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平成30年5月の「区長の談話室」(ゲスト:牧野英一氏)

更新日:平成30年6月11日

ページ番号:0160163

平成30年5月の「区長の談話室」

5月6日・13日放送 区長の談話室 「中学校の夜間学級で多文化を学ぶ」

(補足)13日は6日の再放送です。 

世田谷区立三宿中学校に「夜間学級」があります。通称「夜間中学」とも呼ばれ、多くの外国人生徒が在籍することから、生徒たちは日本語学級と通常学級に分かれて学んでいます。

夜間学級は戦後の混乱期に義務教育を受けられなかった人たちが通いました。やがて日本で働いている外国人の若者が加わり、さらに不登校等で十分に学校教育を受ける機会がなかった人たちの「学び直し」の場にもなっています。生徒たちの国や民族、文化はそれぞれ違い、日本語習得のレベルの差もありますが、生徒たちが学習状況に合わせて学ぶ夜間学級の姿は、多文化共生の場として大切です。その姿をご紹介します。

三宿中学校夜間学級の内容、授業の様子  

  • (パーソナリティ)皆様いかがお過ごしでしょうか。区長の談話室の時間となりました。保坂展人区長、今日もよろしくお願いいたします。
  • (区長)よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)さて区長、私達はですね、三宿にある世田谷区立三宿中学校の校門の前に、今来ているんですよね。午後6時過ぎであたりはホントに暗いんですけれども、煌々と今教室に明かりが灯っていますが、これはどういったことなんでしょうか。
  • (区長)実はここにですね、三宿中学校の夜間学級、通称「夜間中学」があるんですね。
  • (パーソナリティ)そうなんですね。
  • (区長)是非ですね、夜間中学の教育を紹介したいということで連絡を入れてありますので、行ってみようと思います。
  • (パーソナリティ)はい、早速では行ってみたいと思います。

 

