この冊子は、世田谷区が発行している、認知症ケアパス付き、認知症あんしんガイドブックです。 認知症あんしんガイドブックとは、認知症について知りたい方、認知症かもしれないと思っている方、認知症と診断された方や そのご家族などに向けて、認知症に関する様々な情報を掲載している冊子です。本冊、別冊、資料編の3冊構成となっており、これは認知症ケアパス付きの本冊です。 タイトルは、「わたしらしく、よりよく生きていくために」です。 認知症ケアパスとは、認知症の発症前から発症、進行とともに変化していく状態に合わせて、「いつ、どこで、どのような」、地域や医療、介護サービスが受けられるのか、大まかな目安を示したものです。 始めに、この冊子を手にしたあなたにむけてのメッセージです。 不安な思いをひとりで抱え込まないでください。ちょっとした疑問でも構わないので、誰かに話してみることから始めましょう。この冊子では、3つのポイントについてお伝えしています。 1つ目は、認知症になっても自分らしく希望をもって暮らし続けられるということです。 2つ目は、相談できる場所や方法は沢山あるということです。 3つ目は仲間と出会い、思いや情報を共有することが大切ということです。 認知症の本人と家族からのメッセージを紹介します。 始めに認知症本人のヌキタタダヨシさんのメッセージです。 認知症になって思うことは、なんで俺なんだということ。それでも自分なりに考えて動いてきました。 みなさんに伝えたいことは、「やりたいことはやりたいときにしておく。」認知症になってもやりたいときにやりたいことをしていきましょう。それから、自分の周りのネットワークをどのように構築するか。自分を支えてくれる人の輪が大きければ大きいほどいいと思います。 続いて、認知症本人の家族である武藤美沙さんのメッセージです。 この冊子を制作するにあたり、認知症の母と参加させていただきました。物を忘れていくことは当事者にも家族にも心配なことですが、認知症になってもお住まいの地域で様々なサポートが用意されています。この冊子を手に取ったことをきっかけにして、1人で悩まず、まずはご相談を。私のように、多くの方々が手を差し伸べてくれることに驚くと思います。皆様が今までと変わらない幸せな暮らしができることを心から願っています。 以上が認知症の本人と家族からのメッセージです。 世田谷区では、「認知症とともに生きる希望条例」の取組みを積極的に進めています。詳細は「世田谷区認知症とともに生きる希望条例」のパンフレットをご確認ください。区のホームページの「世田谷区認知症とともに生きる希望条例(令和2年10月施行)」のページに掲載しています。 このページの説明は、これで終了です。