等々力地区ミニコミ紙 玉の清流 第145号 平成31年1月1日発行 発行者 等々力地区身近なまちづくり推進協議会広報部会 事務局 世田谷区等々力まちづくりセンター 電話番号03−3702−2143 FAX03-3702-0942 2019年 あけましておめでとうございます。 元旦  玉の清流編集委員 一同 平成31年 己亥の年 おめでとうございます。 平成最後の年が明けました。今年の干支は組合せの36番目で、昨年は戊戌で、来年は庚子になります。 前回60年前の己亥は昭和34年でしたが、この年はどんな年だったでしょうか? この年は皇太子殿下と美智子さまのご成婚がありました。 NHKの教育テレビが始まり、日本教育テレビ現テレビ朝日、フジテレビ等が開局し、 テレビ放送は益々充実しました。 出版界も活発化し、週刊文春、週刊少年サンデー、週刊少年マガジン等が創刊されました。 このようなマスコミの発達により、スポーツ等の世界も一層活発になりました。 大相撲は栃若時代で賑わい、プロ野球では王貞治選手が後楽園でプロ入り初ホームランを放ち、 長嶋茂雄選手が天覧試合でサヨナラホームランを放つなど華やかな記録を残しました。 産業界では、東海道新幹線の着工が始まり(開通は昭和39年)、自動車業界も活発化し、 プリンス自動車のグロリア、日産自動車のブルーバード、いすゞ自動車のトラックエルフ などが新たに発売されました。 このように国家の近代化がワンステップ進んだのでした。 60年ぶりの己亥の今年も明るく豊かな一年となりますよう・・・・・。 地域の身近な歴史再発見3 目黒通り今むかし 今日、正式名称の都道312号白金台町等々力線よりも目黒通りとして知られるおなじみの道も、 時代とともに少しずつ変化しています。 名所図会では二子街道江戸名所図会という江戸時代に出版された観光案内書には等々力駅の北にある満願寺と その前を通る道が二子街道と表示されています。 墓地内には、元禄時代の儒学者である細井広沢の墓所があります。 広沢は忠臣蔵で知られる堀部安兵衛らと親交があり、討ち入り口上書の添削をしたともいわれる人物です。 当時、目黒通りは二子街道として満願寺の南を弧をゆるくえがいて今の等々力駅方向に延びていました。 大井町線を越える陸橋ができるのはまだ後のことです。 乗合自動車が疾走した頃 目黒と等々力のあいだには明治期から馬車による交通が行われ、大正時代からは乗合自動車が運行されました。 大正末に発行された東京近郊電車案内には目黒駅前から等々力間乗合自動車の営業概要が掲載されています。 要約すると、運行時間は午前7時から午後11時まで、3分から5分ごとに発車。 料金は目黒駅前から等々力が60銭。往復券なら約2割方安くなり、 目黒駅前?清水間に特別回数券を発売していて5割引など、 頻繁な運行とともに各種サービスが行われていたことが分かります。 当時、郵便はがきが1銭5厘だったことを考えるとそれなりの金額でした。 さらに驚かされるのは所要時間で、当時の運行ダイヤでは目黒駅前から、競馬場前6分、 柿ノ木坂15分、氷川神社前20分、等々力25分となっています。 現在の東急バス路線の標準的な運行ダイヤでは目黒駅?等々力間は25から30分近くかかりますので、 ほとんど変わりません。 停留場の数が少ないのと、自動車が珍しい時代で交通渋滞がなかったという事情はあるにしても、 車の性能が今ほどでなく、道も十分な舗装がされていないなど悪い条件の中でのいだてんぶりといえます。 大井町線の開通は昭和4年です。 多摩川を越える延伸計画 目黒通りが玉川神社の先で大井町線を陸橋で越え環状八号線につながったのは1964年昭和39年、 東京オリンピック直前のことです。 2018年末の時点では等々力不動の前あたりから坂を下り多摩堤通りに突き当たるところが終点ですが、 川を越えて川崎市側に延伸する計画があります。 新しい橋は等々力大橋(仮称)、その先は横浜市方面に延びるというものです。 完成すれば多摩川の両岸にある等々力がつながるという夢のある計画で、 目黒通りは新しい時代に向かって進化しようとしています。寄稿 水沼 正幸 高齢者クラブ 玉寿会60周年 玉寿会会長 鈴木 政雄 玉寿会は昨年で60周年を迎えることができました。 これも会員は勿論、地域の方々のご支援のおかげと感謝しております。 60年前、小池駒次様、阿部龍文様、上田金蔵様により設立され、 現在は等々力地区会館を主な活動拠点としています。 120余名の会員で、フラダンス、大正琴、書道、カラオケなど13の部会があり、通常の活動のほか、 年4回のお誕生会、ボランティアなどを行っています。 この度、設立60周年を迎え、玉川神社並びに関係者の皆様のご厚意により、 玉川神社例大祭の9月15日に奉納演芸会を開催することができました。 演芸会では、設立者の方々への感謝と玉寿会のこれからの発展を願い、歌や踊りを披露しました。 また、玉川地域には17の高齢者クラブがあり、玉川はつらつフェスタなどで相互に交流をしています。 近年健康志向の高まりや医療の進歩もあり、人生100年の時代を迎えようとしています。 玉寿会で一緒に100歳にチャレンジしてみませんか。 これからも地域の方々のご支援をいただきたく、よろしくお願いいたします。 高齢者クラブに関する問合せ 高齢者クラブ連合会事務局 市民活動・生涯現役推進課内 電話5432−2405 等々力渓谷保存会 第42回全国育樹祭式典行事に参加 全国育樹祭は、健全で活力ある森林を育て、 次の世代に引き継ぐことの大切さを伝えるため、11月18日に調布市で開催された国民的な森林・緑の祭典です。 等々力渓谷保存会は、渓谷の保全や植樹などの活動が評価され、世田谷区の推薦を受けて、 名誉ある式典行事に参加しました。 当日は育樹から 木のある暮らし つないでいくをテーマに表彰式、緑の少年団活動発表などが行われ、 森づくりや木を使うことの大切さを広く全国に発信しました。 これからの行事 普通救命講習会 2月16日土曜日 玉川消防署 さぎ草栽培講習会 2月19日火曜日 尾山台地区会館 古着・古布の回収 2月23日土曜日 尾山台中学校 等々力小学校 等々力の歴史を語り継ぐ会展示会 3月上旬予定 玉川総合支所等々力庁舎 編集後記 玉の清流の創刊が1983年昭和58年1月ですので、この145号で足かけ37年のあゆみとなります。 私が尾山台自治会から編集委員に派遣されてすでに4年です。 それ以前はたまたま父が編集委員として創刊号から参加しており、これもなにかの縁と感じております。 なにより先達の皆さまの足跡を大切にして地域のつながりを育てていきたいと念願しています。 この等々力・尾山台・玉堤にも古より伝わる史蹟や歳時があり、新年の神社仏閣への初詣、どんど焼き、 御嶽講詣で、節分、雛祭り、花祭りに七夕、お盆、夏祭り、秋祭り、新嘗祭、農振会や酉の市などなど 盛りだくさんの催しがあります。 ミニコミ紙玉の清流が少しでも身近な情報誌として皆さまの暮らしに役立つよう心がけていきます。 本年もよろしくお願いいたします。 落合信一