  • (パーソナリティ)早速ゲストをご紹介しましょう。世田谷区立三宿中学校の校長先生、牧野英一(まきの えいいち)さんです。よろしくお願いいたします。
  • (牧野氏・区長)よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)まずですね、中学校の夜間学級について詳しく教えて頂けますか。
  • (牧野氏)はい、戦後のですね、教育制度改革でいわゆる6・3制ですね、新制の中学校ができたわけですけれども、戦後の混乱期でありましたので経済的な理由とかですね、家庭の事情で長期欠席をする生徒が大変多かったというふうに聞いています。そういう中で三宿中学校の場合は、かつて新星中学校という名前だったんですけれども、昭和29年の5月にそうした生徒を対象として夜間学級、2部の中学校を設立したというふうに聞いています。
  • (区長)新しい星って書いたんですよね。
  • (牧野氏)はい。今年で65年目を、そこから数えますと迎えます。
  • (区長)今やはり外国人の生徒さんの比率が高いんですよね。
  • (牧野氏)高いですね。8割くらいは外国の生徒になっています。
  • (区長)その夜間中学の歴史の中で戦後行きたいけれど行けなかった、学べなかった、戦争でとか、混乱期で。そういう人たちが多かった時期とだんだん変わってきているって。今はどういう時期になりますか。
  • (牧野氏)はい、今はですね、日本の生徒については、様々な不登校等も含めてですね、様々な理由で中学校で義務教育を十分受けられなかった、卒業しても形式的であったというような生徒、それ以外にはですね、外国籍の生徒が、家族の方が日本に先に来られてその後自分の家族を呼び寄せて、そこの学ぶ中でですね、夜間学級に来ると、そういう生徒が多いという現状があります。
  • (区長)私、前回授業を見せて頂いたんですが、日本語をほとんど話せない若者から、80代の日本人の長老というか、もう一回学び直しをしたいと、本当に多様ですよね。これだけニーズが違う生徒たちに、よくまた先生方が対応している、すごいなぁと思ったんですが、そのあたりの仕組みを教えてください。
  • (牧野氏)はい、まず夜間学級を希望する教員は非常にオープンマインドと申しますか、コミュニケーションが上手な、受容的な教員が多いと思います。それがモデルとなって生徒がそれを真似ていくと、それがやはり夜間学級の大きな特徴ではないかなというふうに考えています。
  • (区長)日本語ができない、まったくしゃべれないっていう子も生徒さんにいましたよね。
  • (牧野氏)はい、おります。
  • (区長)特別の教育があるんですか?
  • (牧野氏)まずは日本語のテキストがありまして、副教材ですよね、それを使って日本語をひとつずつ覚えていくということになります。「大地」というテキストがあるんですけれども。
  • (パーソナリティ)なるほど。ということで続いてお聞きしたいのが、現在この三宿中学校の夜間学級なんですが、授業の内容、仕組みっていうのはどういうふうになっているんですか。
  • (牧野氏)はい、夜間学級には日本語学級と、それから通常学級というものがあります。外国籍の生徒で日本語がまったくわからないという生徒が入学してきた場合には、半年から1年間まず日本語学級で日本語を学んで、そのあと通常学級で中学校の勉強を受けるという形になります。
  • (パーソナリティ)半年から1年って短いですよね。
  • (区長)で、日本語学級は外国人の生徒さんで構成されていて、通常学級に入ると今度は日本人の生徒さんとも一緒に学ぶっていうことになるわけですよね。ひとりひとりがそれだけ違うと教育の場として、先生もまただいたい同じ年齢の子を相手にカリキュラム通りのことをやるのと全然違うというか、臨機応変、いろんな子供の特性、若者の姿を見て瞬間的に対応するような、なんかすごく特徴があるような気が、前回見てしたんですけれども。
  • (牧野氏)はい、まずクラスの編成では習熟度別で日本語の段階によってですね、クラスを分けているっていうのがひとつあります。あとはやはり教員がですね、本当に読み書きではないですけれども、あらゆる人間の五感を使って教えていくと、そういうところが特徴だと思います。
  • (区長)牧野先生、夜間学級のですね、1日の流れと生徒さんの数とかどこの出身の生徒さんが多いかとか、そのあたりを教えて頂けますか。
  • (牧野氏)はい、わかりました。1日の時程なんですけれども、まず午後5時25分にいわゆる学級活動というものを行います。そのあと1時間目が5時半から40分間。そのあと給食を30分間食べます。そしてその後、2時間目、3時間目、4時間目と40分ずつの授業があり、午後8時50分に授業終了という時程になっています。
  • (区長)どんな国から、どのくらい生徒さんの数とかそのあたりはいかがでしょう。
  • (牧野氏)そうですね、大体80名の規模で授業を行っていまして、日本語学級が大体そのうちの約半分、それから通常が半分ということになります。今、都市部ではほんとにネパールの生徒が多いという傾向がありまして、生徒としてはネパールの生徒がですね、入学してくる生徒は9割くらいがネパールの生徒ということになります。
  • (区長)ネパールの生徒が多いのは理由はどんなことですか。
  • (牧野氏)日本にいらっしゃるネパールの方が、特に都市部では大変増えているというふうに、これは全国的な傾向ということで聞いています。まず家族の方が日本に来て、仕事のある程度見通しが立つと、自分の子どもをですね、家族ビザで呼ぶと、そういう形で来ていると聞いています。
  • (区長)なるほど。
  • (パーソナリティ)じゃあ早速なんですが、先ほどからね、生徒さん達の楽しい声も聞こえてきているので、授業の様子を拝見しに行きたいと思います。
  • (区長)どんな授業やってるのかね。ご案内よろしいでしょうか。
  • (牧野氏)はい、よろしくお願いします。

 

  • (月田氏)これは、if。これは、たら。雨が降ったら。イトウさんが来たら。ヨウさんが食べたら。全部「た」形プラス「ら」ね。「た」形プラス「ら」これの勉強をします。ちょっとこの会話を読んでみましょうか。リピートしてください。キムさんから。
  • 「すみません、ハイキングのツアーの申し込みはここですか・・・」

 

