地域包括ケアの地区展開。令和7年度北沢地区アセスメント。 人口について。 面積、0.979平方キロメートル。人口、18,597人。人口密度、1平方キロメートルあたり18,996人。高齢者人口、3,707人。高齢化率、19.93%。年少人口、1,399人。年少人口率、7.52%。世帯数、12,057世帯。平均世帯人数、1.54人。 高齢者がいる世帯数、2,773世帯。うち高齢単身者世帯数、1,351世帯。高齢者のみ世帯数、664世帯。その他高齢者がいる世帯、758世帯。 高齢者がいる世帯率、23.00パーセント。うち高齢単身・高齢者のみ世帯率、16.71%。 介護保険認定者数、871人。認定率、23.50パーセント。障害者手帳保持者のうち、身体障害者手帳が335人。愛の手帳が55人。 障害サービス受給者のうち、自立支援給付が95人。障害児通所給付が51人。 傾向。 北沢地区の面積は28地区中最小であるが、人口密度は区内でも中位にあり、狭いエリアに多くの人が居住している地区ではない。 平均世帯人数が他地区と比較し少ないことから、単身ないしは小家族構成の世帯が多いと考えられる。高齢化率、高齢者がいる世帯数など、高齢者に関わる数値については、 概ね区全体の平均的な数値に近いが、年少人口率が区内で最も低く、0〜14歳の年少者が少ない地区である。 地域活動について。 町会・自治会数、8。会員世帯数、10,764世帯。サロン等登録団体数、18。うちサロン、15。子育てサロン、2。ミニデイ、1。社協・新たな居場所登録団体数、5。社協・民間施設の活動場所発掘件数、15。 社協・地区サポータ登録者数、52。生活支援体制整備事業、協議体開催回数、1回。資源開発・生活支援サービス件数、4件。 主な活動団体とその取組内容。 地区社協や民生委員が地区の方々と協力して運営する、高齢者見守りネットワーク「ココロンさくら」では、毎月1回サロンを開催し、毎回100名近くの参加者がある。 スマートフォンを通した交流会「下北スマホるーむ(高齢者サロン)」を毎月1回、認知症当事者や認知症の方を介護している関係者を対象とした「認知症カフェ」を定期的に開催している。 生活支援について。 地域密着型サービスのうち、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、0。夜間対応型訪問介護、0。認知症対応型通所介護、1。小規模多機能型居宅介護、0。看護小規模多機能型居宅介護、0。認知症高齢者グループホーム、0。地域密着型特別養護老人ホーム、0。 ショートステイ、1。特別養護老人ホーム、1。介護老人保健施設、0。都市型軽費老人ホーム、0。サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、0。うち、特定施設入居者生活介護、0。 障害者・障害児、通所系・共同生活介護等については、特別養護老人ホーム「きたざわ苑」が利用できる。 障害相談支援機関、相談支援事業所はなし。 医療について。 医療機関、訪問看護等。 下北沢病院、訪問介護ステーション「きたざわ苑」、訪問看護「直宮医院」。 子ども、教育について。 児童館。 だいた児童館。 その他、児童施設。 北沢子どもの居場所「きたっこ」。 おでかけひろば。 おでかけひろばぼっこ、alulu。 保育施設。 若竹保育園、北沢みこころ保育園、スマイルキッズ下北沢保育園、スマイルキッズドレミファ保育園、東北沢ききょう保育園、きらきらきっずナーサリー下北沢園、ドレミファ保育室、シルス北沢保育園、下北沢ひよこ園(病児・病後児保育室)。 幼稚園。 育成幼稚園、松蔭幼稚園。 新BOP。 近隣には池之上小学校新BOP、下北沢小学校新BOPがあるが、北沢地区内には存在しない。 地区内に所在する小学校または関係のある小学校。 近隣には区立池之上小学校、区立下北沢小学校があるが、北沢地区内には小学校は存在しない。 地区内に所在する中学校または関係のある中学校。 区立北沢中学校、松蔭中学校、その他、近隣には区立富士中学校がある。 地区内に所在する高校・大学等または関係のある高校・大学等。 松蔭高等学校、下北沢成徳高等学校。 子どもに関するその他の事項。 子ども食堂など、しもきたキッチン、北五食堂、タパシエスタ、永正じ子ども食堂、つなぐ食堂。 障害のある子どもの通所施設、スタジオそら。 その他支援について。 その他の支援機関など(例:就労支援など)。 東北沢つどいの家、さら就労塾@ぽれぽれ、エイト、COS下北沢。 公共施設について。 図書館。 図書館カウンター下北沢。 地区会館、区民集会所など。 北沢地区会館、下北沢区民集会所、北沢南区民集会所、北沢区民集会所。 住まい、環境、防災について。 主な公園・りょくどう・広場。 あおぞら公園、北沢公園、北沢一丁目公園、北沢一丁目丘の上公園、北沢三丁目公園、北沢四丁目公園、北沢五丁目わかたけ公園、 2000ねん公園、北沢さくら広場、北沢4−23広場、北沢五丁目児童遊園、玉川上水第二りょくどう 土地利用、地理的特徴(住宅の特徴を含む)。  