等々力防災Watch! No.22 日常生活の中に避難想定を! 近年、高い頻度で大きな地震が起きている日本で、 小規模地震から大地震まで様々ですが、最も恐れるのは、 地震がいつ、どこで起こるか分からないということです。 そんな現代において、私たちは常に災害時を想定していなければなりません。 いざというときに備えて等々力地区では、 4つの小中学校で避難所運営訓練を実施しています。 ★避難所運営訓練 等々力地区では、毎年、避難所(集団での避難生活)での運営手順等の確認を町会ほか地域関係者、 学校関係者の皆さんと行っています。在宅避難(自宅等での避難生活)の普及啓発とあわせて、 力を入れて取り組みます。 等々力小学校 (令和6年10月12日(土)実施) マンホールトイレ、ガソリン式・カセットボンベ式の発電機、 応急給水栓の操作方法について指導・説明を受けました。 町会やおやじの会の運営スタッフも実際に操作などを体験し、 使い方を覚えてもらいました。 尾山台中学校 (令和6年11月16日(土)実施) 防災資機材操作方法の指導・説明を受けました。町会の避難所運営スタッフから、 「発電機で電気炊飯器は炊けるのか、 カセットボンベはどれくらいの時間使えるのか」などの多くの質問があがり、 防災に対する関心や理解がさらに深まりました。 玉堤小学校(令和6年12月14日(土)実施) 防災資機材操作方法の指導・説明を中心に行われました。 マンホールトイレについて、運営スタッフから、 「男性用と女性用の区別をするために、テントカバーを設置する際に向きを変えて、 判別しやすくしてはどうか。」などの意見がありました。 尾山台小学校(令和7年1月18日(土)実施) これまでの避難所運営訓練に代えて、 今年度は運営スタッフのほか小学5年生の児童と保護者の参加型による 防災の体験イベントという方式で実施しました。 ①初期消火体験②起震車体験③スタンドパイプ体験 ④5年生の学習成果発表のコーナーを体験しました。  巨大地震注意について知ろう 令和6年8月、宮崎県で震度6弱を観測した日向灘を震源とする地震(M M7.1)の発 生を受けて、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。 この臨時情報は、「地震は予知できない」という前提のもとで地震の発生に結びつく可 能性のある前兆(=前震やゆっくりすべり等)現象をとらえようとする試みから始まり ました。 南海トラフ地震とは 南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として概ね 100 150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。 科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震(南海トラフ巨大地震)が発生した 場合、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、関東地方 から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に 10mを超える大津波の襲来が想定され ています。なお、政府は令和7年1月15日、南海トラフで今後30年以内にマグニ チュード8~9級の地震が発生する確率を、これまでの「 70 80%」から「 80%程度」 に引き上げました。 南海トラフ地震臨時情報とは 南海トラフ地震臨時情報(以下、「臨時情報」という)は、このような南海トラ フ地震の周期性や連続性に注目したもので、南海トラフ地震の発生の可能性が高 まった場合に、気象庁から発表される情報です。 臨時情報発表後の防災対応を行いやすくするため、「南海トラフ地震臨時情報 (調査中)」のようにキーワードを付して発表されます。情報の種類や発表条件は、 次の通りです。 ~あわせて読みたい~ 首都直下型地震とは 「首都直下型地震」とは、首都及びその周辺地域の直下で発生するマグニチュード 7クラスの地震及び相模トラフ(相模湾から房総半島南東沖までの海底の溝)沿い等 で発生するマグニチュード 8クラスの海溝型地震のことです。 等々力 地区の皆さんをはじめ、東京圏内で暮らす人々にとっては、より身近に発生 しうる巨大地震です。日頃からの意識と備えを心がけましょう。 「等々力防災 Watch!」は春と秋の年2回発行しております。 印刷費の一部には、等々力地区の古着・古布回収の売り払い金が充てられています。 令和7年3月 発行者 等々力地区区民防災会議  事務局 世田谷区等々力まちづくりセンター (世田谷区等々力3丁目4番1号 玉川総合支所内) 電話番号03-3702-2143 ファクシミリ03-3702-1165