  • (パーソナリティ)ではここでですね、早速日本語学級の担任の月田先生にお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
  • (月田氏)よろしくお願いいたします。
  • (区長)今日、2回目なんですけれども、ふだん自分でしゃべっている日本語がこんなふうに分解できるんだ、見ていてちょっとびっくりしましたけれど、生徒たちの学んでいくテンポなんかどうですか。
  • (月田氏)若いというのもあって、習得は早いです。
  • (区長)日本語を、とりあえずほとんどできないというかたちで入ってくる生徒も多いんでしょうか。
  • (月田氏)多いです。あいうえおから始まって、9月からあいうえおで今、このくらい上手になりました。
  • (区長)9月からね。
  • (月田氏)はい。
  • (区長)そうすると日本語を勉強する生徒さんも、少し進んできた子と、まったくできない子と、それは分けて勉強しているんでしょうか。
  • (月田氏)そうですね、下のクラスが9組で。私のクラスなんですけれども、こちらのクラスは進んでいるクラスです。
  • (区長)はい。
  • (月田氏)時々様子を見て、できない方から上達した子をこちらに。
  • (区長)そうすると、クラスも変わったりするわけですね。上達具合によって。で、日本語を勉強した子がやがて通常で学ぶという、そういうふうになっているんでしょうか。
  • (月田氏)そうです。そして進学を目指して欲しい。
  • (区長)ええ。なんか、教えていて難しい点とか、やりがいのある点とかどうでしょうか。
  • (月田氏)そうですね。この人達が少しでも将来に目標をもって勉強して、最終的な目標を日本語を覚える事ではなくて、それをステップにして次の段階に行けるっていうのが私の一番目標にしているところです。
  • (区長)はい。世田谷区でもですね、2万人の外国人の人が住んでいて、多文化共生に関する条例もできたりしているんですけど、それぞれの国も違うし、中国語圏だったりとか英語だったりとか、そういう中で、多文化で若者たちが学ぶ、交流する、それがまさに夜間学級でしょうか。
  • (月田氏)そう思います。はい。
  • (区長)文化祭とかすごく盛り上がるって聞いたんですけど。
  • (月田氏)そうですね。文化祭は民族ダンスが出たり、覚えた日本語を使って詩の朗読や劇や、歌を披露しますのでなかなか感動します。面白いです。
  • (区長)なるほど、はい。色々悩みを相談されることもありますか。
  • (月田氏)そうですね、でも家族の絆がネパールの生徒達、中国の生徒達も、フィリピンもみんな強いので、家族をすごく大切にしてるってことは強く感じます。
  • (区長)国によってね、例えば日本の常識とまたそれぞれの国の習慣とか文化とかが少しずつ違いますよね。
  • (月田氏)そうですね。
  • (区長)そういう中で一緒に学ぶ、一緒に作るっていう難しさはありますか。
  • (月田氏)そうですね、みんな違うんですけれど、でも根本は相手を思いやる気持ちだったり、大切にする気持ちだと思うので、こちらが誠意をもって話していけば分かり合えると思っています。
  • (区長)はい。ありがとうございました、授業中に。
  • (月田氏)ありがとうございました。
  • (パーソナリティ)ありがとうございました。
  • (パーソナリティ)それでは続いてもですね、日本語学級の担任の、今度は千葉先生にお話を伺ってみたいと思います。よろしくお願いいたします。
  • (千葉氏)よろしくお願いします。
  • (区長)私これで二回目なんですけれども、日本語学級の授業を見ていて、すごい工夫をされているんですね。色々手作りのカードが出てきたり。ここの夜間学級で日本語を教えている、教え方の特徴みたいなのはあるんですか。
  • (千葉氏)やはりまず、わかりやすく視覚に訴えたり、耳を使ったり、五感に特に訴えるという事で、色々な生徒がいますから色々な生徒に合うようにするのが大切だと思ってやっています。
  • (区長)まったく日本語はわからないし話せないし意味も通じないと、そういう生徒さんもいっぱい入ってくるんですか。
  • (千葉氏)います。現に私が持っているクラスは、はじめにテストをして、あいうえおの「あ」の字もまったく書けない生徒、日本語ゼロの生徒が入ってきます。
  • (区長)そういう生徒さん達はやっぱり勉強するにつれて、どんどん吸収していくんでしょうか。
