4歳 Q1:最近、友達とのけんかが多くて困ります。友達をたたいたので、「だめでしょ!」と怒ると「だって○○君がおもちゃをとったから」など言い訳をしてすぐ人のせいにします。「謝りなさい」と言っても謝らないので、このままだと、すぐに人を叩いたり、謝れない子になってしまいそうで心配です。 A: 友達とけんかをすることをとても悪いことと思っていませんか。子どものけんかは大人同士のけんかとは違います。子どもは、泣かせたり、泣かされたり、けんかを繰り返しているなかで、少しずつ相手の気持ちに気づき、仲良く遊べるようになっていきます。ただ、たたくことはよくないことです。理由を聞きながらも、たたいてはいけないこと、言葉で伝えていくことを知らせていきましょう。 子ども自身が友だちとの関わり方がわかってくるとたたくこともなくなり、言葉で自分の気持ちが表せるようになります。悪い時には「ごめんなさい」 が言える子どもになってくるのでしばらく見守ってあげましょう。  Q2:来年は年長組なので、「これやってみようか?」などと、色々なことにチャレンジさせたいのですが、全然のってきません。そればかりか、「きっとできないよ」など、最初からできないと決めてしまい心配です。 A: 4歳になると自分のことを客観的に見られるようになり、お友達と比較して、自信をなくし、失敗を恐れるというような感情が育ってきます。これも大事な成長の印です。そんな時、「前はできたのに何で?」などと言われたら、今の自分を否定されたような気持ちになると思います。ただがむしゃらにやって、そのことだけで満足していた年齢からそれでは納得しない年齢に成長したのですね。 大人が無理強いするのではなく、一緒に楽しんだり、時には励ますことで子どもがやってみようとする気持ちが育っていきます。 揺れる4歳を上手に乗り越えると、本物の自信を持った5歳になれます。 Q3:「○○君は、ぼくが何もしないのに、いつもたたくし、ぼくの使っている玩具を取ったんだよ。意地悪だからもう遊びたくない!」と言います。「乱暴なお友達とは遊ばないで、近づかないでおきなさい」と言いましたが、それで良いのでしょうか? A: ○○君とのやり取りで嫌な気持ちを、伝えたかったのでしょう。 まずは、どんなふうに相手が嫌だったのか、子どもの話を聞き、自分の気持ちを言葉で伝えることも大切だと知らせていきましょう。 そして、「○○君と仲良く遊ぶこともあるでしょう?」「優しい所もあるでしょう?」など、相手の良い所も考えさせてみます。子どもはあれこれ考え、「ボールを貸してくれたことがあるよ…」などという言葉がでてくるかもしれません。 いずれにしても、「○○君は悪い子だ」という相手を否定したまま終わらない・・・。そんな受け止め方ができると良いと思います。