ハチの種類と生態について

最終更新日 令和元年7月1日

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区内でよく見られるハチ

ハチの多くは、害虫を食べたり花の受粉を助けたりする有益な昆虫です。スズメバチ等の攻撃性の強いものもいますが、おとなしいハチも多く存在します。これらのハチは不用意に巣に近づいたり刺激を与えたりしなければ、攻撃しません。ハチの巣が生活に支障のない場所にあれば、そっとしておきましょう。

日常生活でハチに出会った際、適切な対処をするために、世田谷区内でよく見られるスズメバチとアシナガバチについて、巣の特徴や生態についてご紹介します。

巣の特徴
キイロスズメバチ コガタスズメバチ アシナガバチ
スズメバチの巣の写真
コガタスズメバチの巣の写真
アシナガバチの巣の写真
縞模様になっています

茶碗を逆さにつるした形状で

六角形の穴が見えます

個体の特徴
キイロスズメバチ コガタスズメバチ アシナガバチ
スズメバチの写真
コガタスズメバチの写真
アシナガバチの写真

体長約2.5~3.5センチメートル。

カチカチと警戒音を出しているときは相手を威嚇しており危険です。刺激しないようにしましょう。

体長約2.0センチメートル。

飛ぶときに長い後ろ足をぶら下げた状態になります。

対処
キイロスズメバチ コガタスズメバチ アシナガバチ

女王バチが1匹で巣作りしている時期(4~5月ごろ)は簡単に巣を除去することができます。

晩夏~秋にかけては大きくなり攻撃性もあるので、保健所にご相談ください。

生活に支障のない場所に巣がある場合には、そっとしておきましょう。

女王バチが1匹で巣作りをしている時期(4~5月ごろ)は簡単に巣を除去できます。

ミツバチの分蜂(ぶんぽう)について 

春から夏にかけての時期に、庭先や軒先などに数百匹ものミツバチが集まっていることがあります。これは分蜂(ぶんぽう)といって、新しい女王バチが誕生したことに伴いミツバチが巣別れをし、女王バチと働きバチたちが、新しい巣を作る場所を探すために一時的に集まっているだけの現象です。一時的な現象なので、数時間から数日そっとしておけば、巣を作るのに適した場所へ引越ししていきます。分蜂中のミツバチはおとなしく、手を出したりしなければ刺されることはめったにありません。受粉を助ける貴重な生き物ですので、そっとしておきましょう。

ミツバチの分蜂
分蜂の様子 ミツバチの個体
ミツバチの分蜂

ミツバチの写真

数時間から数日で移動します。

そっとしておきましょう。

体長約1~2センチメートル

ハチの攻撃性について

ハチが攻撃するのは自分の巣を守るためなので、飛んでいるハチがむやみやたらに人に向かって、攻撃をすることはありません。ただし、不用意に巣に近づいたり、巣をつついたりするなど刺激を与えた場合や、個体を手で振り払った場合などは刺されることがあります。

万が一、ハチに刺されたら

安全な場所に移動し、患部を指や爪等を使って、すぐにハチの毒を血と一緒に絞り出してください。この際、決して口では毒を吸い出さないでください。毒が歯茎等から体に入る場合があります。その後、患部を流水で洗い流し、抗ヒスタミン入り軟膏を塗りましょう。もしこの間に、嘔吐、発熱、息苦しくなる等の症状があらわれたら、早めに医療機関で受診してください。また過去にハチに刺されてアレルギー反応が出たことがある方は、すぐに医療機関を受診してください。

ハチの巣を見つけたら

攻撃性が弱いアシナガバチについては、 手を伸ばしても届かない高いところに巣ができた場合には刺される危険性は低く、巣をそのままにしておいても問題はありません。冬になれば空っぽになり、翌年使われることはない巣なので、そっとしておくのもひとつの方法です。しかし、身近な場所に巣ができた場合には、巣を除去せざるをえない場合もあります。詳しくは、ハチの巣の除去についてをごらんください。

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