  • (千葉氏)そうですね。やっぱり年齢が16,7歳から20歳前後の生徒が多いもんですから、やっぱり吸収力が高いですね。まず耳から入って、その後読み書きに入っていくっていうのが順番としては多いです。
  • (区長)外国人の生徒さんが多いんですが、仕事をそれぞれレストランで働いたりとか。
  • (千葉氏)そうですね。
  • (区長)仕事をしてからこの学校に来る子が多いんですか。
  • (千葉氏)はい。そうですね、やはり色々な家族や家庭の事情で日本に来た生徒がほとんどですから、いわゆる留学生とは違って色々な生活の背景を背負って、さらにその中で学校にも来てるという事で、スケジュール的にはハードな日々を過ごしている生徒が多いです。ただ日本語の面で言えば仕事の中でたくさん日本語を覚えるので。耳にするので。ここで確認するみたいな生徒もいますし、色んな相乗効果でいいんじゃないでしょうか。
  • (区長)日本語を勉強した後は通常の学級まで進んでもらいたいっていうことですよね。
  • (千葉氏)もちろんここ中学校ですから、日本語学校とは少し違いまして、中学校の教科を学ぶために最低限の授業でのコミュニケーションが取れるための日本語学級という事で、ある程度教師の言う事がわかるようになれば、積極的に通常学級の方に行って9教科を学ぶように促しています。
  • (区長)そこは日本人の生徒さんとも一緒に勉強してるってことですか。
  • (千葉氏)そうですね、そこは日本人、国籍もそうですし、年齢もそうですし、ご覧になって分かったと思うんですが、ほんとに様々な国だけじゃなく色んな多文化があるというか、そういう学校です。
  • (区長)多文化共生っていうね、最近そういう条例も世田谷区は作って、これから色んな国の人、色んな文化を背負っている人たちがお互いが認め合いながらやっていこうっていうことを言ってはいるんですが、まさにこの学級の中ではそれぞれの国も違うし、文化も違うしって、そういう子ども達,若者たちが集まっているわけですよね。
  • (千葉氏)はい。ですからやはり、もちろんそういった違いからくる困難なこともありますし、でもその反面、いい事もたくさんあるというか。
  • (区長)ちょっと難しいなと思うところはどんなところでしょうか。
  • (千葉氏)そうですね、生徒同士で言えば、違う国から来たり、年齢が違ったりするので、ひとつの勉強に対して取組み方も違えば、先生から言われたことに対する受け止め方も違うので、そこで少し違いが出たり。あと教師から見ていつも思うのは、学校に来るということの優先順位が、例えば家族のこと、仕事のこと、学校のことが例えば3つあった時に、例えばお母さんが病気だから今日は学校休みますと。日本の感覚で言うと、え、お母さんが病気で学校休むのかっていうのは、ちょっとなんか違和感があったりするんですが、でもその国にとっては、日本であれば私の病気のために子どもに学校休ませるなんてって例えばそういうのがあるじゃないですか。でもそういうのはやはり国によって全然違って、それはお母さんが一番大事なんだという事を、逆にこちらも知らず知らずのうちに身に付いちゃっている固定概念みたいなものをね、揺さぶられる機会がとっても多くて、我々もすごく考えさせられることがあるなと、多国籍の生徒を見ていて思います。
  • (区長)先生とその生徒さんの間にも違いもあるし、でも生徒同士もそれぞれ違うんですよね。
  • (千葉氏)そうですね。
  • (区長)そこをなんか乗り越えて融合するというか、ひとつまた違う関係を作り出すとか、そういう可能性もありますか。
  • (千葉氏)もちろんそこを目指していますので、その可能性もあるし、もちろんそこを目指すんですが、先ほど区長さんがおっしゃったように、やっぱり個人と個人が認め合うっていう事が基本だと思います。どうしても文化っていうとなんか国と国のイメージみたいな多文化というところがありますけれども、結局は人と人が認め合う所が原点で、それがあれば国と国の話になっても乗り越えていけるんじゃないかと、その気持ちでふだん生徒に接しています。
  • (区長)はい。もう夜間中学で教えて何年になるんですか。
  • (千葉氏)私は16年になりまして、三つの夜間学級に来て、今3つ目がこの三宿中なんですが、それぞれにホントに色んなバラエティに富んだ、夜間中学というのは本当にとても興味深い学校です。
  • (区長)ぜひ頑張ってください。
  • (千葉氏)どうもありがとうございます。
  • (区長・パーソナリティ)ありがとうございました。

