行っている。 ・上記の各施設との情報連絡会の他、年1回、地域包括ケア推進プロジェクトとして地区内交流・意見交換会を実施し、まちづくりに関わる関係者間の情報共有と、新たな活動のきっかけ作りを図っていく。 ・児童館の子育て支援事業では地域の方で構成される「子育てサポーター」が活躍しており、児童館のおでかけひろば事業での乳児の抱っこサポーターや運営支援をしている。サポーター会議では地区の情報交換のほか、サポーターによる来館者視点の提案があがる。より使いやすい児童館に向けた動きやイベント実施に繋がっている。現役の子育て中の方もサポーター登録しており、支援される側である乳幼児の保護者も、支援する側になる機会となっている。 ・アクション講座の開催を重ね、アクションチームへの賛同者を増やす。R5年11月に上北沢アクションチームin岡さんの家を発足し、希望と人権を大切に、暮らしやすい地域をともにつくる活動の取組みを定期的に進めていく。