太子堂二・三丁目地区における防災街づくりの取組み

最終更新日 平成28年8月23日

ページ番号 38074

太子堂2・3丁目区域図
太子堂二・三丁目区域図

所在地 太子堂二・三丁目

内容 防災街づくりの取組み

太子堂二・三丁目地区は三軒茶屋の北側に位置する住宅地です。関東大震災後に市街化が始まり都市基盤が未整備のまま密集市街地が形成された経緯があります。昭和50年代の調査により災害時の危険性が指摘され、防災街づくりが始まりました。昭和57年には住民の皆さんによるまちづくり協議会も発足し、世田谷区への街づくり提案、広場づくりワークショップ、地域の祭りの開催など、行政と共に太子堂の街づくりを担ってきました。

広場の整備

太子堂二・三丁目の街づくりが始まった当時、住宅密集地であったにもかかわらず、公園・広場はほとんどない状況でした。そこで住環境向上のために、小さくても建物の建替えにあわせて可能なところから用地を確保し、広場を多数つくってきました。

てんとうむし広場の写真
てんとうむし広場(3方向へ通り抜け可能)
かえる広場の写真
かえる広場(富士見湯の昔の瓦があります)

通り抜け路の整備

行き止まりの突き当たりに位置するお宅の建替え時などに、用地買収にご協力いただきながら、通り抜け路の確保を進めています。

烏山川緑道の整備

烏山川緑道の写真
烏山川緑道

烏山川は、かつての農業用水であり、昭和30年代には大雨で氾濫することもあった川でした。それが昭和50年に暗渠化され、上部は緑道となりました。その後、協議会からの「烏山川の再生」提案を発端として、地域の方々と協議を重ねながら再整備の検討がなされました。その結果、子供達の絵のタイルの設置をはじめ、様々な工夫がなされ、表情豊かな緑道となりました。

旧国立小児病院跡地一帯での整備

所在地:太子堂三丁目

施設用途:共同住宅、高齢者福祉施設、医療施設、店舗

事業主:東京建物株式会社

敷地規模:11,986.24平方メートル

建物の建設は、周辺環境へ大きな影響を与えることがあります。そこで区では一定規模以上の建築に対して、良好な生活環境の維持・向上を図るための整備基準や近隣への建築計画周知などについて、住環境整備条例(注釈1)や中高層建築物条例(注釈2)などを定めて指導を行っています。また、特に大規模な敷地については、周辺の状況に応じて街づくりの誘導方針等を定め、指導を行う場合もあります。

今回アパートメンツ三軒茶屋が建設された国立小児病院跡地周辺一帯は、将来、広域避難場所として運用することを目指し、区が、太子堂・三宿地域の方々と協力しながら防災街づくりを進めているエリアです。今回も、建設にあたっては、計画段階から事業者や周辺住民の方々と区で継続的に話し合いを行ってきました。そして、避難路の確保や、歩道・緑地帯の整備など、様々なご協力をいただきました。

(注釈1)住環境整備条例の正式名称は「世田谷区建築物の建築に係る住環境の整備に関する条例」

(注釈2)中高層建築物条例の正式名称は「世田谷区中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例」

通り抜け通路(貫通通路)

通り抜け路
通り抜け通路の写真

アパートメンツ三軒茶屋には建物が2棟あります。その2棟の間を東西方向に通り抜けられるように、4メートル幅の歩行者用の通路が設けられています。この通路は、日常的に便利な通り抜け通路であるとともに、災害時には西側の隣地に設けられる防災空地への避難路としての機能も果たします。通り抜け通路に沿って、広く緑地帯が設けられ、ゆったりとした空間となっています。

沿道の整備

沿道
沿道設備の状況の写真

敷地の道路沿いには、歩道状の空地が整備され、それに沿って既存樹木を活かすとともに新たな街路樹や緑地帯が植栽されました。角には小広場も整備され、円滑に往来できるよう配慮されています。安全に通行できる緑豊かで快適な歩行空間となりました。

周辺への配慮

周辺への配慮

周辺への配慮

周辺への配慮の建物の周りに高木の並木を配置することで、圧迫感が軽減されるよう配慮しています。

また、道路沿いに設けられた駐車場の周りにも、目隠しとして生垣が設置されています。

防災設備

防災設備
防災設備

防災倉庫や、災害時にはトイレとして利用できるマンホールを9個設けています。また、敷地の地下には2棟それぞれに100トンの防火水槽が整備されています。

このページについてのお問い合わせ先

世田谷総合支所街づくり課

電話番号 03-5432-2872

ファクシミリ 03-5432-3055