 生徒たちの声、夜間学級の可能性、多文化共生をめざす意義

  • (パーソナリティ)今日は「中学校の夜間学級で多文化を学ぶ」と題しまして、世田谷区立三宿中学校の夜間学級、通称「夜間中学」におじゃましています。ここからは夜間学級に通う生徒さんにお話を伺っていきましょう。ということで区長、生徒さんが目の前にいらっしゃいました。
  • (区長)はい、給食おいしいですか。
  • (生徒A)はい、美味しいです。
  • (区長)こんばんは。
  • (生徒A)こんばんは。 
  • (区長)はい、どちらの国から。
  • (生徒A)インドから来ました。
  • (区長)インドから。今、日本語を勉強しているんですか。
  • (生徒A)はい、日本語を勉強しています。
  • (区長)日本語を勉強してる。仕事は何をしていますか。
  • (生徒A)私はレストランで仕事をしてます。
  • (区長)レストラン。
  • (生徒A)はい。
  • (区長)これからの夢はありますか。
  • (生徒A)サッカープレイヤー。
  • (区長)サッカー。今もサッカーをやってるんですか。
  • (生徒A)はい、やっています。
  • (区長)学校は楽しい?
  • (生徒A)はい、楽しいです。
  • (区長)はい、ありがとう。

 

  • (区長)どちらの国から。
  • (生徒B)ネパールです。
  • (区長)ネパールから。ネパールから来ている生徒さん達多いですね。
  • (生徒B)とても多いです。
  • (区長)とても多い。
  • (生徒B)でも嬉しいです。
  • (区長)嬉しい。今何年目ですか。
  • (生徒B)今3年生です。
  • (区長)今3年生。
  • (生徒B)そうですね。
  • (区長)じゃあ最初は日本語はあまりわからなかった?
  • (生徒B)全然下手。
  • (区長)全然わからなかった。
  • (生徒B)わからないです。ひらがなとかカタカナも全然。
  • (区長)今は?
  • (生徒B)今はできますね。
  • (区長)できます。すごいね。ここの学校で夜勉強してるんですよね。昼間は?
  • (生徒B)昼間は仕事をします。
  • (区長)仕事はどんな?
  • (生徒B)ウエイター。
  • (区長)ウエイター。それはネパールの料理とか。
  • (生徒B)違います。ベトナム料理のお店で仕事をしてます。
  • (区長)はい。これからの夢はありますか。
  • (生徒B)これからの夢は漢字の勉強をいっぱいして、ネパールで先生になりたいです。
  • (区長)なるほど。ありがとうございます。
  • (生徒B)ありがとうございます。

 

  • (区長)こんばんは。今おいくつでいらっしゃいますか。
  • (生徒C)84歳です。
  • (区長)また夜間中学に入って勉強しようと思った理由は。
  • (生徒C)理由はですね、私は戦時中生まれで中学に行きたいと頑張っていたんですけれども、それよりも食べることが先だと言われまして、まぁその通りだと思うんですが、同じ年の者が中学高校大学に行く、悔しくてしょうがない。2年前に廃業することになりまして。
  • (区長)タクシーを。
  • (生徒C)はい。廃業するからにはなにか、まぁ勉強したいということだったんです。じゃあこれから高校に行こうっていっても中学出てないから行けない。ちょうど読売新聞でこの夜間中学があると。自分も入れてやれるんだと。
  • (区長)なるほど。今、若い人たちと一緒に勉強してて楽しいですか。
  • (生徒C)なんていいますかね、非常に楽しいというよりも、活気が生まれますね。これ非常にね、僕は学校行っていない戦時中の人間。大いにこういった中学、あるいは高校でもいい、夜間学校、大いに勉強してほしい。そのような気持ちです。
  • (区長)はい、ありがとうございました。本当にすみません。頑張ってください。
  • (生徒C)はい、ありがとうございます。

 

