麻しん（はしか）に注意しましょう

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最新のお知らせ

東京都内で、麻しん（はしか）の感染事例が報告されています。

■麻しんの感染事例に関する啓発リーフレット

■海外渡航者への麻しんの注意喚起

麻しん（はしか）とは

麻しん（はしか）は、麻しんウイルスを原因とする感染症です。高熱、咳、鼻水、眼の充血などと全身の発疹が見られることが多いです。また、合併症をおこして重症化することもある病気です。

感染経路

空気感染や接触感染によって感染します。感染力が非常に強く、麻しんに対する抗体（免疫）をもっていない人が、患者に接するとほぼ100%感染するといわれています。

患者との対面状態では数分で、離れていても同じ部屋に数十分間いることで感染が成立するといわれています。過去には医療機関の待合で感染がひろがった事例もあります。最近は海外での感染事例が増えています。

発症の1日前から感染力があり、風邪症状などが出始めた発症早期（4日～5日間）が最も感染力が強くなります。

潜伏期間と症状

10日～12日間の潜伏期の後、発熱と咳や鼻水、目の充血などが数日間みられます。その後、再度の高熱とともに発疹が出現し、3日～5日の経過で自然に治癒します。また、肺炎や中耳炎、脳炎などを合併し、重症化することもあります。

麻しん患者と接触し、咳や発熱などの症状がでて、感染が疑われる場合は、事前に医療機関に「麻しんが疑われる」ことを伝えてから、受診しましょう。

修飾麻しん

ワクチン接種後、年数が経ち、ワクチンの効果が弱まった場合に感染すると、軽症で典型的な症状がでないことがあります（高熱がでない、発疹が軽度など）。感染力は弱いものの、周囲への感染源になることがあるため注意が必要です。

治療

特別な治療法はなく、症状を緩和する治療（対症療法）となります。

予防

麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクなどでは予防できません。予防接種によって事前に抗体（免疫）を獲得することが予防となります。また麻しん患者に接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることも効果的であると考えられています。

小児に対しては予防接種法により定期予防接種が行われています。詳しくは麻しん・風しん（MR）をご覧ください。これまで麻しんにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことがない人は、ワクチン接種をしましょう。