北沢1〜5丁目からなり、区の北東端に位置し、北は渋谷区、東は目黒区に接している。小田急線と井のかしら線が下北沢駅で交差しており、地区がしぶんされている。 下北沢駅周辺は、商店が密集する繁華街であるとともに、北沢タウンホールをはじめ劇場やライブハウスが多く、文化・情報の発信地として発展している。  駅周辺から少し離れると閑静な住宅街が広がっているが、私鉄開通や関東大震災後の急激な市街化に伴い、細街路や木造密集住宅地が多く存在する。  地形的には、北部に玉川上水緑道、東部に三田用水跡、中央部(北沢中学校から代沢まちづくりセンターにかけて)に水路跡や緑道があり、これらは北沢の地名にもある「沢」の部分でもあるため、高さの低い土地となっている。   地区内に公営住宅がなく、大規模なマンションも少ない。 交通の便に関する事項(鉄道・道路)。 鉄道は、小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」のほか、小田急線「東北沢駅」、京王井の頭線「池ノ上駅」、京王線「笹塚駅」がある。 道路は、井の頭通り、茶沢通り、補助26号線があるが、細街路も多い。 路線バスは、北沢タウンホールと三軒茶屋駅間(駒沢陸橋行)のほか、渋谷駅から笹塚循環バスが井の頭通りを通っているなど、鉄道と併せて新宿や渋谷へも近く、交通の便は良好である。  小田急線連続立体交差事業に関連する整備状況について、交通結節機能の強化と駅周辺の防災性の向上などを図るため、整備を進めている下北沢駅前広場では、広場周辺の歩道舗装や植樹などの整備を順次進めており、令和7年度完成を目指している。 産業に関する事項(買物・商店街などを含む)。  下北沢駅周辺には6つの商店街がある。商業施設もあり、東北沢駅と下北沢駅間には「リロード」、下北沢駅と世田谷代田駅間には「ボーナストラック」、駅前の井の頭線高架下には「ミカン下北」がある。  地区内の高低差が大きく、急な坂道も多いため、特に北沢1・3・4丁目付近の居住者は、坂を下り下北沢駅周辺まで買い物に行く必要があり、特に高齢者などには負担となっている。  井ノ頭通り以北の北沢5丁目エリアは、京王線笹塚駅周辺の商業施設を利用しているが、高低差はないものの駅までの距離が遠い。 防災については各地区の地区防災計画を参照。 地区課題解決の取組みについて。 地区ビジョン。 『文化と生活の交差点、子どもから高齢者まで誰もがいきいきと安心して暮らせるきたざわのまち』。 課題、取組みの方向性。 1.【課題】。 高齢者への見守りと居場所づくりの確保。 【取組みの方向性】。 地区内の団体や地区住民が運営する見守り活動を継続的に進め、高齢者の参加の場の確保、居場所づくり、高齢者相互の交流を促すきっかけづくりを確保する。 また、高齢男性に特化した交流の場、居場所づくりを進めていく。 2.【課題】。 認知症当事者やその家族へのサポート 【取組みの方向性】。  認知症の当事者や介護などを現在行っている、以前行っていた、介護に関心のある方など広く参加者を募り、日ごろの悩みや情報交換などを図るとともに、 介護や医療の専門職スタッフも加わって参加者のサポートを進める場として、「認知症カフェ」や「介護者交流会」を定期的に開催する。 3.【課題】。   下北沢駅周辺の美化活動の推進。  【取組みの方向性】。 地区内の商店街や町会などと連携して、防犯パトロールやシモキタクリーン作戦パレードを定期的に実施し、びんや缶、たばこなどのポイ捨て防止など下北沢駅周辺の美化に向けた活動へ継続的に取り組み、「安心して暮らせるきたざわのまち」づくりを進めていく。 参加と協働の地域づくりの取組み内容(参加と協働を基盤とした地区課題への取組み。 @交流の場の継続的な確保 地区内の団体や地区住民が運営する、高齢者見守りネットワーク「ココロンさくら」を定期的に開催し、地区の高齢者の参加を促すとともに、参加者相互の交流の場としての活用、見守り活動を進めていく。 また、高齢男性の居場所づくり「きたざわ男子会」を立ち上げ、交流の場の確保を図っていく。 A認知症理解の深化を図る 認知症の当事者や介護を行っている家族へのサポートを進めるため、認知症カフェや介護者交流会を定期的に開催し、日ごろの悩みの共有や情報交換、 専門職スタッフの助言などを通して、安心してひと息くつろぐことができるような場を提供する。 B誰もが気持ちよく生活できるまちをめざす 地区の商店街や町会などと連携して、下北沢駅周辺の美化に向けた活動へ継続的に取り組み、「安心して暮らせるきたざわのまち」づくりを進めていく。商店街や町会、地区内の各種団体などと区が一体となって、 まちの美観を損ねるポイ捨てや落書き、喫煙マナーの向上などの働きかけを積極的に進めながら、文化・情報の発信地「シモキタ」の発展を見守っていく。 C地区住民の絆を深める さまざまな活動を行ううえで、人と人との繋がりは重要な「資源」である。町会・自治会、商店街、地区で活動する多くの団体、区が連携しながら多面的な視点をもって、 課題解決に向けた取組みを進めることができるような体制づくりを進めていく。