  • (パーソナリティ)さぁ、生徒さんにお話を伺って、そして先生にもお話を伺ってきました。再び牧野校長先生にお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
  • (牧野氏)はい、よろしくお願いします。
  • (区長)この夜間学級の可能性、少人数教育でもあるし、ひとりひとりが全員違う。言葉の習得度も違うという中で、やっぱりひとつのまとまりを作りだしたり、生徒さん自身が夢を持っているということがよくわかったんですが、この教育の在り方っていうのは特別こういう夜間学級だからということだけじゃない、なんか価値があるように感じたんですがいかがでしょう。
  • (牧野氏)はい、まずこの学校では多様性を学ぶことができる、非常に貴重な学校だというふうに思っています。
  • (区長)生徒さんの中には80代の方もいらっしゃいましたね。なんか嬉しそうでしたね、若い人達と、しかも外国から来た生徒とも、なんか生き生きしますっておっしゃってましたけど。
  • (牧野氏)そうですね。まずご年配の方々はほんとにここに来ると生き生きとできるって言っています。確かに現在ですと9つの国や地域、年齢も10代から80代、ほんとに文化や言語様々入り混じっていますけど、基本的にはですね、確かにそういった違いはあるんですけど、やっぱり他者を理解するっていうところが最も基本になると思っていますので、そういう点ではですね、他者理解というところからスタートしていくのかなというふうに考えています。
  • (区長)日本の子どもたちの中には、色々な理由で不登校の時期が長かったりとか、また学び直し、もう少し元気を出して社会に出る前に機会を持ちたい、色んな理由でいらっしゃるんですよね。
  • (牧野氏)そうですね、確かに不登校を長期間経験してる生徒も多いんですけれども、ほんとにこの学校に来ると、みんなこの受容的な雰囲気の中でそのまま不登校になる生徒は、ほんとにほとんどいないんです。ですので、それが大きな特徴で、自分の居場所を見つけるというふうに生徒はよく言っていますけれども、それがこの学校の大きな特徴ではないかなというふうに思っています。
  • (区長)エフエム世田谷で今のお話を聞いているリスナーの皆さんの中には、へぇー世田谷区にそんな夜間中学、夜間学級があったんだとびっくりして聞いている方もいらっしゃるでしょうし、興味深いなと思ってらっしゃる方もいると思うんですが、そういう皆さんに何か牧野先生から伝えたいことってございますでしょうか。
  • (牧野氏)そうですね、先ほど多文化共生ですね、他者理解という事を言いましたけども、やはりこの学校で特に感じることは、他者を理解するためにはまず敬意を払うという事が非常重要だと思います。そこがまず他者理解の第一歩だと思います。次に違う所を探すのではなくて、同じ共感できるところを探すという事がすごく大事だというふうに思っています。そして言葉だけでなくて学校ですので最終的には協働して、共に働いて何かを作る、その中で他者理解が深まっていくというのが、すごく感じますし、そういう社会にこれからなっていかなければいけないのかなということを強く感じます。
  • (区長)多文化共生というね、まさに夜間学級の内容がぎゅっと凝縮する文化祭とか、そういう機会とか我々一般の方達が見に来たりとかそういう事も可能なんですか。
  • (牧野氏)はい、ぜひご覧いただきたいと思います。様々な民族衣装を着た踊りとかですね、何よりもたくさんの国、年齢の生徒達が一体となって活動している姿というのはほんとに見てみないとなかなか実感としてわからないというところはあると思います。
  • (パーソナリティ)ぜひ来てみたい。はい。
  • (区長)文化祭はいつごろ。
  • (牧野氏)11月ごろに。
  • (パーソナリティ)そうなんですね。
  • (区長)楽しみですね。
  • (パーソナリティ)はい。最後になりましたが、区長、今回の学校を見てみて、まとめでお願いできますか。
  • (区長)学校教育の中で、事情が違う、それぞれの理由で多様な、まさにひとりひとりがもうほんとに違う生徒達が一緒に学ぶというところでは素晴らしい教育の場なんだなというふうに思いますし、多文化共生っていうことを、この夜間学級、夜間中学の中で実現をして積み上げてきたというそこのところをですね、私も多くの区民の皆さんも、世田谷区の宝だなというふうに感じて頂くような、そんな機会をもっと区の方もね、作っていきたいなと痛感しました。本当にありがとうございました。
  • (パーソナリティ)ありがとうございました。今日は貴重なお話をどうもありがとうございました。牧野校長先生、そして保坂区長、ありがとうございました。
  • (牧野氏・区長)ありがとうございました。

写真5月放送

(左からパーソナリティ、区長、牧野氏)

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