玉川地域の歴史と特色

最終更新日 平成25年2月4日

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土地利用の特色

玉川地域は区の南部に位置し、多摩川や等々力溪谷等多くの自然が残り、閑静な住宅地が広がる地域である。早くから民間による宅地開発や玉川全円耕地整理事業等が行われ、道路等が計画的に整備された街として発展してきた。二子玉川駅周辺は、地域の中心的商業拠点として、また多摩川以西に広がる神奈川県との接点として発展しつつある。

歴史

多摩川沿いの台地には石器時代・古墳時代の遺跡が分布しており、特に野毛大塚古墳では刀剣が発掘され全国の注目を集めた。大正初期には新町住宅(桜新町)が玉川電鉄と提携して開発され、隣接する田園調布とともに田園都市の様相を明らかにした。戦後は、東京オリンピックの開催にあたり、駒沢公園の整備や環状八号線・駒沢通り等の幹線道路も整備され、近代的で明るい雰囲気が地域にもたらされた。

人口

玉川地域の面積は、5地域の中で最も広いが、人口は世田谷地域に次いで約21万3千人(平成24年8月1日現在)となっている。平均世帯人員は約2.0人で、砧地域に次いで多く、区の中では比較的単身者が少ない地域である。人口構成からみると、20代の若者の比率が低く、ファミリー層が多いのが特徴である。

住環境

みどり率や一人あたりの公園緑地面積については、区の平均を上回っており、特に多摩川の河川敷および国分寺崖線等に多くの緑が残り、都市農地も比較的多いため、全体として緑が多い地域となっている。しかし、近年開発が進み、集合住宅の増加や相続等による宅地の細分化等により、住宅地での緑は年々減少している。このため、これまで維持してきた良好な住環境を今後とも保つことが課題である。

産業

大規模商業店舗が集積し、地域の一大商業拠点である二子玉川駅周辺においては、再開発事業への取り組みが進められ、その様相は大きく変化しようとしている。また、個々の駅前を中心として形成されている商業地は、近年地域住民のコミュニティの場として活性化が進められている。一方で、郊外住宅地として発展してきたこの地域では、広く残っている農地の一部が区民農園として利用され、区民に親しまれている。

イベント

奥澤神社の「大蛇のお練り」や浄眞寺の「お面かぶり」等、地域古来の寺社のお祭りに加え、近年は二子玉川の「花みず木フェスティバル」といったイベントも地域に定着している。

区民の活動

玉川地域は、古くから住む人々の結びつきが強い地域でもあり、伝統的な行事や文化的な遺産等を自分たちで守っていこうという意識を強く持っている。近年移り住んだ人々の間にも、地元の歴史や文化への関心が高まってきている。このため、旧地域活動団体連絡協議会が名所、旧跡に石標を建て、石標を巡るコースを作った。このコースを利用し、だれもが気軽に楽しくふるさと巡りができる。

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