百日咳にご注意ください

最終更新日 平成30年7月31日

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百日咳について

百日咳は、その名前の通り、長期間「せき」が続く感染症です。百日咳菌によっておこり、菌を含んだ患者の鼻水やだ液が、咳やくしゃみ等で飛び散り、それを周囲の人が吸い込んで感染する「飛沫感染」と、手を介した「接触感染」によって感染が広がります。咳症状が出始めた発症早期から咳がでている間は感染力が強いです。

症状

潜伏期間は7日~10日。症状は3期にわかれます。
1.カタル期(約2週間):風邪症状に始まり、徐々に咳が強くなっていきます。
2.痙咳期(約2週間~3週間):短い咳が連続的に起こり、咳の終わりに大きく息を吸込みます。息を吸込む時に「ヒュー」という音がすることがあります。咳が激しいために、嘔吐を伴ったり、体力を消耗し、睡眠不足になることもあります。また乳児の場合、無呼吸や重症の呼吸不全をおこすことがあります。
3.回復期(約2週間~3週間):激しい咳は徐々に治まり、時折、発作性の咳があるものの、回復に向かいます。

最近は予防接種によってある程度の免疫(抵抗力)があることから、典型的な症状がでにくくなり、年長児や大人では軽い咳が長く続く程度のみの場合があります。

症状や治療等については、以下関連リンクをご参照ください。

感染予防

乳幼児には予防接種法による定期予防接種が行われています。予防接種による免疫効果の持続は5年~10年です。
百日咳は高熱がでることが少なく、長引く咳=「ただの風邪」と思われていることがあります。このため、咳が長引くなどの症状で受診し、診断がつく頃には家族や周囲の人に感染を広げてしまっていることがあります。
周囲で百日咳と診断がついた人がいた場合、本人に風邪症状がある時は、医師に周囲で百日咳の患者がいたことを伝えて早めに診察を受けるようにしましょう。また日頃から咳エチケットと手洗いをこころがけましょう。
学校保健安全法では、学校感染症(第2種)として特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止です。

感染症法との関係

百日咳は、平成30年1月1日より五類感染症(全数把握対象疾患)に定められました。診断した医師は7日以内に最寄の保健所へ届け出ることが義務付けられています。

届出基準および届出様式はこちらをご覧ください。新しいウインドウが開きます

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関連リンク

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感染症対策課

電話番号 03-5432-2370

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